ご相談タイトル:海綿状血管腫について 



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☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
ここをおして 1 2 3 4 5




お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)    URL
宜しかったです。



#1
##1
「お忙しい中、早速のお返事ありがとうございました。
肩の力がスーッと抜ける思いがしました。
「手術」か「経過観察」かという選択に迫られ、様子を見ることとした
判断の是非が専門医としてどうなのか、角度を変えてお聞きすることが
できました。
「選択肢の選択権は患者に有り」という言葉は正しいと思います。
必要な情報を与えた上で患者に選択してもらう。同時に結果に対する
責任も患者が負うわけですから。
今後は、可能性の少ないことにとらわれないで、主治医の先生を信じて
治療していきたいと思います。
迅速な対応、本当に感謝いたします。」
との事です。




#2結論:
##1
宜しかったです。
本当に宜しかったです。

##2
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
に関してはいわば御相談者は現在「無症候性」の
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
でいらっしゃいます。

##3
御相談者のような「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
の患者さんの事例はとても多いものです。

##4
選択枝は「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
の場合患者さんが選ぶものであると今の私は考えています。

##5
誰が「何をも勧める」ような「病態概念」ではありません。

##6
お健やかにすごされることを
心よりお祈り申し上げます。





何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。




何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。
















補足:
前回の御相談と御回答は下記の通りでございました(一部)(+++以下)。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 
ご心配なことと存じます。

++++++++++++++++++++++++++
止むを得ずも
「脳神経外科専門医」には「常識」である数値からの
「お受けもちの先生」の
判断の過程が・御相談者には伝わっていなかったのであろう
と
判断致します。


「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
は0.4%−0.5%の頻度で脳CT・脳MRIで発見されます。

「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の患者さん
平均年齢は38歳(16-72歳)です。
御相談者の年齢もこの「年齢」に「近い」ものです。

0.4%−0.5%の頻度で脳CT・脳MRI
で発見される「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
の患者さんの「症状・症候」ですが。
50%に「痙攣発作」
22%に「麻痺」などの「中枢神経系巣症状(そうしょうじょう)」
9%は「「臨床「症状・症候」」を発現させる「出血」
=>御相談者の事例はこれに相当致します。
19%は「症状・症候」なし。

「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の「リスク」ですが。
出血の危険性は0.25%/人/年。
「痙攣発作」の危険性が1.51%/人/年。

「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」では
御婦人の方が「出血」しやすい。

「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の
「interval event=「神経学的悪化」」という変数があります。
「「interval event=「神経学的悪化」」:Porter:1997」=年間4.2%。



これらの
「脳神経外科専門医」には「常識」である数値からの
「お受けもちの先生」の
判断の過程が
止むを得ずも
御相談者には伝わっていなかったようであると今の私は考えます。


下記に順を追って御回答致します。
御参考になれば何よりです。
++++++++++++++++++++++++++









#1
##1
「はじめてご相談させていただきます。
1 36歳・女性
2 先月ひどい頭痛で総合病院に行き、
CT検査により、脳出血が認められ即入院しました。
入院中、MRI、血管撮影検査の結果、良性の腫瘍と診断されました。

その後症状がなくなり、2週間で退院しましたが、
退院後、再出血の危険があることと、摘出可能な部位であることから
手術を勧められました。

現在症状がないので、ほかの意見を聞いてから判断することにしました。
他の病院の診断は、
「海綿状血管腫で、再出血の可能性はあるが、
定期的にMRI検査をしながら、経過観察しましょう。」
というものでした。
この診断に従うこととしました。

3
(1)まったく正反対の見解に戸惑っています。
何がポイントで見解が分かれるのでしょうか?
(2)海綿状血管腫は,この先このまま日常生活をしながら
放置できるものなのでしょうか?
(3)再出血した際、今回のようにひどい頭痛で済むのでしょうか。

後遺症が残るような症状が出る危険性が低いから経過観察なのでしょうか?
またどんな症状が出たら、手術を考えるべきですか?

貴重な情報がいただけたら幸いです。よろしくお願いします。」
との事です。




#2
##1
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。

##2
当初頭痛がおありで「脳神経外科専門医先生」を御受診。
脳CT・MRI及び「血管撮影」にて「画像診断」からの
「臨床診断」は
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
である。

##3
最初の段階で「お受けもちの先生」は入院中は手術を勧められなかった。

##4
そして外来通院で「再出血のリスク」+「手術可能な「部位」」
に「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」があるから
「お受けもちの先生」は手術を改めて勧められた。

##5
これは「お受けもちの先生」が御相談者に「入院期間」も含められて
「慣れられ」た結果
「意思の疎通」も可能であるため・
「「手術」をすることも可能である」と判断されたものと
今の私は考えます。

##6
「他の病院の診断は、
「海綿状血管腫で、再出血の可能性はあるが、
定期的にMRI検査をしながら、経過観察しましょう。」
というものでした。」
との事です。
=>
この「他の「お受けもちの先生」」の「意見」は当初入院中の時点での
現在の「お受けもちの先生」と同じお考えである・
と今の私は考えます。

##7
##5+##6からは「2人」の「脳神経外科専門医先生」
は決して「正反対」のことをいわれているわけではないのです。

##8
御相談者との「接触」される「期間」の長さによる「判断」の
相違のみであり。

##9
当然の事ながら「精密で慎重な判断」を行なわなければ
ならない「中枢神経系専門医」の場合御相談者のような事例は
稀ならずあり・発生致します。

##10
選択枝の「選択権」は御相談者にあります。
これは「まてる状況」=「良性の状況」ということだから
本当に宜しかったと私は考えます。

##11
これらに加え「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
の患者さんの場合の「自然歴の数値」からの
「脳神経外科専門医」の判断があります。
これを#3にて簡単にご説明致します。







#3
##1
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」について
簡単にご説明致します。

##2
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」は
「8131件の脳CT・脳MRIのなかで32例:Curling:1991」
「14035件の脳CT・脳MRIのうち66例:Robinson:1991」
発見されるものです。

##3
##2の報告は0.4%−0.5%の頻度で
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
は脳CT・脳MRIで発見されることを意味します。

##4
Curling:1991の場合患者さんの平均年齢は38歳(16-72歳)です。
御相談者の年齢もこの「年齢」に「近い」ものです。

##5
0.4%−0.5%の頻度で脳CT・脳MRI
で発見される「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
の患者さんの「症状・症候」ですが。=>##6

##6
###1
50%に「痙攣発作」
###2
22%に「麻痺」などの「中枢神経系巣症状(そうしょうじょう)」
###3
9%は「「臨床「症状・症候」」を発現させる「出血」
=>御相談者の事例はこれに相当致します。
###4
19%は「症状・症候」なし。

##7
また「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の「リスク」ですが。
###1
出血の危険性は0.25%/人/年。
###2
「痙攣発作」の危険性が1.51%/人/年。
です。

##8
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」では
御婦人の方が「出血」しやすい。

##9
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の
「interval event=「神経学的悪化」」という変数があります。=>##10

##10
「「interval event=「神経学的悪化」」:Porter:1997」=
年間4.2%。

##11
「「interval event=「神経学的悪化」」:Porter:1997」には
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の「部位」が
大きく影響します。

##12
御相談者の場合
手術できる「部位」の「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
であるから。

##13
御相談者の場合##10
の「「interval event=「神経学的悪化」」:Porter:1997」=
年間4.2%
よりはるかに低いと今の私は考えます。




#4
##1
御相談者は「画像診断」及び「臨床診断」から
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」と「診断」
された訳です。

##2
#3の「諸数字」から確率的に
御相談者の「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」を
考えれば。

##3
脳CT・脳MRIで0.4%−0.5%の頻度で発見される
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」に偶然あたってしまった。

##4
かつ「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の
「「interval event=「神経学的悪化」」:Porter:1997」=年間4.2%
を考えれば。

##5
「お受けもちの先生」が判断の分かれる。
或いは
「御考え」は同じなのだが「患者さん」への「話し方」が
ニュアンスとして「一見異なるように」思われる現象は
当然発生致します。





#5結論:
##1
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂き
上記御回答致しました。



##2
「(1)まったく正反対の見解に戸惑っています。
何がポイントで見解が分かれるのでしょうか?」
との事です。
=>
脳CT・脳MRIにて
0.4%−0.5%の頻度で
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
という元来「数少ない」事例に御相談者が遭遇して
しまったからです。

=>
これらの「数字」は「脳神経外科専門医先生」には
常識ですから「異なった見解」であったとは思えません。



##3
「(2)海綿状血管腫は,この先このまま日常生活をしながら
放置できるものなのでしょうか?」との事です。

=>
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の
「「interval event=「神経学的悪化」」は
「「interval event=「神経学的悪化」」:Porter:1997」」
=年間4.2%
ですから。
100%-4・2%=95.8%の「数字」でお考えになられると
宜しいと今の私は考えます。



##4
「(3)再出血した際、今回のように
ひどい頭痛で済むのでしょうか。」
=>
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の
「症状・症候」は
###1
50%に「痙攣発作」
###2
22%に「麻痺」などの「中枢神経系巣症状(そうしょうじょう)」
###3
9%は「「臨床「症状・症候」」を発現させる「出血」
=>御相談者の今回事例はこれに相当致しました。
###4
19%は「症状・症候」なし。
ですから可能性としては。
「痙攣発作」のほうがリスクは高い。

##5
「後遺症が残るような症状が出る危険性が低いから
経過観察なのでしょうか?」
との事です。
=>
正確には違います。=>##6



##6
またどんな症状が出たら、手術を考えるべきですか?」
=>
「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の「自然歴」
からは
通常は0.4%−0.5%の頻度で「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」
の事例である。

「海綿状血管腫:cavernous (hem)angioma」」の
「「interval event=「神経学的悪化」」
=年間4.2%
です。
100%-4・2%=95.8%は
「「interval event=「神経学的悪化」」
をおこさないわけだから。=>##7

##7
可能性の少ないことは考えずに・御相談者の御考えどおり
で宜しいと今の私は考えます。







上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。









何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。







何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。

[2004年12月30日 12時21分28秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名    
はじめてご相談させていただきます。
1 36歳・女性
2 先月ひどい頭痛で総合病院に行き、
CT検査により、脳出血が認められ即入院しました。
入院中、MRI、血管撮影検査の結果、良性の腫瘍と診断されました。

その後症状がなくなり、2週間で退院しましたが、
退院後、再出血の危険があることと、摘出可能な部位であることから
手術を勧められました。

現在症状がないので、ほかの意見を聞いてから判断することにしました。
他の病院の診断は、
「海綿状血管腫で、再出血の可能性はあるが、
定期的にMRI検査をしながら、経過観察しましょう。」
というものでした。
この診断に従うこととしました。

3
(1)まったく正反対の見解に戸惑っています。
何がポイントで見解が分かれるのでしょうか?
(2)海綿状血管腫は,この先このまま日常生活をしながら
放置できるものなのでしょうか?
(3)再出血した際、今回のようにひどい頭痛で済むのでしょうか。

後遺症が残るような症状が出る危険性が低いから経過観察なのでしょうか?
またどんな症状が出たら、手術を考えるべきですか?

貴重な情報がいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

[2004年12月30日 10時58分20秒]






++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 





何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。
[2004年12月30日 17時2分11秒]

お名前: 匿名   
お忙しい中、早速のお返事ありがとうございました。
肩の力がスーッと抜ける思いがしました。
「手術」か「経過観察」かという選択に迫られ、様子を見ることとした
判断の是非が専門医としてどうなのか、角度を変えてお聞きすることが
できました。
「選択肢の選択権は患者に有り」という言葉は正しいと思います。
必要な情報を与えた上で患者に選択してもらう。同時に結果に対する
責任も患者が負うわけですから。
今後は、可能性の少ないことにとらわれないで、主治医の先生を信じて
治療していきたいと思います。
迅速な対応、本当に感謝いたします。
[2004年12月30日 16時50分3秒]

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