ご相談タイトル:脳梗塞の良肢位について 



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☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
ここをおして 1 2 3 4 5




お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)    URL
ご心配なことと存じます。

#1
##1
「初めてご相談させていただきます。
79歳の祖母が脳梗塞の発作で入院しました。
話しかけると、麻痺していない側の足や表情を動かして
懸命に聞こえていることを伝えようとして反応しています。
早く治ることを信じてリハビリの為に勉強をしようと思い、
脳卒中に関する本を何冊か読みました。
それらの本には、良肢位とされる体位について、正面か麻痺
側を上(患側を下)にするということが共通して書かれてい
るのですが、その理由については書かれていないため疑問に
思っています。
逆に、麻痺側を下(患側を上)にした場合には、悪影響があ
るものなのでしょうか。
元気になって退院した場合、家でも良肢位を続けたほうがよ
いのでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答をよろしくお願い致します。」
との事です。





#2
##1
「中枢神経系」の「脳血管障害」には「虚血性脳血管障害」と「出血性脳血管障害」
の「2種類」が御座います。

##2
近年では「虚血性脳血管障害」=
「脳血栓による「脳梗塞」」+「「脳塞栓」による「脳梗塞」」
の頻度が増加しています。

##3
これらの「脳血管障害」の場合必ずや傷害された「中枢神経系部位」
により「症状・症候」が現れます。

##4
##3を「中枢神経系巣症状(そうしょうじょう)」と呼称致します。

##5
これらの「中枢神経系巣症状(そうしょうじょう)」の中で
現実的に問題になるのは「片側運動麻痺」「片側感覚麻痺」であり
多くの場合は「片側感覚麻痺」+「片側感覚麻痺」の状態に患者さん
はあります。





#3
##1
「良肢位:りょうしい」とはこれらの「片側運動麻痺」+「片側運動麻痺」の
「症状・症候」の患者さんは常に「硬縮:こうしゅく」という筋肉が
「ある一定の位置」で「固まってしまう」「危険」と「現実的な可能性」
が御座います。

##2
この「危険」と「現実的な可能性」のなかで「硬縮:こうしゅく」が起きた場合
最も「日常生活」に好ましい四肢の各関節の「角度・位置」を
「良肢位:りょうしい」とと呼称致します。








#4
##1
「正面か麻痺
側を上(患側を下)にするということが共通して書かれてい
るのですが、その理由については書かれていないため疑問に
思っています。
逆に、麻痺側を下(患側を上)にした場合には、悪影響があ
るものなのでしょうか。」
との事です。

##2
これはそれほど難しいことではないのです。

##3
不自由な「片側運動麻痺」或いは「片側感覚麻痺」或いは
「片側運動麻痺」+「片側感覚麻痺」の「体側」に「体重」の負荷を
かけるというのは「極めて危険」です。

##4
御体重による「圧迫」で「末梢循環障害」をおこし壊死を起こしたら
一大事です。

##5
「末梢循環障害」のために「片側運動麻痺」+「片側感覚麻痺」の患者さん
が麻痺の体側を下に就眠していたために「末梢循環障害」から壊死を併発して
「上肢切断」になった事例も御座います。


##6
「逆に、麻痺側を下(患側を上)にした場合には、悪影響があ
るものなのでしょうか。」
=>
「悪影響」というよりも「絶対してはならない」「鉄則」です。





#5
##1
「脳血管障害」急性期で緊急入院中の患者さんなどの場合
入院中は病院の看護婦さんが「24時間」「2時間」おきに
「体位:たいい」交換」を致します。

##2
「2時間」おきです。

##3
ご家庭では「24時間2時間おきに」「体位:たいい」交換は不可能
であろうと思います。

##4
だからせめて「片側運動麻痺」「片側感覚麻痺」のある体側は
「下にしない」ようにという「考え方」です。

##5
だから「御家族」に余裕があり「毎日24時間「2時間」おきに」
正しくトレーニングされた方が「体位:たいい」交換」が可能であるならば
「患側」を「下」にしても不都合はありませんが勧められません。







#6結論:
##1
「元気になって退院した場合、家でも良肢位を続けたほうがよ
いのでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答をよろしくお願い致します。」
との事です。

##2
「良肢位:りょうしい」というのは「続けるものではなく」
「出来上がるものです」。

##3
「硬縮:こうしゅく」が大前提で
「良肢位:りょうしい」が形成された場合はその位置で
「日常生活」を行わなければなりません。

##4
入院中に
「御婆様」が退院されるまでには「麻痺のある体側」は何もリハビリ
をしなければ。

##5
次第に硬くなっていき通常は「上肢を屈曲」して「下肢がつっぱった」
「マン・ウエルニッケの肢位:MannーWerniche position」という
肢位になってしまいます。

##6
残念ながら完全な「良肢位:りょうしい」形成まで入院リハビリが
できないのが多くの場合現状であり
退院されてからは「良肢位:りょうしい」とは若干あけはなれた位置で
「硬縮:こうしゅく」がくるのが現状です。











上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。






何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。






何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。
[2004年10月17日 10時22分45秒]

お名前: みさき   
初めてご相談させていただきます。
79歳の祖母が脳梗塞の発作で入院しました。
話しかけると、麻痺していない側の足や表情を動かして
懸命に聞こえていることを伝えようとして反応しています。
早く治ることを信じてリハビリの為に勉強をしようと思い、
脳卒中に関する本を何冊か読みました。
それらの本には、良肢位とされる体位について、正面か麻痺
側を上(患側を下)にするということが共通して書かれてい
るのですが、その理由については書かれていないため疑問に
思っています。
逆に、麻痺側を下(患側を上)にした場合には、悪影響があ
るものなのでしょうか。
元気になって退院した場合、家でも良肢位を続けたほうがよ
いのでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答をよろしくお願い致します。
[2004年10月16日 20時10分37秒]

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