ご相談タイトル:慢性硬膜下血腫 



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☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
ここをおして 1 2 3 4 5




お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)    URL
ご心配なことと存じます。
これはお大変であり御心労もおおきかろうと存じます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「慢性硬膜下血腫」が「片側性」か「両側性」かの御記載が
御座いません。
「両側性」と判断させていただきます。

「小児慢性硬膜下血腫」は成人の「慢性硬膜下血腫」とは
全く異なる「病態」で御座います。

元来「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋・脳容積不均衡」)
による「空隙」=「頭蓋骨と「脳表」との間の隙間」があるところに。

お子様に特有な「脳表」から「硬膜」に垂直=90度に張っている
「架橋静脈:かきょうじょうみゃく:
Mittenzweig静脈:ミッテンツバイク静脈」
の破損=出血によって惹起されるもので御座います。

「お受けもちの先生」のご判断なのですが。
簡略な用語で
大変素晴らしい「判断」と「お話しの仕方」をされていらっやいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




下記順を追って御回答致します。



#1
##1
「生後10ヶ月の男児です。
10ヶ月検診で頭囲が大きすぎるため、MRIを撮るよう勧められ、
その結果、慢性硬膜下血腫が見つかりました。
入院し手術は無事終わり、現在退院して普通に生活しています。

慢性硬膜下血腫の手術後のCTの結果、
「それまで血腫のあった場所には水がたまっている状態ですが、
脳の発達とともに、この隙間もなくなっていきます」
との先生のお言葉でした。
このようなことは二度と繰り返させたくないと思っております。
しかしつかまり立ち、つたい歩きの時期で、ほんの少し目を放した隙に、
あっという間に転倒し、畳などに頭を打ってしまうことがあります。
また、頭を振ったり、イスの背に上半身を打ち付けたりするのが面白いらしく、
いくら止めても時々行ってしまいます。
赤ちゃんは脳と頭蓋骨の間に隙間があると聞きますが、
10ヶ月過ぎのこの子の激しい動きに対して、術後の大きな隙間は
どうなのでしょうか。
どのくらいの衝撃が、再び慢性硬膜下血腫を
起こさせてしまうのでしょうか。

あのようなつらい入院、手術を二度とさせたくありません。
よろしくお願い致します。」
との事です。





#2
##1
「頭囲拡大」から脳MRIにて「慢性硬膜下血腫」が発見された
との事です。

##2
「頭囲拡大」に至った理由が「慢性硬膜下血腫」に関連があるとすれば
「両側性」であろうと推察致します。

##3
「小児慢性硬膜下血腫」は成人の「慢性硬膜下血腫」とは全く
発生機転が異なるものであることを御銘記下さい。
下記に順を追って御回答致します。

##4
小児には「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋・脳容積不均衡」)
という「頭蓋骨と大脳」(正確には「硬膜」と「脳表」)
との間に「元来」「空隙」が成人より
遥かに多いものです。

##5
この「小児特有の「頭蓋骨」と「脳」の容積不均衡」=
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋・脳容積不均衡」)
にたとえ「微弱な外傷機転」であってもも「血が漏れ出すと」
「小児慢性硬膜下血腫」にいたります。

##6
現在手術後の
「慢性硬膜下血腫の手術後のCTの結果、
「それまで血腫のあった場所には水がたまっている状態ですが、
脳の発達とともに、この隙間もなくなっていきます」
との先生のお言葉でした。」
との「「病態」は
「小児慢性硬膜下水腫」或いは
「慢性硬膜下水腫」或いは
「性硬硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)
という「病態」です。

##7
最初に脳MRIにて「御診断」がついた「小児慢性硬膜下血腫」は
「慢性硬膜下水腫」或いは
「慢性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)から
「血がもれて」「小児慢性硬膜下血腫」に「移行」し脳MRIにて
画像診断がなされたた「病態」と判断致します。



#3
##1
この「慢性硬膜下水腫」或いは
「性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)の「空隙」は
成長につれて。
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋・脳容積不均衡」)
が解消されるにつれて。

##2
「空隙」=「頭蓋骨と「脳表」との間の隙間」が「少なくなるにつれて」

##3
「お受けもちの先生」のお言葉どおり
「慢性硬膜下水腫」或いは
「慢性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)
の「病態」は改善されていきます。


##4
それまでは通常は
定期的な脳MRI或いは脳CTによる経過観察が必要とされます。

##5
「小児慢性硬膜下血腫」はお布団の上でパタンと枕の上に「頭部」を
お子様がおとすだけでも「発生」致します。

##6
育ち盛りの「慢性硬膜下水腫」或いは
「慢性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)お子様
をもつご両親にとっては気が休まることがありません。

##7
お気持ちがとてもとてもよくわかります。

##8
そして
「慢性硬膜下水腫」或いは「性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)
から「小児慢性硬膜下血腫」への「移行」に関しては
「症状・症候」はこれといって何もでないことも多いものです。




#4
##1
「赤ちゃんは脳と頭蓋骨の間に隙間があると聞きますが、
10ヶ月過ぎのこの子の激しい動きに対して、術後の大きな隙間は
どうなのでしょうか。
どのくらいの衝撃が、再び慢性硬膜下血腫を
起こさせてしまうのでしょうか。」
との事です。

##2
「御家族」のご指摘のように小児には
「空隙」=「頭蓋骨と「脳表」との間の隙間」が御座います。

##3
お子様によりこの「空隙」=「頭蓋骨と「脳表」との間の隙間」には
差異が御座います。

##3
この「空隙」=「頭蓋骨と「脳表」との間の隙間」が「おおきいお子様」
ほど「慢性硬膜下水腫」或いは
「性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)を
起こし易いもので御座います。

##4
「10ヶ月検診で頭囲が大きすぎるため、MRIを撮るよう勧められ、
その結果、慢性硬膜下血腫が見つかりました。」
との「御既往」からは。

##5
「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋・脳容積不均衡」)による
「空隙」=「頭蓋骨と「脳表」との間の隙間」がすでに存在して
「慢性硬膜下水腫」或いは「性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)
の段階にあったものが。

##6
「微小出血」にて「小児慢性硬膜下血腫」に移行したものと考えられます。


##7
「どのくらいの衝撃が、再び慢性硬膜下血腫を
起こさせてしまうのでしょうか。」との事です。

##8
上述した如く「パタンち普通にお布団でたおれただけでも」
「小児慢性硬膜下血腫」になられてしまうかたは「「小児慢性硬膜下血腫」
が発生してしまいます。

##9
だから「外力」の問題は正確には「余り関係が無い」
と「小児慢性硬膜下血腫」或いは「小児慢性硬膜下水腫」
の場合はいえましょう。

##10
関連があるのは
「架橋静脈:かきょうじょうみゃく:Mittenzweig静脈:ミッテンツバイク静脈」
という「「脳表」から硬膜に「垂直=90度」に飛び出している静脈」が
「切れるか否か」です。


##10
この
「架橋静脈:かきょうじょうみゃく:Mittenzweig静脈:ミッテンツバイク静脈」
の「破損」によって「出血」がおこります。

##11
適切な表現が思い浮かばないのですが
「慢性硬膜下水腫」或いは「性硬膜下液貯留」(chronic subdural fluid collection)
から「小児慢性硬膜下血腫」への移行はこの
「架橋静脈:かきょうじょうみゃく:Mittenzweig静脈:ミッテンツバイク静脈」
の「加減」次第ということになります。






#5結論:
##1
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。

##2
「小児慢性硬膜下血腫」は成人の「慢性硬膜下血腫」とは異なる「病態」
と御考え下さい。

##3
元来「cranio-cerebral disproportion」(「頭蓋・脳容積不均衡」)
による「空隙」=「頭蓋骨と「脳表」との間の隙間」があるところに。

##4
お子様に特有な「脳表」から「硬膜」に垂直=90度に張っている
「架橋静脈:かきょうじょうみゃく:Mittenzweig静脈:ミッテンツバイク静脈」
の破損=出血によって惹起されるもので御座います。

##5
「お受けもちの先生」のご判断なのですが。
簡略な用語で
大変素晴らしい「判断」と「お話しの仕方」をされていらっやいます。

##6
切れ味鋭い「パワーとマインド」の御ありの極めて優秀な
「脳神経外科専門医先生」でいらっしゃると思います。

##7
この素晴らしい「お受けもちの先生」に巡り合うか否かで
「小児慢性硬膜下血腫」の患者さんの「御家族」の「御心情」は
「天国」か「地獄」になります。

##8
「お受けもちの先生」とよろしく御相談されていかれるうちに
今の「御家族」の御心配が走馬灯のように「過去の思い出」となるくらいに
お子様の「生長」は早いもので御座います。

##9
一刻も早い御相談者の「症状・症候」の寛解の得られること・
一刻も早い「症状・症候」のご回復を心より御祈り申し上げます。







上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。






何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。







何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。
[2004年11月14日 9時46分51秒]

お名前: nori   
生後10ヶ月の男児です。
10ヶ月検診で頭囲が大きすぎるため、MRIを撮るよう勧められ、
その結果、慢性硬膜下血腫が見つかりました。
入院し手術は無事終わり、現在退院して普通に生活しています。

慢性硬膜下血腫の手術後のCTの結果、
「それまで血腫のあった場所には水がたまっている状態ですが、
脳の発達とともに、この隙間もなくなっていきます」
との先生のお言葉でした。
このようなことは二度と繰り返させたくないと思っております。
しかしつかまり立ち、つたい歩きの時期で、ほんの少し目を放した隙に、
あっという間に転倒し、畳などに頭を打ってしまうことがあります。
また、頭を振ったり、イスの背に上半身を打ち付けたりするのが面白いらしく、
いくら止めても時々行ってしまいます。
赤ちゃんは脳と頭蓋骨の間に隙間があると聞きますが、
10ヶ月過ぎのこの子の激しい動きに対して、術後の大きな隙間は
どうなのでしょうか。
どのくらいの衝撃が、再び慢性硬膜下血腫を
起こさせてしまうのでしょうか。

あのようなつらい入院、手術を二度とさせたくありません。
よろしくお願い致します。
[2004年11月14日 6時23分8秒]

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