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マイ・フェイバリット・アルバム<2005年版>


 昨年も音楽を聴く時間は殆んどといって良いくらい、通勤時間の往復の電車の中だけでした。
 これまでは、気に入ったアルバムを繰り返し聞く事が多かったのですが、5月の終わりにブログを始めたこともあって、できるだけ違うCDを聞くようにしました。
 そのために、繰り返し聞くアルバムが減ってしまい、逆にお気に入りのアルバムを選びにくくなってしまいました。よってワンパターン化が目立っているようです(笑)。

 昨年同様リストの順番は、一部を除いて購入順に並んでいます。気に入った順番に並んでいるというわけではありません。

Bryn Roberts 相変わらずのSeamus Blake買いの一枚。
カナダ出身のピアニストBryn Robertsの二枚目のアルバムです。この作品は当初は、一作目同様に自費出版でリリースされていたようですが、FSNTからのリリースとなったようです。
Seamus「呼ばれりゃ、何処でもいきますぜ」的なミュージシャンで、あっちこっちから引っ張りだこですが、レベルの高いセッションにしか参加していないというのが彼の凄いところですね。今年はSeamusのリーダー作に期待。
蔡 健雅 シンガポール出身で現在活動の拠点を台湾に置くシンガー・ソングライターの蔡健雅(ターニャ・チュア)です。
元々は、ソングライターとしての仕事が中心で、フェイ・ウォンや孫燕姿(ステファニー・スン)に曲を提供していました。この作品では、同じシンガポール出身の孫燕姿とのデュエットがうれしいですね。
Katie Melua Katieはグルジア共和国出身。あまり馴染みがない国ですが、ロシアとトルコに挟まれた旧ソ連邦の黒海に面する国です。かつてのソ連外相で前大統領のシュワルナゼ氏の名前は聞いたことがある人が多いはず。最近はお相撲さんの黒海太関の出身国としても有名です。
既にヨーロッパでは大ブレイク中であった彼女。ようやく日本でもリリースの運びとなりました。
Myron Walden NYC Recordsでのアルバムは、プロデューサーの影響からか、比較的クールな感じの展開を繰り広げています。FSNT入りは結果的に大正解。一作目はMarcus Stricklandを、この作品ではJimmy Greeneを相手にサックスバトルを繰り広げています。Jimmyはどちらかと言うと2000年代のHank Mobleyといった趣のサックスを聞かせてくれる人ですが、ここでは、Myronの挑発にのってか、アウトフレーズを連発。Jimmyの才能を引き出した、Myronに脱帽。
土岐麻子 一昨年同様によく聞いたのが土岐麻子さんです。
今年は、スタンダードナンバーシリーズ以外にもオリジナル作品のアルバムをリリースしてくれました。
ちょっと、クセのある歌い方は一声聞いただけで彼女だとわかります。そんな彼女の爽やかでキュートな歌声を聞くと、それだけでハッピーな気分になれますね。
最近はお父さんよりも有名人になってしまいました。
中島美嘉 矢沢あいさんによるNANAという漫画は、りぼんの姉妹誌に連載され絶大な人気があるそうです。矢沢さんはちびまる子ちゃんのさくらももこさんと同じ世代だそうですね。
NANAが映画化され、主演に中島美嘉さんが起用されます。そんな彼女が歌う挿入歌です。
本来の中島美嘉さんが歌うものとはかなり違う雰囲気ではありますが、物凄くカッコイイ曲に仕上がっており、タワーレコードの店頭で聞いて即買いしてしまいました。

Chocolat & Akito 夫婦の職業が何れも歌手であれば、当然デュエットアルバムと言うのは考えられるわけです。この二人が結婚してからは随分経ちましたがようやくデュエットアルバムが届けられました。5年ほど前にChocolatがデュエットのパートナーとして参加した片寄明人さんのソロ・シングル盤Verandaの雰囲気が物凄く良かったので期待の一枚でした。
Brad Mehldau Larry GrenadierとJorge RossyによるBrad Mehldauトリオは永遠に続くのではないかと思われるくらい結束の固い強力なトリオでした。ソロアルバム等がリリースされた後の、新作は何とドラマーがJeff Ballardへチェンジしているではないですか。
曲の題材を幅広くロックのフィールドへも広げているBradですが、少しばかり難解なソロよりはトリオでの演奏の方が好ましいですね。とは言うもののトリオの演奏も、かなり難しい事をやっているのですが、それがいかにも簡単そうに演奏しているという凄さがあります。
孫 燕姿 蔡健雅と同様にシンガポールの出身である孫燕姿。アジアの中国語圏ではトップスターの座にいます。彼女もスタートはソングライティングで、香港のスター鄭秀文などに曲を提供しています。
日本での知名度はまだまだですが、倉木麻衣さんとのデュエットがお互いのアルバムに収録されており、倉木麻衣さんのPVにも登場しています。
韓流に続いて華流も徐々に盛り上がってきているようなので、今年あたりはブレイクするかもしれませんね。
村治佳織 ギタリストにとっては、致命的とも思える右手の負傷によって、昨年後半は演奏活動を停止してしまった村治佳織さんです。年が明けて演奏活動を再開するとアナウンスされていますが大丈夫でしょうか。
一刻も早く回復して元気な姿を見せて欲しいものです。そして、このアルバムのような爽やかなギターを再び聞かせて欲しいですね。
Robert Glasper ドレッドヘアーに加え、瞼にはピアスが。チョット怖い感じもしないではない、若手期待の星Robert Glasperです。まあ、サウンドは意外と正統派でファンキーな部分も持ち合わせています。Riotを取上げているということで、やはりHerbie Hancockからの影響が大きいのではないでしょうか。
同じく期待のテナーMarcus Stricklandのグループでも活躍中。このグループ、今年は何としても来日して欲しいですね。
Essential Ellington 以前に比較すると活動の範囲を着実に広げて行っている渋谷毅さんです。活動の核となる渋谷オーケストラに対し、もう一つの核となりつつあるのがこのEssential Ellingtonではないでしょうか。
低音部をチューバが担当し、選曲も渋めのものとなっていますが、出てくるサウンドは、変則ビートにアバンギャルドなフレーズ。このアンバランスな感じが何とも言えない雰囲気を作り出してくれています。

アルバムの詳細を知りたい場合や購入したい人は、ア-チスト名やジャケットをクリックしてください。


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