ご相談タイトル:ウイルス感染後の神経障害 



●もう一度脳神経外科・神経内科相談
掲載掲示板記事一覧に戻る●


書き込み欄へ この脳神経外科・神経内科相談掲示板の「書き込み欄」へとぶ ヘルプ

☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
ここをおして 1 2 3 4 5




お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)    URL
これは御心配なことと存じます。


御相談者の御相談の御記載内容からは
すぐに「中枢神経系専門医」であれば思いつくのが。

「tethering-cord syndrome:テザリング:つなぎどめ症候群」
という「病態」で御座います。

下記順を追って御回答致します。


#1
##1
「8歳男児。3ヶ月前に突然、両足甲と両膝(左右対称)の痛みを訴え、歩行困難に。
起立すると痛みが出、座っている時には平気。 関節の可動も問題なし。
発症4日目の血液検査でマイコプラズマ検出。 発症前に下痢が続いていたことから
発症4週目に「ギランバレー症候群の疑い」と診断され、
髄液検査、骨髄検査、末梢神経伝導検査をしましたが、特に異常数値は見られず、
ギランバレーは否定されています。

発症4週目に両足甲の痛みは消えたものの、今も両膝前面下部を軽く筆先で触れても
痛みが走る感覚障害があり、起立して体重がかかる際にも膝に痛みがでるため、
杖を使って歩行しています。

発症数日目以来、起床時に「両手に力が入らない」と訴えたことが数回あり、
これは両手「指先の力が入りにくい」という微妙な感覚のようで、
ボタンのはめはずしに指先を使うのが困難な様子ですし、箸や鉛筆の持ち方も
自分なりに力の入りやすいように変えて使用するようになっています。

発症後に失禁(1度)や排尿障害(1ヶ月)、腹痛(2ヶ月半)の自律神経障害と
思われるような症状が続き、「多発性神経炎」に類似している気がします。

発症時に腱反射の消失や減弱があったかは定かでなく、筋萎縮もありませんので、
このケースでは、「多発性神経炎」には該当しないのでしょうか?

また、ウイルス感染やアレルギーが原因で
何らかの神経障害が起きている可能性はないのでしょうか?

治療や回復の見込みも併せて教えてください。」
との事です。



#2
##1
御相談者の御相談の御記載内容からは「まず気づくことは」
脳MRI・腰椎MRI・その他の画像診断「御診断」の御記載の
少ないことで御座います。

##2
「8歳男児。3ヶ月前に突然、両足甲と両膝(左右対称)の痛みを訴え、歩行困難に。
起立すると痛みが出、座っている時には平気。 関節の可動も問題なし。」
との事です。

##3
「中枢神経系」=脊髄関連の「病態」なのですが。
小学校に入学されて2−3年生の7−8歳のお子様になると出現する
「疼痛性歩行障害」
の「症状・症候」が御座います。

##4
この原因として極めて有名なものが
「つなぎどめ症候群」。

##5
「小児脳神経外科専門医」の分野の「病態」であり
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
という「病態」が存在します。

##4
下記簡単に御説明致します。
ご子息様がこの「病態」であるのか否かは全く判断できません。
ご参考とされて頂くべく下記に御記載致します。



#3
##1
まず「中枢神経系」である脊髄の解剖学について簡単に御説明致します。

##2
「脊髄」は大脳の「大孔」というところから始まり
「頚髄」「胸頚」「腰頚」と下に下りて生きますが。
「あかちゃん」のときに「お尻」のところまである脊髄は
発育とともに次第に「上昇」して「第2腰椎」のところまで
上昇いたします。

##3
「脊髄の一番下部の「しっぽ」」の「部分」を
「終糸(filum terminale):しゅうし」と呼称致します。

##4
この「終糸(filum terminale):しゅうし」は太く肥大している
場合があり「発育」「成長」とともに上昇する脊髄を「つなぎとめよう」
と「下に牽引」する力が発生する場合が御座います。

##5
「終糸(filum terminale):しゅうし」の
このような「病態」を
「hypertrophic filum terminale:肥大終糸:ひだいしゅうし」
と呼称し
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
の原因になります。

##6
幼稚園のころはまだ
「hypertrophic filum terminale:肥大終糸:ひだいしゅうし」
があり
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
が発生していても「牽引力」が小さいので
「症状・症候」は発生いたしません。

##6
学童期になりおおむね8歳くらいが最も多いものですが
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
として脊髄は「脊髄の一番下部の「しっぽ」」で下に引っ張られるようになり
ます。

##7
多くは疼痛性歩行障害として発生し
正診断率の大変低い「症状・症候」として
扱われることが多いものです。

##8
お子様は「反復性上気道感染」は常に御座います。

##9
だから
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
ははじめのうちは
「Guillain−Barre症候群(GBS)」(ギラン・バレ症候群)
等ととよく間違えられます。




#4
##1
「発症4週目に両足甲の痛みは消えたものの、今も両膝前面下部を軽く筆先で触れても
痛みが走る感覚障害があり、起立して体重がかかる際にも膝に痛みがでるため、
杖を使って歩行しています。」
との事です。

##2
杖をつかわれて歩行されているとはお可愛そうですね。

##3
「発症後に失禁(1度)や排尿障害(1ヶ月)、
腹痛(2ヶ月半)の自律神経障害と
思われるような症状が続き」との事です。

##3
ご両親は「大変鋭く」観察をされていらっしゃると思います。

##4
この「症状・症候」は
「膀胱・直腸障害:ぼうこうちょくちょうしょうがい」
であり明らかに脊髄系の「自律神経障害」であると今の私は考えます。



#5
##1
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
であることが画像診断=腰椎MRI・脳MRIにて
「hypertrophic filum terminale:肥大終糸:ひだいしゅうし」
その他の画像診断所見で確定した場合は。

##2
この「hypertrophic filum terminale:肥大終糸:ひだいしゅうし」を
切断する手術が必要となります。

##3
再三に申し上げますがご子息様が
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
と確定することは相談掲示板の「能力」を超えています。

##4
あくまでもご参考とされて下さいますように。





#6結論:
##1
ご子息様の「症状・症候」は大変に「強い」ものです。

##2
「も両膝前面下部を軽く筆先で触れても
痛みが走る感覚障害があり、起立して体重がかかる際にも膝に痛みがでるため、
杖を使って歩行しています。」
とは
なんともおかわいそうなことと存じます。

##3
御相談者の御相談の御記載内容に
脳MRI・腰椎MRI・その他の画像診断の御記載がないのが
大変不思議なのですが。
もしも検査されていないのであれば
至急に検査していただいたほうが宜しいです。

##4
「hypertrophic filum terminale:肥大終糸:ひだいしゅうし」
による
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
の可能性が御座います。


##5
「膀胱・直腸障害:ぼうこうちょくちょうしょうがい」も
おありであり明確な「中枢神経系」=「脊髄」の「症状・症候」
がおありです。

##6
「発症数日目以来、起床時に「両手に力が入らない」と訴えたことが数回あり、
これは両手「指先の力が入りにくい」という微妙な感覚のようで、
ボタンのはめはずしに指先を使うのが困難な様子ですし、箸や鉛筆の持ち方も
自分なりに力の入りやすいように変えて使用するようになっています。」
と
上肢の「症状・症候」もでていらっしゃるようですね。

##7
「hypertrophic filum terminale:肥大終糸:ひだいしゅうし」
による
「tethering-cord syndrome:テザリングコード症候群:つなぎどめ症候群」
の場合は
「hypertrophic filum terminale:肥大終糸:ひだいしゅうし」
を手術で「切断」する「治療戦略」をとります。

##8
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##9
けれども「小児脳神経外科専門医」に転医されてしっかりと
「病態」を診ていただき「御診断」と「治療戦略」を
たてていただいたほうが宜しいようにも今の私は考えます。


##10
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。




上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。





何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。




何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。
[2004年8月26日 10時15分3秒]

お名前: みなみ   
8歳男児。3ヶ月前に突然、両足甲と両膝(左右対称)の痛みを訴え、歩行困難に。
起立すると痛みが出、座っている時には平気。 関節の可動も問題なし。
発症4日目の血液検査でマイコプラズマ検出。 発症前に下痢が続いていたことから
発症4週目に「ギランバレー症候群の疑い」と診断され、
髄液検査、骨髄検査、末梢神経伝導検査をしましたが、特に異常数値は見られず、
ギランバレーは否定されています。

発症4週目に両足甲の痛みは消えたものの、今も両膝前面下部を軽く筆先で触れても
痛みが走る感覚障害があり、起立して体重がかかる際にも膝に痛みがでるため、
杖を使って歩行しています。

発症数日目以来、起床時に「両手に力が入らない」と訴えたことが数回あり、
これは両手「指先の力が入りにくい」という微妙な感覚のようで、
ボタンのはめはずしに指先を使うのが困難な様子ですし、箸や鉛筆の持ち方も
自分なりに力の入りやすいように変えて使用するようになっています。

発症後に失禁(1度)や排尿障害(1ヶ月)、腹痛(2ヶ月半)の自律神経障害と
思われるような症状が続き、「多発性神経炎」に類似している気がします。

発症時に腱反射の消失や減弱があったかは定かでなく、筋萎縮もありませんので、
このケースでは、「多発性神経炎」には該当しないのでしょうか?

また、ウイルス感染やアレルギーが原因で
何らかの神経障害が起きている可能性はないのでしょうか?

治療や回復の見込みも併せて教えてください。
[2004年8月25日 21時5分38秒]

●脳神経外科・神経内科相談掲示板記事一覧に戻る●
御注意  ここは回答者の回答記入欄です。

御相談者の御相談の記入欄ではございません。
御相談をかきこむためには。
<方法1>
「脳神経外科・神経内科相談掲示板タイトル」直下の「書き込み」をクリックされて下さい。
<方法2>
或は「下記の「書き込みへとぶ」をクリックされて下さい。

山本クリニックの脳神経外科・神経内科相談掲示板御相談「書き込み」へとぶ

●脳神経外科・神経内科相談掲示板記事一覧に戻る●

御注意  ここは回答者の回答記入欄です。
御相談者の御相談の記入欄ではございません。
御相談者の御相談の記入欄ではございません。



氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
●脳神経外科・神経内科相談掲示板記事一覧に戻る●<

山本クリニックの脳神経外科・神経内科相談掲示板御相談「書き込み」へとぶ
山本クリニックの相談掲示板入室ページへ戻る
▲ 山本クリニックのホームページへ ▲