昨年は、復刻された再発盤は幾らかは収穫がありました。購入を見送っている作品もあるので、入手が難しくなる前に購入しておかなければならないのですが...

 ずっと探していた作品としては Lesley Duncan のアルバムくらいでした。しかしこれは、自力で探したのではなく、会社の後輩がネットオークションで落札してくれたものなのです。今年は、今まで行ったことが無い中古屋さん巡りをやってみようかな。



Sing Children Sing
Lesley Duncan


ViViD VSCD-2841(I)

Pops
 Lesley Duncan が注目されたのは、Elton John のサードアルバムでのデュエットであることは間違いないでしょう。この作品でもその曲 Love Song を取り上げています。これまでに、その Elton John とのデュエットと Pink Floyd の The Dark Side of the Moon におけるコーラスでしか聞いたことが無かった訳ですが、顔に似合わず彼女の歌声は比較的低音なので驚きました。
 彼女の書く曲は少しばかり内省的で、当時の Elton John の女性版といった感じでしょうか?いかにも英国のシンガーソングライターらしい感じです。
 Elton John もレコーディングに参加しており、他にも Chris Speding や Ray Cooper 等豪華なメンバーがバックをかためています。


Colored Music

Solid [BetterDays]
CDSOL-1215

J-Jazz
 「祝・再発」といったところでしょうか? 27年の歳月を隔てて見事に再発された Colored Music のアルバムです。現在は Ub-X として活動する橋本一子さんと藤本敦夫さんのユニットで、Colored Music としてのアルバムはこの作品が唯一のもの。この奇跡的な再発を記念して、オリジナルメンバーによる一度だけの奇跡的な再結成ライブも行なわれました。
 次元を超えた宇宙的なジャズの決定版ともいえるこの作品は、発売当時は私の単純な頭では理解不能な領域の音楽であったのです。時空を越えて今改めて聞いてみると、ジャズ,ファンク,ロック,民族音楽などが複雑に交錯した音楽で Colored Music が如何に進んだ音楽を展開していたかが判ります。
 但し、シンセのサウンドだけはいかにも時代を感じさせるもの。電子楽器はこの20数年に間に、全く別の世界とも言えるほど大きく進歩しているのですね。


大雑把
シャクシャイン


P-Vine PCD-4389

J-Jazz
 梅津和時さん率いるシャクシャインのアルバムが再発されました。入手困難な状態が続いていただけに嬉しい限りです。店頭で発売されているのを知り、驚きつつ購入したのです。
 シャクシャインは梅津さんの「キネマ」というアルバムをきっかけに結成されたユニット。「シャクシャインの戦い」という曲に参加していたメンバーでそのまま活動を開始したものです。シャクシャインとはアイヌの首長であった人物で、松前藩の不公正な貿易などに対して蜂起を起こしたそうで、英雄的な存在だそうです。
 このライブアルバムは1992年にアケタの店で行なわれた「梅津さんの大仕事」という、18日間もの間連続して色々なユニットで演奏をおこなうという企画における一日を捉えたもの。梅津さんのMCからすると、最終日の演奏のようです。
 大雑把というタイトルがついていますが、その出来が大雑把という訳ではありません。緻密なる計算の元に展開される音楽はとても素晴らしいもので、心地よいグルーブを感じさせてくれるのです。


Definitive Collection
Of
Mini-LP Replica CDs
Led Zeppelin


Atlantic
Swan Song
WPCR-13130/41

Rock
 ネットでの事前の評判では「古いリマスターだ」とか「過渡的な商品」と叩かれており、期待できるのはジャケットのみという雰囲気であったために、少しばかり悩んでいたのです。
 さらに追い討ちをかけるように発売後にも、売りであるはずのジャケットの作りが雑であるという事をネットに書かれているのを見ると躊躇してしまいました。
 限定5000セットの発売で、日本には Led Zeppelin のファンは5000人以上は確実にいる筈なのに、発売後3〜4日も経っても店頭に山積みされているのを見ると、コアなファンからはソッポを向かれたのでしょうか。
 ということで、逆に Led Zeppelin 初心者の私あたりには丁度良い作品であるのかも知れません。清水の舞台から飛び降りる程ではないにしろ、少し店頭で悩んだのちにレジへと向かいました。ポイントも溜まっていたので2万円ジャストの価格で購入できました。


アドリブ
石黒ケイ


Voctor VICL-63004

J-Pop
 石黒ケイさんは、この作品が発売された頃に良く聞いていました。アナログ盤も数枚所有しています。そういえば、ライブを聞きに行ったこともありました。しかしながら最近は少しばかり忘れた存在になりつつあったのです。
 この「アドリブ」という作品は Art Pepper が参加しているということで、一時期コレクターが血眼になって探していたという作品です。私はアナログ盤を所有していたために、探す事はありませんでしたが、CD化されることは待ち望んでいました。
 私が普段足を運んでいるCDショップでは、取り扱いが無かったために、発売された事を知りませんでした。しかし、偶然に「ジャズの専門店 ミムラ」さんのブログで再発を知ったのです。ということで、慌ててネットで注文したのです。
 それにしても、Art Pepper のオブリガードをバックに歌うというのは贅沢ですね。他にも素晴らしいジャズメンが参加しており、ジャズファンも必聴の作品です。
 同時発売の「アンダートーン」にも、Benny Carter や Charlie Rouse などの豪華メンバーが参加しおり、こちらもお奨めです。


Dancing 古事記
山下洋輔


Super Fiji Discs
[麿レコード]
FJSP-46

J-Jazz
 学生運動が盛んな頃に、早稲田大学のバリケードの中で演奏を行なったものを捉えた作品です。演奏に先立って学生運動家のアジテーションが収められているのは、如何にもって感じです。この作品は、俳優の麿赤児さんと作家の立松和平さんがレコード化したもので、このときの様子は立松和平さん小説にも登場します。田原総一朗さんの手によりテレビのドキュメンタリー化もされています。
 この作品がCDとなって再発されるのはおそらく2回目だと思います。前回はボックス仕様で、値段も高くて見送りました。学生時代に大学の先輩か頂いたアナログ盤を持っているので、無駄使いは止めておこうと思ったのでしょう。
 ここのところ、初期の山下洋輔さんの作品が続々とCD化されていますが、予算の関係で中々手が出ないというのが現実です。しかしながら1983年のヨーロッパツアーのライブ盤が再発されれば、発売日の開店前にCDショップのに並んで待つことになるでしょう。
これらの文章は、既発表のブログからも引用しています。(^^;)

アルバムの詳細を知りたい場合や購入したい場合は、ア-チスト名やジャケットをクリックしてください。




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