ご相談タイトル:54歳の母親の頚椎の転移性悪性腫瘍 



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☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
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お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)    URL
これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。



++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「転移性悪性腫瘍」との事です。

脊髄圧迫の観点からは
緊急にも
「anterior-fusion:前方固定術」或は「後方固定術:posterior-fusion」
を行うか
それまでの間は「クラッチフイールド牽引:Crutchfield牽引」を
行う必要はあると考えます。
 
けれども「転移性悪性腫瘍」であれば早急にも
「原発巣」の探索と「原発巣」に対する「治療戦略」も
並行して進めなければなりません。

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「お受けもちの先生」は大変御経験をつまれた
切れ味の鋭い御優秀な先生であろうと
考えます。
 
下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++




#1
##1
「はじめまして。28歳(男)です。
母(54歳)の病状について教えてください。
 
毎年、人間ドックをしていた母は
数年前より肩こり、左腕のシビレがあり
先日(H.17.11.7)に起き上がる事も困難
なほどの痛みに襲われ県病院に即日入院しました。
検査の結果、第七頚椎の腫瘍による神経圧迫によるものでした、
また第七頚椎がひどく小さくなっており、
このままでは全身の麻痺も 時間の問題だと言われました。

なお、その腫瘍は転移したものらしく疑いのある
子宮(原発?)の検査を今行っております。
 
担当医のお話では、
なんにせよまず頚椎の補強手術であり
腫瘍摘出は総合的にメリットの少ない治療と言われました・・。
 
しかし補強後の余命も1年半と告げられました。

私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?

本人にはまだ告知しておりません。
何か良いアドバイスをいただけたら大変幸いです。
どうか宜しくお願い申上げます。」
との事です。



#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
 
##2
「転移性悪性腫瘍」と「画像診断」から「御診断」されたからには
頚椎の骨転移も「画像診断」からは「多発性」である可能性がある。
 
##3
単純な「頚椎・頸髄腫瘍」であれば集中的に頚椎・頸髄の
腫瘍摘出+「anterior-fusion:前方固定術」或は
「後方固定術:posterior-fusion」
の「治療戦略」となるはずです。
 
##4
「第七頚椎がひどく小さくなっており、このままでは全身の麻痺も 
時間の問題だと言われました。」
との事です。
 
##5
##4からは「c7」ぼ「部位と範囲」で「二次的」な
「背柱管狭窄: canal stenosis:CS」が腫瘍により
発生しているものと考えられます。
 
 
 
 
 
#3
##1
緊急にも脊髄圧迫の観点からは
緊急にも
「anterior-fusion:前方固定術」或は「後方固定術:posterior-fusion」
を行うか
それまでの間は「クラッチフイールド牽引:Crutchfield牽引」を
行う必要はあると考えます。
 
##2
けれども「転移性悪性腫瘍」であれば早急にも
「原発巣」の探索と「原発巣」に対する「治療戦略」も
並行して進めなければなりません。
 
##3
「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
の可能性を示唆されたからには
が「臨床診断学」的になんらかの
「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
の「症状・症候」が見出されたのでしょう。
 
##4
「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
で「頚椎・頸髄転移」であれば
「TNM分類」では「T1N?M1」なわけですから「stage:ステージ」=4
です。
 
##5
残念ですが
悪性腫瘍としては「腫瘍学:oncology」的には「かなり進行」した
「御状態」である。
 
 
 
#4
##1
「担当医のお話では、なんにせよまず頚椎の補強手術であり
腫瘍摘出は総合的にメリットの少ない治療と言われました・・。」
=>
「転移性悪性腫瘍」であれば早急にも
「原発巣」の探索と「原発巣」に対する「治療戦略」も
並行して進めなければなりません。
=>
「原発巣」が「そのまま」「治療戦略」にのらなければ
「転移性悪性腫瘍」も「数」は増え続けるでしょう。
=>
「お受けもちの先生」はこのように御考えになられて
「頚椎・頸髄」の腫瘍摘出のみでは「総合的」に
「御母様」を助ける事にはならないと判断されています。
 
##2
「お受けもちの先生」は大変御経験をつまれた
切れ味の鋭い御優秀な先生であろうと
考えます。
 
##3
「「しかし補強後の余命も1年半と告げられました。
私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?」
=>##4
 
##4
「c7」以外の「転移性悪性腫瘍」の「部位と範囲」にも
よりますが
「原発巣」の「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
の「治療戦略」如何にもよります。
 
 
 
 
#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
 
##2
「転移性悪性腫瘍」の場合
「3つ」の「発現「病態」」が御座います。
=>##3
 
 
##3
###1
「原発巣」よりも「転移性悪性腫瘍」が先に発見される場合を
「prechronous metastasis:プレクロナス・メタスタシス」と
呼称致します。
 
###2
「原発巣」と「転移性悪性腫瘍」が同時に発見される場合
「synchronous metastasis:シンクロナス・メタスタシス」
と呼称されます。
 
###3
「既に悪性腫瘍があり」経過観察中に「転移性悪性腫瘍」が
発見される場合を
「metachronous metastasis:メタクロナス・メタスタシス」と呼称
致します。
 
##3
中には最後の最後まで「原発巣」が不明のことも多いものです。
 
##4
「prechronous metastasis:プレクロナス・メタスタシス」の場合
既に「悪性腫瘍」が体中に転移していることが想定され
残念ながら「予後」は「原発巣」にもよりますが
芳しくありません。
 
##5
「放射性同位元素:radio-isotope:RI」「検査」
にて全身シンチグラフイーもおこなわなければ成りません。
 
##6
「「しかし補強後の余命も1年半と告げられました。
私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?」
という
御気持ちは大変よく判ります。
 
##7
「転移性悪性腫瘍」の場合は「転移」の局所だけが「病態」
ではありません。
 
##8
「全身転移」を想定して
「化学療法」「放射線療法」「免疫療法」=「集学的治療」
を行う事が重要です。
 
##9
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。
 
##10
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
 
##11
このような御回答しか出来ません。
申し訳ございません。
 
 
 
 
 
取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。
 
 






上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。





何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
 
山本クリニック 山本博昭
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci 
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
[2005年11月17日 10時37分57秒]

お名前: 匿名希望   



はじめまして。28歳(男)です。
母(54歳)の病状について教えてください。
 
毎年、人間ドックをしていた母は
数年前より肩こり、左腕のシビレがあり
先日(H.17.11.7)に起き上がる事も困難
なほどの痛みに襲われ県病院に即日入院しました。
検査の結果、第七頚椎の腫瘍による神経圧迫によるものでした、
また第七頚椎がひどく小さくなっており、
このままでは全身の麻痺も 時間の問題だと言われました。

なお、その腫瘍は転移したものらしく疑いのある
子宮(原発?)の検査を今行っております。
 
担当医のお話では、
なんにせよまず頚椎の補強手術であり
腫瘍摘出は総合的にメリットの少ない治療と言われました・・。
 
しかし補強後の余命も1年半と告げられました。

私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?

本人にはまだ告知しておりません。
何か良いアドバイスをいただけたら大変幸いです。
どうか宜しくお願い申上げます。

Thursday, November 17, 2005 8:36 AM
[2005年11月17日 8時36分11秒]

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