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2005年の復刻盤・発掘盤


 昨年は中古盤を漁りに行くお店が限られていました。殆どはDisc Unionの津田沼店で、その他は、柏店、千葉店、御茶ノ水ジャズ館、御茶ノ水クラシック館といったところで殆どです。
ということで、今年も復刻盤を中心に取上げる事になりました。


Jeff Beck

[復刻盤]
中々入手困難なCDでした。たまに以前リリースされた盤が店頭に残っていることがあったのですが、チョット高い値段のために購入を躊躇していました。
今回、紙ジャケシリーズで再発されましたが、発売日にタワーレコード津田沼店へ行ったところ、このアルバムだけが沢山ならんでいました。やはり、このアルバムの再発を待ちわびていた人が多かったのでしょうか。
ロックをあまり知らなかった頃、この作品あたりからはリアルタイムで聞いていたので、思い出深いアルバムと言えます。
Glenn Gould

[中古発掘]
何年かの周期でやたらクラシックを聞きたくなる時期があります。昨年の前半はそれが顕著で、色々とCDを買い漁っていました。どちらかと言えば現代派のバルトークやショスタコービッチ等が中心でしたが、そんな中でジャケ買いした一枚です。鋭い目つきの男の名前はグレン・グールド。これまでにバッハのコーナーで名前を良く見かけていました。
モーツアルトのK.331番は大好きな曲なので楽しみに聞いたのですが、出てきた曲は違うものかと思うようなスローテンポ。
独自の解釈による演奏もここまで来ると凄いですね。
Jaco Pastorius

[DVD発掘盤]
破天荒な人生を送り、晩年は見るべき成果が残っていないJaco。彼のピークの終盤を捕らえた貴重な映像です。
Word Of Mouthをベースとしたビッグ・バンドはJacoにとって自分が歌うための最適の手段だったようです。
自分が気持ちよく演奏ができるようにアレンジをほどこし、まるで歌を歌うかのようにベースを奏でる姿を見ていると、こちらまで楽しくなって来ます。
しかし、Jacoのプレッシャーは相当なものだったらしく、オフではかなりの奇行に走っていたそうですね。
Thelonious Monk & John Coltrane

[発掘盤]
コルトレーンの発掘音源は毎年のように新たなるものが出てきます。そんな中でも、今年発掘された2枚はかなりのものです。
特に、カーネギーホールでのモンクとの共演盤は存在自体も知られていなかったもので、単なる文章の記録より想像するしかなかったものです。
コルトレーンは、麻薬癖のためマイルスのバンドをクビになってしまうのですが、そのコルトレーンに手を差し伸べたのがモンクだったのです。
ファイブ・スポットで繰り広げられたセッションはコルトレーンが大きく成長したセッションとして有名です。1957年の7月からスタートしたカルテットは評判を呼び、結局は12月までのロングラン出演に。残念ながら、ライブの正規録音は残っておらず、音の悪い録音が発掘されたのみ。その発掘盤に較べると、カーネギーホールでの録音は遥かに良い音で記録されています。残念なのは、大きなホールでの録音である事ですね。

ハーフノートのコルトレーン・カルテットは当時断続的に出演を重ねていたバンドの様子を捉えたもの。すでに、既出の音源もありますが、音質はかなり改善されているようです。ジャケット内部の写真を見ると、ハーフ・ノートはジャズクラブではなく、バーのカウンター上で演奏を行なっている様子が判ります。そんな写真だけでも貴重です。
Woody Shaw

[復刻盤]
中々評価されないWoody Shawですが、彼の残した作品群は何れも高い評価を受けても良い作品です。しかしながら多くの作品が廃盤のままになっています。腰が重かったSONYもようやく復刻を始めてくれたのですが、その他の作品群も中々CD化が進む気配が無いのは残念です。もう少しハイペースで復刻の作業を行なってくれるといいのですがねぇ。
George Harrison

[DVD復刻盤]
1971年にマジソン・スクエア・ガーデン行なわれた、Georgeが発起人となってメンバーを集めたチャリティコンサート。クラプトンは体調が悪く出演が危ぶまれていたようですが、男同士の友情を大切にして出演を果してくれました。
昔見た時はあまりロックを知らなかった頃。今回改めて見直すと、思わず「おっ!」と声を上げてしまうシーンが幾つかありました。
バックで目立たないながらも、ギターを弾いているジェシ・エド・デイビスとバッド・フィンガーのピート・ハム。この二人が映った時が一番大きな声を上げてしまったようです。
しかし、このDVD。何でこんなに高いのでしょうか?
Mike Westbrook

[復刻盤]
予想に反しスインギーな演奏で、エリントンを彷彿させるピアノにのせて奏でられるリフ。しかし、よ〜く聞いてみるとどこかが違う雰囲気。すると、次第に混沌とした世界へ突入していくといった感じです。心地よいサウンドでありながら、何となく不安になってくるサウンド。こいつはヤミツキになりそうです。60年代の後半に早くも、ロックとのクロスオーバーを図っていたブリティッシュ・ジャズ。プライオリティをあげて真剣に掘り下げて聞いてみたいですね。


アルバムの詳細を知りたい場合や購入したい人は、ア-チスト名やジャケットをクリックしてください。


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