ご相談タイトル:甲状腺癌から転移性脳腫瘍 



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☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
ここをおして 0 1 2 3 4 5




お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)    URL
これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。


+++++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「甲状腺癌」の「転移」或は「転移性脳腫瘍」というのは
大変に「特徴」があります。

「御父様」の場合に限らず。
「甲状腺癌」の「転移性脳腫瘍」は大部分が
正確には「頭蓋骨転移」である。

「甲状腺癌」の場合は「自然歴」では大部分は
「後頭骨転移」であり「後頭骨」を介しての「脳内浸潤」です。
=>
「大脳半球」に「直接」「転移性脳腫瘍」を生ずることはありうるが
極めて稀です。
=>
だから「御父様」の場合が「甲状腺癌」が原発の「転移性肺癌」
を「経由」しての「3番目」の転移という「順番」になる。
「甲状腺癌」=>「転移性肺癌」=>「転移性脳腫瘍」という順番の
「病態」です。

だから「転移性肺癌」の「治療戦略」が明確でないと。

「転移性脳腫瘍」或は
「TNM分類」という「がん」の「stage:ステージ分類」
「stage:ステージ4」の「末期癌」の「御状態」でいらっしゃる
「御父様」の「転移性脳腫瘍」の「治療戦略」の立て方は
場合により困難になる。

「肺癌専門医」(この名前の専門医はありません)の御意見も
必要。
けれども
私は「御父様」に「開頭手術腫瘍摘出」をさせてあげたいように
「感」なのですが考えます。

下記に順を追って御回答致します。
+++++++++++++++++++++++++



#1
##1
「初めてメールをさせて頂きます。


この度、父親の病気ことで悩んでおり、いろいろ調べておりましたところ、
昨日、こちらのホームページを拝見いたしました。



私の65歳の父親が先日、甲状腺癌転移と見られる
脳腫瘍という診断を受けました。

2001年の12月に甲状腺癌の摘出手術を病院で受け、
その後順調に快復し、元気に過して参りました。
ところが、今年5月頃より、左手、左足の動きに少しずつ違和感を覚え、
とくに左手に関しては、握力はあるものの、物を水平に保てなかったり、
掴みづらい・・等の麻痺が出てまいりました。

また、6月におこなった会社の健康診断の際、
肺に影があり精密検査の必要性を指摘
されました為、病院にて「CT」をとり、
診断してもらったところ、頭部と肺に腫瘍が確認されました。

そのため、甲状腺癌を摘出した際の主治医に紹介状をいただき、
癌センターで診察を受け、早急に頭部の治療を・・という事でしたので
造影剤を使いMRIをとっていただきました。

8月12日の診断の結果、頭部右側に4〜5cmくらいの腫瘍がありました。
癌腫瘍そのものは、2〜3cmくらいのようですが、
周りに腫れかむくみのようにモコモコしたものが付いているため、
この大きさになっているとのこと。
(周りの物ははっきりわからない)
本来、この大きさであれば、こうして普通に歩行したり生活していられないはず・・
・
早期に摘出手術をするべきだといわれました。

そこで、ご相談です。
1・ 父は現在、多少の手の不自由さはあるものの痛み等もなく、生活に支障はない
ため、
   できればリスクのある手術はせずに、このまま1〜2年(余生を)
   今の状態で過すというのは、危険でしょうか?
   手術で摘出しなければ、ある日突然、激しい痛みや苦しさに襲われることはあ
るのでしょか?

2・ 全身麻酔での頭部手術において、今以上に手足が動かなくなったり、他へ影響
がでる
   可能性は、どれくらいあるのでしょうか?
   また、手術における生命の危険性はいかがでしょうか?

3・ 手術の際、局部麻酔で意識のある状態で神経の確認をしながら摘出する方法も
あると
   お聞きしましたが、3〜4時間もの間、その状態でいるのは、かなりの苦痛が伴
うのでしょうか?


医師より近日中の決断、回答を迫られ本人をはじめ、家族共々悩んでおります。

お忙しいことと存じますが、何卒、良きアドバイスをいただきたく
宜しくお願い申し上げます。

 August 13, 2005 2:09 PM」
との事です。









#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
私の65歳の父親が先日、甲状腺癌転移と見られる脳腫瘍という診断を受けました。
=>
「甲状腺癌」にも様々な種類があります。
「甲状腺癌」は「骨」に転移しやすいという「大きな特徴」が
御座います。
できれば「甲状腺癌」の「「病理組織検査診断」の「タイプ」を
知りたいところです。

##3
「2001年の12月に甲状腺癌の摘出手術を病院で受け、その後順調に快復し、
元気に過して参りました。」との事です。
さまざまな「転移」の原発巣は「甲状腺癌」に間違いないようです。

##4
「ところが、今年5月頃より、左手、左足の動きに少しずつ違和感を覚え、とくに左手 


に関しては、
握力はあるものの、物を水平に保てなかったり、掴みづらい・・等の麻痺が出てまい
りました。」
=>
「甲状腺癌」の「手術」より「6ヶ月」で
明確な「右大脳半球の「病態」」を示唆する
「中枢神経系の器質的疾患由来の巣症状(そうしょうじょう)」が
出現しています。

##5
「また、6月におこなった会社の健康診断の際、
肺に影があり精密検査の必要性を指摘されました為、
病院にて「CT」をとり、診断してもらったところ、
頭部と肺に腫瘍が確認されました。」
=>
##4の段階で「甲状腺癌」の「手術」の後であれば
早急にも「転移性脳腫瘍」の可能性が浮上致します。
止むを得ずも「docter delay;DD:受診遅延」になってしまわれました。

##6
「そのため、甲状腺癌を摘出した際の主治医に紹介状をいただき、
癌センターで診察を受け、早急に頭部の治療を・・という事でしたので
造影剤を使いMRIをとっていただきました。」
=>
##4の段階でなされていれば宜しかったですが
「docter delay;DD:受診遅延」の過去を論じても
何も得られません。

##7
「8月12日の診断の結果、頭部右側に4〜5cmくらいの腫瘍がありました。
癌腫瘍そのものは、2〜3cmくらいのようですが、周りに腫れかむくみのように
モコモコしたものが付いているため、この大きさになっているとのこと。(周りの物
ははっきりわからない)
本来、この大きさであれば、こうして普通に歩行したり生活していられないはず・・
・
早期に摘出手術をするべきだといわれました。」
=>
「甲状腺癌」の「転移性脳腫瘍」は大部分が
正確には「頭蓋骨転移」である。
「甲状腺癌」の場合は「自然歴」では
「後頭骨転移」であり「後頭骨」を介しての「脳内浸潤」です。
=>
「大脳半球」に「直接」「転移性脳腫瘍」を生ずることはありうるが
極めて稀です。
=>
だから「御父様」の場合が「甲状腺癌」が原発の「転移性肺癌」
を「経由」しての「3番目」の転移という「順番」になる。



#3
##1
「1・ 父は現在、多少の手の不自由さはあるものの痛み等もなく、生活に支障はない 


ため、
   できればリスクのある手術はせずに、このまま1〜2年(余生を)
   今の状態で過すというのは、危険でしょうか?
   手術で摘出しなければ、ある日突然、激しい痛みや苦しさに襲われることはあ
るのでしょか?」
=>
###1
「御父様」の場合は「甲状腺癌」が直接に「転移性脳腫瘍」として
「病態」を形成したとは考えにくい。

###3
「甲状腺癌」=>「転移性肺癌」=>「転移性脳腫瘍」という順番の
「病態」です。

###4
「TNM分類」という「がん」の「stage:ステージ分類」
「stage:ステージ4」の「末期癌」の「御状態」でいらっしゃる。

###5
けれども
「甲状腺癌」=>「転移性肺癌」=>「転移性脳腫瘍」の
「転移性脳腫瘍」を摘出せずにおくと。
=>
「症状・症候」は日増しに増悪するでしょう。
可能であれば「開頭手術」にて摘出してあげたい気が致します。

##2
但し
「甲状腺癌」=>「転移性肺癌」=>「転移性脳腫瘍」
という順番での「転移」ですから。
「転移性肺癌」が「治療」されていなければ。
「転移性脳腫瘍」はさまざまな「中枢神経系」の「部位」に多発する
可能性がある。

##3
今現在の「転移性脳腫瘍」に対して「開頭手術腫瘍摘出」を
行われても
「転移性肺癌」が「治療」されていない限り
「堂々巡り」がおきる可能性がある。

##4
呼吸器外科=「転移性肺癌」の「治療」については
「お受けもちの先生」は如何様に御考えなのでしょうか。

##5
また「肺癌専門医」(この名前の専門医はありません)の
御意見は如何でしょうか。

##6
「肺癌専門医」(この名前の専門医はありません)は今現在「御父様」が
入院されている御施設には必ずいらっしゃるはずです。

##7
さて。
これは私の感なのですが
「開頭手術腫瘍摘出」は「御父様」には全身状態が安定しているのであれば
「開頭手術腫瘍摘出」はしてあげたい気が致します。




#4
##1
「2・ 全身麻酔での頭部手術において、今以上に手足が動かなくなったり、他へ影響 


がでる
   可能性は、どれくらいあるのでしょうか?
   また、手術における生命の危険性はいかがでしょうか?」
=>
全身麻酔で手足が動かなくなってしまうなどということは
ありません。
高齢の「御父様」ですし癌の患者さんですから
全身麻酔は「高リスク麻酔」にならざるを得ません。
=>
これは
「麻酔科専門医先生」に頑張っていただくしかないでしょう。


##2
「3・ 手術の際、局部麻酔で意識のある状態で神経の確認をしながら摘出する方法も 


あると
   お聞きしましたが、3〜4時間もの間、その状態でいるのは、かなりの苦痛が伴
うのでしょうか?」
=>
「転移性脳腫瘍」は「開頭手術腫瘍摘出」を全身麻酔で
行う以外の方法はありえません。
=>##3

##3
##2の「お受けもちの先生」の御説明が御説明どおりであるとすれば
「転移性脳腫瘍」というよりも「転移性骨腫瘍」の可能性が
考えられる。

##4
けれども「局所麻酔」で「転移性脳腫瘍」を「治療戦略」を
たてるというのは「危険極まりなく」通常行われる
「治療戦略」ではありません。

##5
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。




#3結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「御父様」の「転移性脳腫瘍」は
「甲状腺癌」=>「転移性肺癌」=>「転移性脳腫瘍」
という順番での「転移」ですから。

##3
「転移性肺癌」が「治療」されていなければ。
「転移性脳腫瘍」はさまざまな「中枢神経系」の「部位」に多発する
可能性がある。

##4
この点「肺癌専門医」(この名前の専門医はありません)の
先生の御考えも聞きたいところですが。
「肺癌専門医」(この名前の専門医はありません)の先生は
「転移性肺癌」以外に
「転移性脳腫瘍」がある場合。=>##5

##5
適切な表現が思い浮かばないのですが
「やる気をなくされる」傾向が稀ならず御座います。

##6
「医師より近日中の決断、回答を迫られ本人をはじめ、家族共々悩んでおります。

お忙しいことと存じますが、何卒、良きアドバイスをいただきたく
宜しくお願い申し上げます。」
=>##7

##7
上記理由から「転移性肺癌」の「治療戦略」は極めて
重要。

##8
「転移性肺癌」につき「肺癌専門医」(この名前の専門医はありません)
の先生は「開頭手術腫瘍摘出」につきいかにお考えかを
「お受けもちの先生」に確認をされておかれたほうが
宜しいでしょう。

##9
また
「転移性肺癌」+「転移性脳腫瘍」のみの御記載ですが。

##10
「転移性脳腫瘍」のときに必ずや行う「放射性同位元素」を
用いた
「全身シンチグラフイー」や「骨シンチグラフイー:こつシンチ・」
の状況もしっかり精査されているとは考えます。
この「結果」は如何であるのか再度確認をされておかれるのも
宜しいでしょう。

##11
もしも」
私が「御父様」であれば「開頭手術腫瘍摘出」をしていただきたい
と思う事例で御座います。

##12
一刻も早く御相談者の「御父様」
の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。


##13
「御家族」の方もお体に何卒に御気を付けられて下さい。




追申:
「脳腫瘍」の発生頻度確率は洋の東西をとわず100人に2-3人
です。
日本では「三宅先生」という故人ですが高名な先生がこの数字を
だし「諸外国」の「統計」とも「完全に一致」。
「発生頻度確率」ですから「脳腫瘍」としらずに天寿を全うされた
かたも含まれます。






上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。







何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。



取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。
[2005年8月13日 19時17分5秒]

お名前: 匿名希望   
初めてメールをさせて頂きます。


この度、父親の病気ことで悩んでおり、いろいろ調べておりましたところ、
昨日、こちらのホームページを拝見いたしました。



私の65歳の父親が先日、甲状腺癌転移と見られる
脳腫瘍という診断を受けました。

2001年の12月に甲状腺癌の摘出手術を病院で受け、
その後順調に快復し、元気に過して参りました。
ところが、今年5月頃より、左手、左足の動きに少しずつ違和感を覚え、
とくに左手に関しては、握力はあるものの、物を水平に保てなかったり、
掴みづらい・・等の麻痺が出てまいりました。

また、6月におこなった会社の健康診断の際、
肺に影があり精密検査の必要性を指摘
されました為、病院にて「CT」をとり、
診断してもらったところ、頭部と肺に腫瘍が確認されました。

そのため、甲状腺癌を摘出した際の主治医に紹介状をいただき、
癌センターで診察を受け、早急に頭部の治療を・・という事でしたので
造影剤を使いMRIをとっていただきました。

8月12日の診断の結果、頭部右側に4〜5cmくらいの腫瘍がありました。
癌腫瘍そのものは、2〜3cmくらいのようですが、
周りに腫れかむくみのようにモコモコしたものが付いているため、
この大きさになっているとのこと。
(周りの物ははっきりわからない)
本来、この大きさであれば、こうして普通に歩行したり生活していられないはず・・
・
早期に摘出手術をするべきだといわれました。

そこで、ご相談です。
1・ 父は現在、多少の手の不自由さはあるものの痛み等もなく、生活に支障はない
ため、
   できればリスクのある手術はせずに、このまま1〜2年(余生を)
   今の状態で過すというのは、危険でしょうか?
   手術で摘出しなければ、ある日突然、激しい痛みや苦しさに襲われることはあ
るのでしょか?

2・ 全身麻酔での頭部手術において、今以上に手足が動かなくなったり、他へ影響
がでる
   可能性は、どれくらいあるのでしょうか?
   また、手術における生命の危険性はいかがでしょうか?

3・ 手術の際、局部麻酔で意識のある状態で神経の確認をしながら摘出する方法も
あると
   お聞きしましたが、3〜4時間もの間、その状態でいるのは、かなりの苦痛が伴
うのでしょうか?


医師より近日中の決断、回答を迫られ本人をはじめ、家族共々悩んでおります。

お忙しいことと存じますが、何卒、良きアドバイスをいただきたく
宜しくお願い申し上げます。

 August 13, 2005 2:09 PM
[2005年8月13日 14時09分38秒]

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