ご相談タイトル:74歳の母が舌咽神経痛で手術。圧迫血管の神経減圧は行わず。 |
これはさぞかし御心配であろうと存じます。 御相談者の御気持ちが大変よく判ります。 ++++++++++++++++++++++ 御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 「御母様」の「症状・症候」は 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」 の「症状・症候」は一切見当たらず。 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」の 「症状・症候」です。 ○○の○○病院の「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」 が 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」を 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」と 取り違えることも考えられません。 よって 当惑いたしています。 不思議です。 但し 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」の 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」 というよりは 「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」+ 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」 という可能性もあります。 これは私の考えです。だから間違っているかもしれません。 下記に順を追って御回答致します。 ++++++++++++++++++++++ #1 ##1 「山本先生 突然のご相談失礼致します。 74歳になる母親が、 昨年あたりから「左頬骨の奥に激痛が走る」発作に苦しんでおり、 先日、○○の○○病院で「舌咽神経痛」と診断され、 圧迫神経を血管を引き剥がす手術を行いました。 ただ、手術後、執刀してくださった先生によると 「圧迫部が奥のほうにあったため、 引き剥がす術は行なわず、神経を切断した」 と説明を受けました。 10日間の入院後、 退院し自宅に戻ってきているのですが、 痛みが全く取れていないばかりか、手術前よりも痛みが 増したと言っております。 激痛を伴う発作はほぼ毎日起こり、 発作が起こると、横になって休む以外、何もできなくなるようです。 また痛みへの恐怖の為、外出もできない状況です。 母は手術したのに直らなかった絶望感から 生きる気力も失いかけており、 息子として何とか助けてもらいたいという気持ちです。 何か有効な手段はありませんでしょうか? 是非アドバイスいただけると幸いです。 お忙しい中、大変申し訳ありません。 どうぞよろしくお願い致します。」 との事です。 #2 ##1 「74歳になる母親が、 昨年あたりから「左頬骨の奥に激痛が走る」発作に苦しんでおり、 先日、○○の○○病院で「舌咽神経痛」と診断され、 圧迫神経を血管を引き剥がす手術を行いました。」 との事です。 ##2 御相談者の御相談内容要旨御記載からは不思議に思える ことがあります。 ##3 「「74歳になる母親が、 昨年あたりから「左頬骨の奥に激痛が走る」発作に苦しんでおり」 との事です。 ##4 この「症状・症候」は。 「三叉神経の第2枝」の 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」 の「症状・症候」である。 => 左側V2「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」 ##5 この「症状・症候」で 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」 との「御診断」ですが。 ##6 「先日、○○の○○病院で「舌咽神経痛」と診断され、 圧迫神経を血管を引き剥がす手術を行いました。」 との事です。 ##7 「Janetta(ジャネッタ)の手術」を行われた 「○○の○○病院」は 「Janetta(ジャネッタ)の手術」を必要とする「病態」* では「名前の知れた御施設」です。 ##8 因みに 「Janetta(ジャネッタ)の手術」は 1・「顔面痙攣:がんめんけいれん:hemifacial spasm HFS」 2・「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」さ 3・「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」 に行われます。 「神経血管減圧術:neuro-vasucular decompression:NVD」= 「圧迫されている神経から圧迫血管をどける手術」です。 ##9 けれども不思議です。 御相談者の御相談内容要旨御記載に 間違いないと仮定し御回答を続けます。 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」 と 「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」 から仰られたことに。 間違いはないものと仮定致します。 ##10 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」に関して 下記#3・#4・#5に 簡単に御説明致します。 #3 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」について1・ ##1 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」は のど、扁桃、舌に通っている第9脳神経(舌咽神経)の領域に。 、扁桃に近いのどの奥や舌の後ろに激痛発作が繰り返し起こす「病態」です。 ##2 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」は、 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」に比較すれば よりまれな「病態」。 ##3 通常は40歳を過ぎてから発症し 男性に多く起こることが多い。 ##4 けれども必ずしも 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」に 男女差に有意な差異はありません。 ##5 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」の 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」との相違に関する 更なる詳細について。 =>#4 #4 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」について2・ ##1 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」は 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」と同様に、 発作の時間は短く間欠的です。 ##2 けれども「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」と同様に 耐えがたい痛みが起こります。 ##3 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」は 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」とは根本的に 疼痛の「局在部位」が異なります。 ##4 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」は ものをかむ、飲みこむ、せき、くしゃみなどの特定の 動作がきっかけになって激痛発作が誘発されます。 ##5 この 疼痛は極めて劇症です。のどの奥や舌の後ろから始まって、 耳にまで広がることがあります。 ##6 痛みは数秒から数分間続きます。 のどと舌の片側だけに起きます。そして耳へ放散されます。 「片側」のみにおきます。 ##7 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」の 患者さんの1〜2%に、不整脈が起こります。 心拍が非常に遅いために、徐脈性の失神 発作である「アダムス・ストークス症候群:Adams-Stokes Syndrome 」を 惹起することもあります。 #5 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」について3・ ##1 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」は、 痛みの「局在部位」から。 そして痛みの性状から「臨床神経診断学」にて診断は困難 ではありません。 ##2 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」とは 容易に鑑別診断は可能です。 ##3 臨床生理学的検査 として。 綿棒でのどの奥に触れもしも発作が起きた場合は。 のどの奥に局所麻酔をかけて検査を繰り返す。 局所麻酔で発作が防げるようならば舌咽神経痛と診断する「診断戦略」 もあります。 ##4 けれども あまり用いられません。 #6 ##1 「74歳になる母親が、 昨年あたりから「左頬骨の奥に激痛が走る」発作に苦しんでおり、 先日、○○の○○病院で「舌咽神経痛」と診断され、 圧迫神経を血管を引き剥がす手術を行いました。 ただ、手術後、執刀してくださった先生によると 「圧迫部が奥のほうにあったため、 引き剥がす術は行なわず、神経を切断した」 と説明を受けました。 ##2 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」 は「Janetta(ジャネッタ)の手術」という手術で 「治療戦略」をとります。 ##3 「圧迫神経を血管を引き剥がす手術」は御相談者の「聞き間違い」。 ##4 「圧迫神経を血管を引き剥がす手術」ではなく 「神経から圧迫血管を引き剥がす手術」です。 ##5 「神経から圧迫血管を引き剥がす手術」= 「神経血管減圧術:neuro-vasucular decompression:NVD」 でありこの「治療戦略」を発見した 「合衆国」の「Janetta(ジャネッタ)」に因み 「Janetta(ジャネッタ)の手術」と呼称致します。 #7 ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載から 「74歳になる母親が、 昨年あたりから「左頬骨の奥に激痛が走る」発作に苦しんでおり」は 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」の 「症状・症候」である。 ##2 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」の 「症状・症候」は 御相談者の御相談内容要旨御記載にはなんら 見当たりません。 ##3 「○○の○○病院」の「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」 が 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」を 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」と 取り違えることはまず考えられない。 ##4 よって当惑致しております。 #8 ##1 「「ただ、手術後、執刀してくださった先生によると 「圧迫部が奥のほうにあったため、 引き剥がす術は行なわず、神経を切断した」 と説明を受けました。」 との事です。 ##2 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」で 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」を 切断せざるをえないこともありえます。 => けれども「Janetta(ジャネッタ)の手術」の術野で 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」は 「すだれ」のようになっている。 だから御相談者の「御母様」の場合は 「「血管とあたっている部分の成分」に相当する 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」を 切りました」ということになります。 ##3 「Janetta(ジャネッタ)の手術」は非常に特殊な 手術で本邦で「Janetta(ジャネッタ)の手術」が 「確実に可能」な「脳神経外科専門医先生」は 「数名」です。 ##4 「Janetta(ジャネッタ)の手術」に「失敗」や 「後遺症」は許されません。 ##5 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」を圧迫している 血管が「違う血管」である可能性もある。 また 「経静脈孔:foramen juglare」という「別の場所」での 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」の障害も 考えられる。 ##6 けれども 「「「ただ、手術後、執刀してくださった先生によると 「圧迫部が奥のほうにあったため、 引き剥がす術は行なわず、神経を切断した」 と説明を受けました。」 との事ですが。 「何かすっきりしません」 ##7 不思議です。 #9結論: ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。 ##2 「74歳になる母親が、 昨年あたりから「左頬骨の奥に激痛が走る」発作に苦しんでおり、」 との「症状・症候」からは 私は「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」の「症状・症候」 としか思えない。 ##3 また御相談者の御相談内容要旨御記載どおりである とすれば 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」の 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」による 「症状・症候」はなんら御記載にふくまれていない。 ##4 なんらお役にたてうる結論には到達できませんが。 ##5 「舌咽神経痛:glossopharyngeal neuralhia」であり 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」ではないならば。 「三叉神経痛:torigeminal neuralgia」ではなく 「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」が 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」とおっしゃられたのであれば。 ##6 「舌咽神経:glossopharyngeal nerve」でも 「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」 「Vidian nerve neuralgia:ビデイアン神経痛」のような 特殊な 「病態」が考えられうる。 ##7 「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」に 関しては 山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板 http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html の「過去の御相談と御回答」から =>##8 ##8 1・ 「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」 に「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」 と 「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」 が併発した患者さんの御相談(「抜歯後症候群」) 山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板 http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html の「過去の御相談と御回答」から 6月に詰め物をしてある左奥歯が痛く歯科で神経を「抜き」ましたが・。 [2] [2006年 9月28日 15時51分50秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/982267639207752.html をを御参照頂けますか。 コピー致します=>「ごらんくださいませ★★★」 ##9 一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・ 一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。 上記あくまでもご参考にまでお留めおき ご無事にされて下さいませ。 何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。 ++「ごらんくださいませ★★★」++++++++++++++++++++++++ これはさぞかし御心配であろうと存じます。 御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。 ++++++++++++++++++++ 御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。 この「病態」はあまり聞きなれないかもしれませんが。 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」= 「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」= 「顔面片頭痛」(「スルーダー」)= 「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」 と呼称されます。 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」 をお持ちの患者さんに「発生」致します。 「耳や鼻の閉塞感」を伴います(「顔面中心症候群」)。 多くの場合は 「歯科口腔外科専門医先生」の領域の「感覚障害・知覚障害」 或は「疼痛」として「症状・症候」。 実際に現実的には正診断率の 大変低い「疼痛系の「病態」」ということになります。 「ヤコブソン神経痛(Jacobson’s neuralgia)」も 同時に合併することも御座います。 「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」では ありえません。 下記に順を追って御回答致します。 ++++++++++++++++++++ #1 ##1 「32歳女です。 6月に詰め物をしてある左奥歯が痛くなり、歯医者に行きまし た。 神経かもしれないということで、2本の歯の神経を抜きました が、いまだに疼痛が続いています。 歯医者の先生ももう綺麗になっているはずなのにおかしいと首 をひねっていました。 歯が痛いというより、歯の奥の方から目の下、鼻、目の上に違 和感があります。 初めに痛くなったときは耳も聞こえなくなり、耳鼻科でレント ゲンを撮りましたが、異常はありませんでした。 痛いのも毎日ではなく、激しい痛みでもありません。左半分の 顔が重いような感じです。 知り合いで歯痛が治らなくて病院に行ったら、三叉神経痛が見 つかった人がいるので、自分ももしかしたら?と思い、質問さ せていただきました。 脳神経外科に行った方がよいでしょうか?」 との事です。 #2 ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載からは。 「症状・症候」は。 1・ 「6月に詰め物をしてある左奥歯が痛くなり、歯医者に行きまし た。 」という「歯の「症状・症候」」 2・ 「神経かもしれないということで、2本の歯の神経を抜きました」 =「神経かもしれない・」=「「感覚障害・知覚障害」は原因不明」 で「本の歯の神経を抜きました」 という漠然とした「治療戦略」に走った「御既往」 3・ 「いまだに疼痛が続いています。 歯医者の先生ももう綺麗になっているはずなのにおかしいと首 をひねっていました。」 =歯科口腔外科の先生が「理解できない」「感覚障害・知覚障害」 4・ 「歯が痛いというより、歯の奥の方から目の下、鼻、目の上に違 和感があります。」 => 「歯の奥の方から目の下、鼻、目の上に違 和感があります。」=「歯科口腔外科専門医先生」を 「御受診」されたものの当初より 「歯の奥の方から目の下、鼻、目の上に違和感があります。」 という「感覚障害・知覚障害」 5・ 「初めに痛くなったときは耳も聞こえなくなり、耳鼻科でレント ゲンを撮りましたが、異常はありませんでした。」 =「耳や鼻の閉塞感」の「症状・症候」 で「耳鼻咽喉科専門医先生」「「異常所見」無し」。 6・ 「痛いのも毎日ではなく、激しい痛みでもありません。左半分の 顔が重いような感じです。」 という 「左に来る」「お顔の重感」 7・ 「 知り合いで歯痛が治らなくて病院に行ったら、三叉神経痛が見 つかった人がいるので、自分ももしかしたら?と思い、質問さ せていただきました。 」 => 「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」の「症状・症候」は ありませんが「歯の「症状・症候」とは違う」を「認識」されていること。 ##2 ##1 の「1・」−「7・」の「7つ」の「症状・症候」を お持ちでいらっしゃる。 #3 ##1 御相談者は「肩こり・頸こり・背中こり」」を元来御持ではないでしょうか。 ##2 この「症状・症候」は 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」 の患者さんが惹起する 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」= 「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」= 「「顔面片頭痛」(「スルーダー」)」= 「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」 の「病態」です。 ##3 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」の患者さんは 1・「歯科口腔外科専門医先生」の「治療」を受けられて 劇症化する「タイプ」 2・「歯科口腔外科専門医先生」の「治療」を受けられても 劇症化しない「タイプ」 の「2タイプ」が御座います。 ##4 ##3で「2・」の 1・「歯科口腔外科専門医先生」の「治療」を 受けられて劇症化する「タイプ」の場合は 時と場合により 「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」と鑑別が 困難な事例もあります。 ##5 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 全く 「三叉神経:さんさしんけい:第V脳神経」「範囲:広がり」の 「感覚障害・知覚障害」とはいえ 「三叉神経痛:trigeminal neuralgia」ではありません。 #4 ##1 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」 に関しましては 山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板 http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html の「過去の御相談と御回答」 左顎下の痛み [2] [2005年 6月30日 8時 6分25秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/934549535698356.html を御参照頂けますか。 コピー致します=>「★★★どうぞごらんくださいませ1★★★」 (「省略」致します。) ##2 「抜歯後症候群」につきましては 山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板 http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html の「過去の御相談と御回答」 歯の圧迫感 [2] [2005年 3月24日 10時19分26秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/591475397887738.html コピー致します。=>「★★★御参照頂けますか。2★★★」 ##3 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」の患者さんには 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」 の「背景「病態」」があります。 #5 ##1 多くの場合「別の「歯科口腔外科専門医先生」」「耳鼻科専門医先生」 「神経内科専門医先生」「脳神経外科専門医先生」と 変遷されることが多くの場合発生するけれども 不思議なことに「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」 の患者さんは「病態把握」が「不能」とされてしまうことが 多いものです。 ##2 この「病態」が「顔面片頭痛」(「スルーダー」) 或いは「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」 或いは 「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」= 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」 と呼称される「病態」で御座います。 ##3 「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」 である。 ##4 「脳神経外科専門医先生」以外の場合 「三叉神経痛」と実によく間違われます。 ##5 「発生部位」は 「口腔内」「鼻腔(びくう)」「眼窩」「後方乳様突起」などの いわゆる「歯科口腔外科専門医先生」或いは「耳鼻科専門医先生」 の「領域」です。 ##6 「圧迫感」或いは「疼痛」として発生するこの「病態」は 「「翼口蓋神経節:よくこうがい神経節:spheno-palatine ganglion」 の「刺激」によると考えられています。 ##7 刺激の原因としては 「蝶形骨:ちょうけいこつ」或いは「後篩骨洞:こうしこつどう」の 「2次感染」或いは「「鼻腔(びくう)」内変形」が原因とされています。 ##8 けれども御相談者の場合と異なり「歯科口腔外科専門医先生」にて 「抜歯」後を機会に「劇症化」することもあるため 「不用意」な「抜歯」は「御嬢様」のような場合は絶対に 避けねばなりません。 ##9 御婦人に多く「右側」にも「左側」にも起こりますが 「右側」が「左」の「3倍」 御婦人は殿方の10倍の頻度で発生致します。 男性の場合のほうが「感覚障害・知覚障害」は「劇症「疼痛系の「病態」」」 に移行しやすいです。 ##10 正診断率の大変低い「機能性疼痛の「「病態」」」で御座います。 ##11 幼小児期に「副鼻腔炎」を反復されていたり「反復性上気道感染」 の「御既往」のあるかたに 出現することが多いものです。 ##12 また 2月・6−7月、9月・11月に症状が悪化・発症 (feb/june/7fal crisis)することが多いです。 #6 ##1 「嗅覚障害」を合併することもしないこともあります。 ##2 重要なことは 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」 の背景要因をいずれもの患者さん がもたれていること。 ##3 御相談者の御相談内容要旨御記載のような 「感覚障害・知覚障害」である「違和感」 「圧迫感」(+「不眠」)の後に「劇症疼痛期」がくることが 御座います。 何卒に「ご注意」下さい。 ##4 「治療戦略」ですが 治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服や 外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。 ##5 ただし「星状神経ブロック(SGB)」は「効果」が全くありません。 ##6 場合により 適切な「抗生物質」の内服およびこれに併用して「経静脈投与」も 必要であることが10%くらい御座います。 ##7 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」に 関しては 「機能性疼痛の「「病態」」」に御強い「脳神経外科専門医先生」或いは 「ペインクリニック専門医先生」を御受診されるのが 宜しいと今の私は考えます。 #7結論: ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。 ##2 御相談者の御相談内容要旨御記載の 「症状・症候」は典型的な 「顔面片頭痛」(「スルーダー」)= 「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」= 「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」= 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」 で御座います。 ##3 「圧迫感」+「不眠」の後に「疼痛期」がくることが 御座います。 何卒に「ご注意」下さい。 ##4 「治療戦略」ですが 治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服や 外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。 (「神経ブロック」といっても 「星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません) ##6 場合により 適切な「抗生物質」の内服およびこれに併用して「経静脈投与」も 必要なことが5−10%御座います。 ##7 「機能性疼痛の「「病態」」」に御強い「脳神経外科専門医先生」或いは 「ペインクリニック専門医先生」を御受診されるのが 宜しいと今の私は考えます。 ##8 但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも 「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっしゃいます。 全く「病態名称」すらちんぷんかんぷんなこともあります。 ##9 「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」などといわれても 全く「病態名称」すらちんぷんかんぷんなこともあります。 このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。 「ごらん下さいませおわりおわり★★★」 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。[2008年2月16日 21時17分31秒]
山本先生 突然のご相談失礼致します。 74歳になる母親が、 昨年あたりから「左頬骨の奥に激痛が走る」発作に苦しんでおり、 先日、○○の○○病院で「舌咽神経痛」と診断され、 圧迫神経を血管を引き剥がす手術を行いました。 ただ、手術後、執刀してくださった先生によると 「圧迫部が奥のほうにあったため、 引き剥がす術は行なわず、神経を切断した」 と説明を受けました。 10日間の入院後、 退院し自宅に戻ってきているのですが、 痛みが全く取れていないばかりか、手術前よりも痛みが 増したと言っております。 激痛を伴う発作はほぼ毎日起こり、 発作が起こると、横になって休む以外、何もできなくなるようです。 また痛みへの恐怖の為、外出もできない状況です。 母は手術したのに直らなかった絶望感から 生きる気力も失いかけており、 息子として何とか助けてもらいたいという気持ちです。 何か有効な手段はありませんでしょうか? 是非アドバイスいただけると幸いです。 お忙しい中、大変申し訳ありません。 どうぞよろしくお願い致します。 Saturday, February 16, 2008 3:53 PM[2008年2月16日 15時53分40秒]