ご相談タイトル:診断ではウエルニッケ脳症ではないかと言うことでした。 



●もう一度脳神経外科・神経内科相談
掲載掲示板記事一覧に戻る●


書き込み欄へ この脳神経外科・神経内科相談掲示板の「書き込み欄」へとぶ ヘルプ

☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
ここをおして 0 1 2 3 4 5


山本クリニックhp 山本クリニック携帯モード1 山本クリニック携帯モード2 みちしるべ しごとぶり
脳神経外科相談掲示板 美容形成外科相談掲示板 NEW新規脳神経外科相談掲示板 むかしの相談掲示板
山本クリニックの脳神経外科・神経内科ブログ
エキサイトブログ シーサーブログ1 シーサーブログ2 シーサーブログ3 アメーバブログ gooブログ
脳神経外科1 脳神経外科2 脳神経外科3 脳神経外科4
脳神経外科5 脳神経外科6 脳神経外科7 脳神経外科8
脳神経外科9 脳神経外科10 脳神経外科11 脳神経外科12
脳神経外科13 脳神経外科14 脳神経外科15 脳神経外科16
脳神経外科17 脳神経外科18 脳神経外科19 脳神経外科20




お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)    URL
これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判ります。



++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「臨床神経診断学」の観点からは
「ウェルニッケ脳症」は
決して診断しづらい「病態」ではありません。

むしろ
最近では「痴呆」とされたまま御高齢の患者さんが
して治してもらえない
「「臨床神経診断学」の最大の落とし穴のひとつ」
であると今の私は考えます。



1・
1・ぼけたような感じの「意識障害」=「痴呆」です
2・「複視:double vision」=「ものが2つにみえる」
(多くの「ウェルニッケ脳症」の患者さんでは
「眼科専門医先生」が精査されても「外眼筋麻痺」は見出せません)

3・後方への転倒傾向
=>
これは「失調性の「症状・症候」」に由来致します。

が特徴です。

2・
「サイアミン:ビタミンB1」欠乏によりおこる
「意識障害」「眼球運動障害」「運動失調」
を「3徴候」とする「病態」で御座います。

「高濃度の「ビタミンB1 (vitamin B1)」の経静脈投与」が
早急に必要とされます。
時により「「再発」性」です。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++++







#1
##1
「はじめて質問させて頂きます。よろしくおねがいします。

67才の母が11月21日に救急で自宅の近く
(○○市)の市民病院に入院しまし
た。
診断ではウエルニッケ脳症ではないかと言うことでした。
母は2年前に脳こうそく、
今年の3月に胃かいようで入院しましたが大事には至らず
退院しました。

今は起きあがる事も出来ずにおむつをしたまま
ビタミンB1の点滴をしながら様子を
見ましょうと言うことで十日以上もたつのですが、
はっきりした病名も解らずに入院
しています。

脳こうそくではないようなのですが、
ウエルニッケ脳症は診断しずらい病気ですか?

インターネット等で調べましたら症状等は
あてはまっていると思うのですが、
早く処置をした方がいいのでは?と思いました。

もっと専門の病院でみてもらったほうがいいでしょうか?

少し、離れているので、毎日病院に行けずただ心配でいます。
どうしたらいいか?ご指導いただけたらとおもいます。

どうか、宜しくお願いします」
との事です。







#2
##1
「臨床神経診断学」の観点からは
「ウェルニッケ脳症」は
決して診断しづらい「病態」ではありません。

##2
1・ぼけたような感じの「意識障害」=「痴呆」です
2・「複視:double vision」=「ものが2つにみえる」
(多くの「ウェルニッケ脳症」の患者さんでは
「眼科専門医先生」が精査されても「外眼筋麻痺」は見出せません)

3・後方への転倒傾向
=>
これは「失調性の「症状・症候」」に由来致します。

が特徴です。

##2
「サイアミン:ビタミンB1」欠乏によりおこる
「意識障害」「眼球運動障害」「運動失調」
を「3徴候」とする「病態」で御座います。








#3
##1
「ウェルニッケ脳症」の病巣は
「「視床内側核群」と「乳頭体」、「中脳水道周囲灰白質」
にあるとされていますが。

##2
何よりも大事なことは
一度
「ウェルニッケ脳症」を「疑った場合」は
可及的に「速やかに」
「ビタミンB1 (vitamin B1) 欠乏症」ですから
「高濃度の「ビタミンB1 (vitamin B1)」の経静脈投与」
をしなければなりません。

##3
「ウェルニッケ脳症」では
この処置が遅れると。
=>
「ウェルニッケ脳症」の初期診断が遅れると。
=>
「治療効果比:therapeutic ratio:TR」
が著しく低下致してしまいます。

##4
臨床診断と同時に「ビタミンB1 (vitamin B1)」の
「血中濃度」を測定致します。

##5
経静脈投与で
「ビタミンB1 (vitamin B1)」の「血中濃度」の
結果をまたず「ビタミンB1 (vitamin B1)」高濃度投与
を致します。

##6
時に「再発」性ですから注意が必要です。







#4
##1
「診断ではウエルニッケ脳症ではないかと言うことでした。」
との事です。

##2
「ウェルニッケ脳症」は「経口摂取不良」=>「栄養不良」
が原因ですから。

##3
同時に他の
「低K(カリウム)血症」や。

##4
とりわけ
「低Na(ナトリウム)血症」=
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群:エス・アイ・エー・デイー・エッチ」
をおこしていないかの「臨床神経診断学」と「治療戦略」の
対応が必要です。








#5
##1
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から

##2
「ウェルニッケ脳症」に関しては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から

ウェルニッケ脳症 
[2] [2004年 7月 8日 12時34分23秒] 
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/772444154675217.html
コピー致します=>「ごらんくださいませ1★★★」

##3
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群:エス・アイ・エー・デイー・エッチ」
に関しては
「ウェルニッケ脳症」に関しては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から
頭部外傷 入院の父がNa=118の低Na(ナトリウム)血症
 [2] [2006年 2月27日 7時46分19秒] 
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/442681019733758.html
コピー致します=>「ごらんくださいませ2★★★」

##4
上記を御参照頂けますか。








#6結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御母様」は
「ビタミンB1 (vitamin B1) 欠乏症」=
「ウェルニッケ脳症」
+
「低Na(ナトリウム)血症」
=
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群:エス・アイ・エー・デイー・エッチ」
等の
「経口摂取不良」=>「栄養不良」の場合に
発生するさまざまな「病態」を
お持ちです。

##3
いずれも
「診断戦略」の困難な「病態」」でも
珍しい「病態」でもありません。

##4
近年「高齢化社会」の「加速化」により
御高齢のかたの
「経口摂取不良」=>「栄養不良に「単純な」
「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」を
おこなうと
逆に
「ウェルニッケ脳症」や
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群:エス・アイ・エー・デイー・エッチ」
などが「出現してしまうことがある」。

##4
「臨床神経診断学」の観点からは
「ウェルニッケ脳症」は
決して診断しづらい「病態」ではありません。

むしろ
最近では「痴呆」とされたまま御高齢の患者さんが
して治してもらえない
「「臨床神経診断学」の最大の落とし穴のひとつ」
であると今の私は考えます。


##5
このような御回答しか出来ません。申し訳ございません。
この御回答が何がしかのお役に立てば何よりで御座います。


##6
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。



上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。

何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。











++「ごらんくださいませ1★★★」++++++++++++++++++++++++
「ウェルニッケ脳症」に関しては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から

ウェルニッケ脳症 
[2] [2004年 7月 8日 12時34分23秒] 
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/772444154675217.html
コピー致します=>「ごらんくださいませ1★★★」
-------------------------------


ご心配なことと存じます。



++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「ウエルニッケ脳症」=
「ウェルニッケ脳症:Wernicke encephalopaty」
の「御父様」の御相談です。

「ウェルニッケ脳症」とは慢性低栄養のかたがなられる
「病態」で御座います。

「サイアミン:ビタミンB1」欠乏によりおこる
「意識障害」「眼球運動障害」「運動失調」
を「3徴候」とする「病態」で御座います。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++






#1
##1
「58歳の父の事でご相談があります。
父は12年前に胃ガンになり胃を全摘して、空腸を胃の代わりにしています。
昨年の2月から空腸の働きが悪くなり、嘔吐し食事が全く出来ない状態になる
という症状が3ヶ月毎に起こり入退院を繰り返しています。
一度昨年5月に食事が出来ない為ビタミンB1不足によりウェルニッケ脳症になりましたが、
処置が早かった為ビタミンB1注射で元に戻りました。
しかし、今年の3月ぐらいから、目が二重に見えたり、
4月からはふらつきや10分も連続して歩行ができなくなったり、
急に力が抜けて後ろに倒れたりしました。
4月末に、また食事ができなくなり、かかりつけの病院に入院した際に、
またウェルニッケ脳症も再発している事がわかり、ビタミンB1の注射をしてもらいましたが
全くよくならず、どんどん症状は悪化しています。
現在は、ベットから起き上がる事もあまりできません。
主治医に本日尋ねたところ、度重なる病気で、血液中にはビタミンB1が補充されていても、
脳の動きが悪く、ビタミンB1を吸収できなくなっており
ウェルニッケ脳症の症状が進行していると言われました。
今の医学では、これ以上の処置はできないと言われたのですが、本当でしょうか。
症状が進行していくと、どういう状態になるのでしょうか。
どんどん悪化する父を見ていると心配でたまりません。

長々と書いてしまいましたが、どうかよろしくお願いします。」
との事です。



#2
##1
「58歳の父の事でご相談があります。
父は12年前に胃ガンになり胃を全摘して、
空腸を胃の代わりにしています。

昨年の2月から空腸の働きが悪くなり、
嘔吐し食事が全く出来ない状態になる
という症状が3ヶ月毎に起こり入退院を繰り返しています。」

=>
「癒着性のイレウス:腸閉塞」の「病態」であると考えます。
それから御父様に「アルコール」の履歴はおありであるかも
気懸かりなところです。

##2
「一度昨年5月に食事が出来ない為ビタミンB1不足により
ウェルニッケ脳症になりましたが、
処置が早かった為ビタミンB1注射で元に戻りました。」
との事です。

##3
本当に宜しかったですね。

##4
「ウェルニッケ脳症」とは慢性低栄養のかたがなられる
「病態」で御座います。

##5
「サイアミン:ビタミンB1」欠乏によりおこる
「意識障害」「眼球運動障害」「運動失調」
を「3徴候」とする「病態」で御座います。


##6
「サイアミン:ビタミンB1」を速やかに投与することが
何よりも何よりも重要で御座います。


#3
##1
「しかし、今年の3月ぐらいから、目が二重に見えたり、
4月からはふらつきや10分も連続して歩行ができなくなったり、
急に力が抜けて後ろに倒れたりしました。」
との事です。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
この「症状・症候」は「ウェルニッケ脳症」の再発と考えられます。


#4
##1
「4月末に、また食事ができなくなり、
かかりつけの病院に入院した際に、
またウェルニッケ脳症も再発している事がわかり、
ビタミンB1の注射をしてもらいましたが
全くよくならず、どんどん症状は悪化しています。
現在は、ベットから起き上がる事もあまりできません。
主治医に本日尋ねたところ、
度重なる病気で、血液中にはビタミンB1が補充されていても、
脳の動きが悪く、ビタミンB1を吸収できなくなっており
ウェルニッケ脳症の症状が進行していると言われました。」
との事です。

##2
「サイアミン:ビタミンB1」に「症状・症候」が反応されていない
ようです。


#5
##1
元来「ウェルニッケ脳症」の病巣は
「「視床内側核群」と「乳頭体」、「中脳水道周囲灰白質」に
及びます。

##2
「中枢神経系の「器質的疾患」(脳腫瘍や脳血管障害等)」
ではないのだけれども。

##3
「ウェルニッケ脳症」の病巣の「「視床内側核群」と「乳頭体」、
「中脳水道周囲灰白質」
の「症状・症候」がとれない・寛解されない状態であると判断致します。



#6結論:
##1
「今の医学では、これ以上の処置はできないと言われたのですが、本当でしょうか。
症状が進行していくと、どういう状態になるのでしょうか。
どんどん悪化する父を見ていると心配でたまりません。」
との事です。

##2
「ステロイド」大量投与を施行する場合もありますが
一般的ではありません。

##3
低栄養の患者さんが入院されていきなりブドウ糖のみの点滴を大量に行うと。
残存している「サイアミン:ビタミンB1」を一気に消耗してしまい
「ウェルニッケ脳症」の「症状・症候」をだしてしまうこともあります。

##4
けれども
そのようなこともなかったようです。

##5
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##6
「長々と書いてしまいましたが、どうかよろしくお願いします。」
との事です。

##7
「中枢神経系」の「病態」はどのようなときも
希望を捨てられないで下さい。

##8
今は御父様の回復を待たれるときでもどかしいかも
しれないけれども
「まつ」時期であろうと今の私は考えます。

##9
絶対にあきらめないであせらずに「好転」を待たれて下さい。


##10
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を
・一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

[2004年7月8日 12時34分23秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望    


58歳の父の事でご相談があります。
父は12年前に胃ガンになり胃を全摘して、空腸を胃の代わりにしています。
昨年の2月から空腸の働きが悪くなり、嘔吐し食事が全く出来ない状態になる
という症状が3ヶ月毎に起こり入退院を繰り返しています。
一度昨年5月に食事が出来ない為ビタミンB1不足によりウェルニッケ脳症になりましたが、
処置が早かった為ビタミンB1注射で元に戻りました。
しかし、今年の3月ぐらいから、目が二重に見えたり、
4月からはふらつきや10分も連続して歩行ができなくなったり、
急に力が抜けて後ろに倒れたりしました。
4月末に、また食事ができなくなり、かかりつけの病院に入院した際に、
またウェルニッケ脳症も再発している事がわかり、ビタミンB1の注射をしてもらいましたが
全くよくならず、どんどん症状は悪化しています。
現在は、ベットから起き上がる事もあまりできません。
主治医に本日尋ねたところ、度重なる病気で、血液中にはビタミンB1が補充されていても、
脳の動きが悪く、ビタミンB1を吸収できなくなっており
ウェルニッケ脳症の症状が進行していると言われました。
今の医学では、これ以上の処置はできないと言われたのですが、本当でしょうか。
症状が進行していくと、どういう状態になるのでしょうか。
どんどん悪化する父を見ていると心配でたまりません。

長々と書いてしまいましたが、どうかよろしくお願いします。

[2004年7月8日 12時25分14秒]










「ごらん下さいませ1おわりおわり★★★」













++「ごらんくださいませ2★★★」++++++++++++++++++++++++
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群:エス・アイ・エー・デイー・エッチ」
に関しては
「ウェルニッケ脳症」に関しては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」から
頭部外傷 入院の父がNa=118の低Na(ナトリウム)血症
 [2] [2006年 2月27日 7時46分19秒] 
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/442681019733758.html
コピー致します=>「ごらんくださいませ2★★★」

(ps
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」につきましては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板

の「過去の御相談と御回答」
「外傷性くも膜下出血 [2] [2003年12月22日 7時 5分16秒] 」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
をを御参照頂けますか。
コピー致します=>「ごらんくださいませ」)
も「重複して「2重参照」になっています。
判りにくくて申し訳ございません。

-------------------------------










これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。

御相談者の「御父様」の
1・年齢の御記載が無く御回答限界でもあるのです。
けれども「可能な範囲内で」御回答を試みます。



++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

典型的な
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群:
エス・アイ・エー・デイー・エッチ」
の「病態」です。

高齢の方はNa(ナトリウム)<130mEq(メック)」で
「意識障害」を来たされます。

「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」は
「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」オーバーのときに
発生しやすい。

抗利尿ホルモン不適合症候群(SIADH)の症状は
低ナトリウム血症の程度とその出現速度によって異なります。

「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」
の原因は
中枢神経性疾患と胸部疾患です。頭蓋内の炎症、出血、腫瘍、
外傷はいずれも原因となる可能性があります。

「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」の「治療戦略」は
水摂取量を制限することが大切です。

改善しない場合には1日10g以上の食塩を摂取させることがあります。

けいれんや意識障害などの神経症状を示す症例においては
利尿作用を有するフロセマイドと高張食塩水を静脈内投与します。 

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++




#1
##1
「はじめまして
父が転倒して 頭蓋骨折・くも膜下出血・脳挫傷 で入院して
いるのですが、入院当初出血が増えなければ手術はしなくてよ
く2週間ぐらいの入院と診断されました。

頭のけがはよくなってきていて、意識もしっかりしていて、
麻痺もなかったのですが、一時もうろうとしたり、意味がわから
ない事をいったり、嘔吐を繰り返し・・・
低NAと診断・点滴治療がはじまり、一ヶ月半を過ぎようとし
ています。

脳外科の先生は強く頭を打ったこと事でホルモンのバランスが
崩れ電解質異常を起こす事があり、ずっと点滴生活になる事は
ないとの説明でした。

ナトリウムの数値が一番ひどい時は104まで下がりました。
今は数値は少し上がって118です。
先生からは
・思った以上に時間がかかっている。
・今までに診た患者で120少しで安定した方がいた。
・ステロイドを使う事も考えている
との説明です。

糖尿病があるので副腎ホルモンはあまり使いたくないのですが
、使う
治療が良いのか?

糖尿病は1.2ヶ月に一度通院して検査・くすりは飲んでいま
せんで
したが、ステロイドを使うと糖尿病は悪化するものでしょうか
?

ナトリューム値が低いためなのか、入院生活が長引いているか
らなのか、足元がふわふわして安定しないと本人が言っていた
やさきに、先日転倒してしまいました。
腰を打ったと本人はいっていますが、念のため頭・腰のレント
ゲンを
取って頂きましたが、異常はありませんでした。

低ナトリューム治療について(慢性化してしまうのか?)

ちなみに現在で入院生活が10週を超えました。
点滴を一日中しているとき(3本)は117でずっと変わらな
く一本減らしたとき一時120代になりましたがまた118に
なりました。あまりによくなる兆しが見られないため大変不安
です。

どうぞよろしくお願いします。」
との事です。






#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
この「病態」 「低Na(ナトリウム)血症」は
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」と呼称致します。

##3
ADHというホルモンは脳下垂体の後葉というところから分泌されています。
尿が出るのを抑制するホルモンですが、
このホルモンが適切に分泌されていないために発生致します。

##4
抗利尿ホルモン不適合症候群(SIADH)の症状は
低ナトリウム血症の程度とその出現速度によって異なります。

##5
Na(ナトリウム)<130とまると
「御父様」の年齢では「意識障害」を来たします。




#3
##1
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」の
「SIADH」の治療法は
水摂取量を制限することが大切です。
改善しない場合には1日10g以上の食塩を摂取させることがあります。

##2
けいれんや意識障害などの神経症状を示す症例においては
利尿作用を有するフロセマイドと高張食塩水を静脈内投与します。

##3
「SIADH(syndrome of inappropriate secretion of ADH)
抗利尿ホルモン不適症候群 」の
原因疾患としては
中枢神経性疾患と胸部疾患です。
頭蓋内の炎症、出血、腫瘍、外傷はいずれも原因となる可能性があります。

##4
胸部疾患としては肺炎、結核、肺癌などがあげられます。
肺癌とくに未分化細胞癌では異所性ADH産生によるSIADHも認められます。

##5
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」は多くの場合
「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」が適切でないと
発症致します。



#4
##1
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##2
「お受けもちの先生」に
インターネットでしらべたら
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」のようである。

##3
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群:
エス・アイ・エー・デイー・エッチ」
だから
「水分」を減らして「Na(ナトリウム)」補給は如何なものか
と御相談されてみては如何でしょうか。
=>
「水摂取量を制限することが大切です。
改善しない場合には1日10g以上の食塩を摂取させることがあります。」

##4
##3にて「御父様」のNa(ナトリウム)はどんどん正常化してくる
筈です。

##5
「先生からは
・思った以上に時間がかかっている。」
=>
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」です。
「・今までに診た患者で120少しで安定した方がいた。」
=>
全くよいお手本ではありません。

「・ステロイドを使う事も考えている」
=>
間違いです。

##6
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。






#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
典型的な
抗利尿ホルモン不適症候群 =
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」=
「SIADH:syndrome of inappropriate secretion of ADH」
です。

##3
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」の
治療法ですが
水摂取量を制限することが大切です。
改善しない場合には1日10g以上の食塩を摂取させることがあります。

けいれんや意識障害などの神経症状を示す症例においては
利尿作用を有するフロセマイドと高張食塩水を静脈内投与します。

##4
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」の原因疾患は
中枢神経性疾患と胸部疾患です。
頭蓋内の炎症、出血、腫瘍、外傷はいずれも原因となる可能性があります。

##5
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。



ps
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」につきましては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板

の「過去の御相談と御回答」
「外傷性くも膜下出血 [2] [2003年12月22日 7時 5分16秒] 」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
をを御参照頂けますか。
コピー致します=>「ごらんくださいませ」




++「ごらんくださいませ」++++++++++++++++++++++++++++++

ご心配なことと存じます。
#1
##1
「70才の母が転んだ際、左後部を強打し、脳神経外科に入院しました。
出血があったものの、傷自体は小さく、特に手術の必要なしとのことで
現在、毎日のようにCTをとって様子をみています。
けれど内側には出血があり、外傷性くも膜下出血と診断されました。
入院後に血圧が高くなり、血圧を下げる薬を飲んだりしていましたが
落ち着いた頃から、食事の際にお塩(といっても薬の袋に入った塩化ナトリウム)
を毎食時に振り掛けるよう指示がでました。
同時に、水分もたくさん取るようにとのことでした。
脳神経外科の看護婦をしていた知り合いに聞いたところ、食塩を多く取る
なんて聞いたことがないとのことです。
なかなか先生とお話する時間がなく・略」
との事です。



#2
##1
70歳のお母様が「外傷性くも膜下出血」であるということは
「外傷性くも膜下出血」=「脳挫傷の一種と考えられる」から
「頭部外傷」として「相応の外力」が加わった可能性は否定できません。
##2
「脳CT」を連日検査されるのは
「外傷性くも膜下出血」=「脳挫傷の一種と考えられる」から
この「増悪」がないかを検査施行されていると判断致します。
##3
多分に「意識障害の存在」が「脳神経外科専門医」には
「評価」されている(た)状態と存じます。


#3
##1
「食事の際にお塩(といっても薬の袋に入った塩化ナトリウム)
を毎食時に振り掛けるよう指示がでました。
同時に、水分もたくさん取るようにとのことでした。」
との事です。
##2
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##3
この「治療戦略」からはお母様が今

「SIADH(syndrome of inappropriate secretion of ADH)
抗利尿ホルモン不適症候群」に陥られていることが

判ります。

##4
「SIADH」は「意識障害の多い救急患者さん」を扱う「脳神経外科」では
決して稀な病態では御座いません。

##5
「脳神経外科専門医」以外では「御診断」が付かず
「意識障害」が進行しておおさわぎになることも
御座います。



#4
##1
「SIADH(syndrome of inappropriate secretion of ADH)
抗利尿ホルモン不適症侯群」
(以下「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」と致します)
は。
##2
中枢神経性疾患と胸部疾患で多発いたします。
##3
頭蓋内の炎症、出血、腫瘍、外傷が原因となりますから
「脳神経外科専門医」は「SIADH」には大変注意を払います。

##4
血性Na(ナトリウム)が130mEq(メック)を割ると
たちどころに重症意識障害に移行いたすことが御座います。

##5
「SIADH」の治療法は
###1
Na(ナトリウム)の補給がまず重要で
重症例では1日10g以上のNaCl(塩化ナトリウム)が必要
となることも御座います。
###2
逆説的ですが「水分」の制限が御座います。

##5
「SIADH」の治療法の「1つである」「水分制限」なのですが。
###1
「水分の制限」は重症なのですが。
###2
「脳神経外科専門医」の救急意識障害の患者さんでは
「高浸透圧利尿」をグリセオール等で行うことがおおく
すでに「脳浮腫予防」のため「脱水管理」になっています。
###3
だから「教科書的には「水分制限」」なのですが。
###4
「SIADH」の治療法「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」では
「脳神経外科救急疾患」では
「水分をしぼる=ドライサイドドライブにする=脱水管理」
が困難なことが多いものです。
##5
通常「高張食塩水」にてNa(ナトリウム)補正を施行いたしますが
「経口接踵可能」な患者さんの場合は「経口的にNa(ナトリウム)
補正をすることが御座います。
##6
改善しない場合には1日10g以上の食塩を摂取させることがあります。


#5
##1
「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」は
中枢神経性疾患と胸部疾患で発生いたします。
##2
「中枢神経系の「器質的疾患」」では
「頭部外傷」「脳血管障害」「脳腫瘍」その他で
発生いたします。
##3
重症な「意識障害」に移行する事があるため
Na(ナトリウム)の「補液・輸液(点滴静脈注射のこと)療法」
による補正を致します。
##4
「SIADH」の治療法は「「水分制限」が「第1に重要」なのですが
必ずしも「現実的には「水分制限」は行えない」ことも
多いです。
##5
##4で経口摂取が可能な場合は経口的にNa(ナトリウム)
=NaCl(食塩)を「摂取していただくこと」も
多いものです。


#6結論:
##1
御相談者の御相談内容から
お母様の「状態」は「SIADH:抗利尿ホルモン不適症侯群」
で御座います。

##2
ADHというホルモンは脳下垂体の後葉というところから分泌されています。
尿が出るのを抑制するホルモンです。
このホルモンが「分泌失調」の状態が「SIADH」で
御座います。

##3
Na(ナトリウム)が低下し「御診断」がつかないと
Na(ナトリウム)は低下し続け
「重症な意識障害」へと移行いたします。

##4
「頭部外傷」「脳血管障害」「脳腫瘍」などの救急患者さんで
「多発」致します。

##5
だから
「脳神経外科」医療施設では
「脳神経外科専門医」「脳神経外科看護師」ならずとも
大変に有名な病態で御座います。

##6
お受けもちの先生も一生懸命で
いらっしゃることよく分かります。

##7
そして「お受けもちの先生」は大変適切な「治療戦略」を
とられています。

##8
Na(ナトリウム)が低下しつづけてて「SIADH」が進行すると
意識障害或は脳浮腫或は「脳循環血流量不全」が進行し
「意識障害」は「「治療」が大変に困難な状態に至ります。
##9
お母様の状態は
「SIADH(syndrome of inappropriate secretion of ADH)
抗利尿ホルモン不適症候群」
という病態で御座います。

##10
経口摂取が可能な状態で止まっており
本当に宜しかったです。


[2003年12月22日 7時5分16秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 
入院中の薬についての相談です。
70才の母が転んだ際、左後部を強打し、脳神経外科に入院しました。
出血があったものの、傷自体は小さく、特に手術の必要なしとのことで
現在、毎日のようにCTをとって様子をみています。
けれど内側には出血があり、外傷性くも膜下出血と診断されました。
入院後に血圧が高くなり、血圧を下げる薬を飲んだりしていましたが
落ち着いた頃から、食事の際にお塩(といっても薬の袋に入った塩化ナトリウム)
を毎食時に振り掛けるよう指示がでました。
同時に、水分もたくさん取るようにとのことでした。
脳神経外科の看護婦をしていた知り合いに聞いたところ、食塩を多く取る
なんて聞いたことがないとのことです。
なかなか先生とお話する時間がなく、また看護婦さんは「血の流れをよくする
ため」とおっしゃっていますが、本当にそうなのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
[2003年12月21日 20時52分1秒]



「ごらん下さいませおわり」
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2006年2月27日 7時46分19秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望    


はじめまして
父が転倒して 頭蓋骨折・くも膜下出血・脳挫傷 で入院して
いるのですが、入院当初出血が増えなければ手術はしなくてよ
く2週間ぐらいの入院と診断されました。

頭のけがはよくなってきていて、意識もしっかりしていて、
麻痺もなかったのですが、一時もうろうとしたり、意味がわから
ない事をいったり、嘔吐を繰り返し・・・
低NAと診断・点滴治療がはじまり、一ヶ月半を過ぎようとし
ています。

脳外科の先生は強く頭を打ったこと事でホルモンのバランスが
崩れ電解質異常を起こす事があり、ずっと点滴生活になる事は
ないとの説明でした。

ナトリウムの数値が一番ひどい時は104まで下がりました。
今は数値は少し上がって118です。
先生からは
・思った以上に時間がかかっている。
・今までに診た患者で120少しで安定した方がいた。
・ステロイドを使う事も考えている
との説明です。

糖尿病があるので副腎ホルモンはあまり使いたくないのですが
、使う
治療が良いのか?

糖尿病は1.2ヶ月に一度通院して検査・くすりは飲んでいま
せんで
したが、ステロイドを使うと糖尿病は悪化するものでしょうか
?

ナトリューム値が低いためなのか、入院生活が長引いているか
らなのか、足元がふわふわして安定しないと本人が言っていた
やさきに、先日転倒してしまいました。
腰を打ったと本人はいっていますが、念のため頭・腰のレント
ゲンを
取って頂きましたが、異常はありませんでした。

低ナトリューム治療について(慢性化してしまうのか?)

ちなみに現在で入院生活が10週を超えました。
点滴を一日中しているとき(3本)は117でずっと変わらな
く一本減らしたとき一時120代になりましたがまた118に
なりました。あまりによくなる兆しが見られないため大変不安
です。

どうぞよろしくお願いします。


Sunday, February 26, 2006 11:51 PM

[2006年2月26日 23時51分10秒]









「ごらん下さいませ2おわりおわり★★★」
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
[2007年12月4日 17時47分16秒]

お名前: 匿名希望   
はじめて質問させて頂きます。よろしくおねがいします。

67才の母が11月21日に救急で自宅の近く
(○○市)の市民病院に入院しまし
た。
診断ではウエルニッケ脳症ではないかと言うことでした。
母は2年前に脳こうそく、
今年の3月に胃かいようで入院しましたが大事には至らず
退院しました。

今は起きあがる事も出来ずにおむつをしたまま
ビタミンB1の点滴をしながら様子を
見ましょうと言うことで十日以上もたつのですが、
はっきりした病名も解らずに入院
しています。

脳こうそくではないようなのですが、
ウエルニッケ脳症は診断しずらい病気ですか?

インターネット等で調べましたら症状等は
あてはまっていると思うのですが、
早く処置をした方がいいのでは?と思いました。

もっと専門の病院でみてもらったほうがいいでしょうか?

少し、離れているので、毎日病院に行けずただ心配でいます。
どうしたらいいか?ご指導いただけたらとおもいます。

どうか、宜しくお願いします


Tuesday, December 04, 2007 2:51 PM
[2007年12月4日 14時51分29秒]

●脳神経外科・神経内科相談掲示板記事一覧に戻る●
御注意  ここは回答者の回答記入欄です。

御相談者の御相談の記入欄ではございません。
御相談をかきこむためには。
<方法1>
「脳神経外科・神経内科相談掲示板タイトル」直下の「書き込み」をクリックされて下さい。
<方法2>
或は「下記の「書き込みへとぶ」をクリックされて下さい。

山本クリニックの脳神経外科・神経内科相談掲示板御相談「書き込み」へとぶ

●脳神経外科・神経内科相談掲示板記事一覧に戻る●

御注意  ここは回答者の回答記入欄です。
御相談者の御相談の記入欄ではございません。
御相談者の御相談の記入欄ではございません。



氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
●脳神経外科・神経内科相談掲示板記事一覧に戻る●<

山本クリニックの脳神経外科・神経内科相談掲示板御相談「書き込み」へとぶ
山本クリニックの相談掲示板入室ページへ戻る
▲ 山本クリニックのホームページへ ▲