ご相談タイトル:成長骨折について 



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☆山本クリニック相談掲示板のこれまでの御相談と回答総集編☆
ここをおして 1 2 3 4 5




お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医・外科認定医)    URL
これはお大変でしたね。
けれども「線状骨折」ですまれて「意識障害」もおこされず
本当に宜しかったです。


#1
##1
「先月(4月5日)、生後6ヶ月の息子を抱っこしているときに
バランスを崩して後方へ転落させてしまいました。
 コンクリートの床に落下しました。
 転落後、2回嘔吐をして救急車で病院に運ばれました。
 CTとレントゲンをとったところ、頭蓋骨骨折と診断されました。
 右耳の後ろから左耳の後ろにかけてヒビが入っているそうです。
 脳は異常ないとのことです。
 その後、頭にプヨプヨしたものが出来ましたが4月20日頃には
なくなり元に戻りました。
 4月26日に病院で再度診察しました。今のところは異常はない
と言われたのですが、この先成長骨折になることがあると言われました。
 この先、成長骨折になったら息子にどのような症状がでてくる
のでしょうか?何か障害が出てきたり、残ったりするのでしょうか?
 いま息子はとても元気にしているので心配です。」



#2
##1
「先月(4月5日)、生後6ヶ月の息子を抱っこしているときに
バランスを崩して後方へ転落させてしまいました。
 コンクリートの床に落下しました。
 転落後、2回嘔吐をして救急車で病院に運ばれました。
 CTとレントゲンをとったところ、頭蓋骨骨折と診断されました。
 右耳の後ろから左耳の後ろにかけてヒビが入っているそうです。
 脳は異常ないとのことです。」
との事です。

##2
左右の耳にまたがる「線状骨折」とすると
かなりの「外力」があったものと想定いたしますが。

##3
脳CTにて「異常所見無し」で本当に宜しかったです。

##4
「4月26日に病院で再度診察しました。今のところは異常はない
と言われたのですが、この先成長骨折になることがあると言われました。
 この先、成長骨折になったら息子にどのような症状がでてくる
のでしょうか?何か障害が出てきたり、残ったりするのでしょうか?」
との事です。

##5
#3以後に「成長骨折:groeing skull fravture」について
ご説明致します。
極めて簡単にご説明致します。
だから「小さな難解なこと」は省略いたしますので
ご参考にされて御回答をお読みいただければ幸いです。




#3
##1
「お子様の頭蓋骨」の内側には「概ね「3歳のお誕生日」のころまで」
「大脳・小脳」を包み込む「硬膜」という「膜」の「外側」が
「頭蓋骨」の内側の「内板:ないばん」と癒着しています。

##2
だから「3歳のお誕生日」のころまでに「線状骨折」を起こすと
この硬膜までも損傷されることになります。

##3
##2が発生するということは頭皮の下に「頭蓋骨」があるのだけれども
「線状骨折」の隙間と「破損した硬膜の下=大脳のくも膜下腔;くもまくかくう」
が交通していることになります。

##4
大脳の周りの「くも膜下腔;くもまくかくう」には「脳脊髄液」が
還流していますから。

##5
「線状骨折」のすきまから「脳脊髄液」が頭皮下まで流れ出す
或いは呼吸や心拍にあわせて「線状骨折」の隙間を通過しようとする
と御考え下さい。

##6
そこで次第に「線状骨折」の隙間を拡大させながら「頭皮下」に
「偽性髄膜瘤:ぎせいずいまくりゅう」を形成することになる。

##7
これが「成長骨折:groeing skull fravture」の「病態」
で御座います。

##8
一般に「頭頂骨:とうちょうこつ」にみられ稀に「前頭骨:ぜんとうこつ」
にみられ
「骨の厚い」「後頭骨:こうとうこつ」には
上記の「成長骨折:groeing skull fravture」「病態」は現れません。

##9
「右耳の後ろから左耳の後ろにかけてヒビが入っているそうです。」
の「線状骨折」の発生の仕方は比較的多いパターンで
「頭頂骨:とうちょうこつ」「線状骨折」とかんがえられますから。

##10
「お受けもちの先生」も
「成長骨折:groeing skull fravture」の発生する可能性を
「御診断」されたものと考えられます。

##11
あとは定期的に頭部X線撮影にて「線状骨折」の拡大の有無を
経過観察していくことになるのです。

##12
「何か障害が出てきたり、残ったりするのでしょうか?」との事です。
=>
お母様が心配されているような「知能の遅れ」とかは
全く発生いたしません。
けれども
「成長骨折:groeing skull fravture」の「治療戦略」は
「開頭手術」による「硬膜形成術」+「頭蓋形成術」+「術後の圧迫包帯」
ということになります。
 

 

 
#4
##1
「成長骨折:groeing skull fravture」という概念は
ドイツ人のPiaという「脳神経外科専門医」により1954年
に「提唱」されました。

##2
ドイツ人のPiaにより1954年に「提唱」された
「wachsende Schaedel-fraktur des Kindesalters」
の「英語訳」から「日本語訳」となり
「成長骨折:groeing skull fravture」と呼称されます。

##3
「脳」が急速に発育している乳幼児に特有なものであり
成人では決して発生いたしません。

##4
だから「脳神経外科専門医」は「3歳のお誕生日」までのお子様の
「小児頭部外傷」には極めて慎重に対応致します。



#5結論:
##1
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。

##2
お母様もさぞかしご心配でいらっしゃると考えます。

##3
けれども「お受けもちの先生」が「その目」で「ホールドしましたよ」
ということが=
「今のところは異常はない
と言われたのですが、この先成長骨折になることがあると言われました。」
という
「お受けもちの先生」の御言葉で御座います。

##4
「その後、頭にプヨプヨしたものが出来ましたが4月20日頃には
なくなり元に戻りました。」
との「症状・症候」は
「頭の頭皮下血腫」が「小児頭部外傷あおたん10日後の法則」
と同じく液化して「ぶよぶよ」となり吸収されたものと
存じます。

##5
「お受けもちの先生」が
「成長骨折:groeing skull fravture」のことを
ご家族に話される場合には。

##6
「お受けもちの先生」は「成長骨折:groeing skull fravture」
の患者さんで現実に経験も多く技量も有り
苦労されたことのある場合と御考え頂いて
宜しいと考えます。

##7
あくまでも「可能性」の問題で御座います。
お子様は頭でっかちで「八頭身」ではありませんから
お母様の苦労は絶えないものです。

##8
今ご心配されていても「時間がたち」今日ご心配されたことが
「夢」のように思い出されるときが必ず来ます。
お母さんのご心配は見知らぬうちに通り過ぎていきますから。

##9
現在は線状骨折の隙間を通過して「脳脊髄液」
が頭皮下に溜まる「ぶよぶよ」もないようですね。
本当によろしかったです。

##10
御気持ちは痛いほどに大変よく判ります。
けれども
あまり心配ばかりしていては駄目ですよ。

##11
あとは時間の辰のを待ちましょう。
一刻も早く「線状骨折」の隙間が癒合することを
心よりお祈り申し上げます。







上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にお大事にされて下さいませ。



何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。






何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。

 

 





#5
[2004年5月3日 9時56分23秒]

お名前: ゆう   
 先月(4月5日)、生後6ヶ月の息子を抱っこしているときに
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のでしょうか?何か障害が出てきたり、残ったりするのでしょうか?
 いま息子はとても元気にしているので心配です。
[2004年5月3日 7時56分52秒]

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