ご心配なことと存じます。
御相談者の御気持が大変によく判る御相談です。
+++++++++++++++++++++++++++++
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」
について簡単にご説明致します。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
皮膚外科的に極めて「パワーのある」物質なのです。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
「レチノイン酸」「ビタミンA酸」とも呼称されます。
トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とは
ビタミンA(レチノール)の誘導体です。生理活性はビタミンAの約50-100倍
とも言われています。
「標的器官」や「作用」により「活性本体」は異なりますが。
「レチノール」から「レチナール」を経て
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」に代謝されます。
1986年にKligmann,AMという「形成外科専門医」によって
「光老化皮膚の改善効果」が報告されたものです。
「欧米」では長い長い使用実績があります。
「all-trans retinoic acid」の「trans retinoic acid」の頭文字から
「トレチノイン」と呼称されるようになりました。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
「非常に不安定」であることが大きな「特徴」で御座います。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
「自家調剤」を「100%純薬」の粉末から「専門医」が自分で
「調合」致します。
このときの「調剤能力」により「効くか効かないか」完全に決まってしまいます。
「下記」の
「・・「よほどの「まがい物」の「トレチノイン」(後致します)
でない限り「ありえません」。」の(後述致します)とは
このような「「先生」の「調合能力」」のことを意味いたします。
冷蔵庫に「保管しても」2週間もすれば「信頼」できなくなります。
大抵の「特殊外用薬」は「海外製品」がパワーが強いのですが。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」に限っては
「海外の既製品」は「効力」が弱いのが「特徴」です。
だから「既製品」は間違っても使われないで下さい。
下記順を追って御回答致します。
+++++++++++++++++++++++++++++
#1
##1
「年齢:24 性別:女性
先日、炎症後色素沈着について質問した者です。
ご回答ありがとうございました。
二度目の質問なのですが、
トレチノイン療法により色素沈着がさらに濃くなってしまう
可能\性はあるのですか?
私のやけどによりできてしまったふくらはぎの色素沈着は、
8センチ×2センチ程度のもので、
濃さはストッキングで目立たなくなる位のものです。
薄い色素沈着はトレチノイン療法は逆効果という話を
聞いたことがあるのですが本当ですか?
現在、ビタミンC誘導体やハイドロキノンが入っている
市販の美容液を色素沈着部分につけているのですが、このような
市販の美容液は気休めにしかならないのでしょうか?」
との事です。
結論:
ご心配なことと存じます。
「14」の御相談者であろうと存じます。
「炎症後色素沈着 [2] [2005年 4月 8日 16時32分 8秒] 」
の御相談者であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。
1・「色素沈着部位・面積」は「ふくらはぎ」で「8センチ×2センチ」程度。
=「真皮熱傷」=「dermal burn] =第2度熱傷の「面積」
であられたと存じます。
2・「色素沈着」の「色調・程度」は「ストッキングで目立たなくなる位」
との事です。
++++++++++++++++++++++++
前回御相談者は
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」につき。
「レーザー治療やトレチノイン酸療法では
短期間に色素沈着を薄くできないのでしょうか?」
と御相談されております。これに対して
=>
「レーザー外科」もトレチノイン(オールトランスレチノイン酸)
の「治療戦略」も
基本的には可能とは考えます・と御解答致しました。
++++++++++++++++++++++++
「薄い色素沈着はトレチノイン療法は逆効果という話を
聞いたことがあるのですが本当ですか?」
との事です。
=>
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」で「逆効果」の
「逆効果」の意味が把握できませんが「「色素沈着」を
「増悪」する」という意味であれば。
よほどの「まがい物」の「トレチノイン」(後致します)
でない限り「ありえません」。
但し
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は使用過程の初期で
「紅斑」」「ひりつき」「落屑:らくせつ」等の作用が高率に
出現致します。
けれども「使用」を「継続」していくと「その「頻度」」は低下していきます。
この「症状・症候」は
1・「トレチノイン皮膚炎:「all-trans retinoic acid dermatitis」
2・「皮膚乾燥感:dry skin phenomenon:DSP」
と呼称される「病態」で御座います。
びっくりされるかもしれませんが1・2・は
「ほぼ100%の患者さん」に発生致します。
けれどもしっかりした「美容外科専門医先生」のもとで
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」「治療戦略」を
とられるのであれば全く御心配はありません。
*
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」
について簡単にご説明致します。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
皮膚外科的に極めて「パワーのある」物質なのです。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
「レチノイン酸」「ビタミンA酸」とも呼称されます。
トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とは
ビタミンA(レチノール)の誘導体です。生理活性はビタミンAの約50-100倍
とも言われています。
「標的器官」や「作用」により「活性本体」は異なりますが。
「レチノール」から「レチナール」を経て
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」に代謝されます。
1986年にKligmann,AMという「形成外科専門医」によって
「光老化皮膚の改善効果」が報告されたものです。
「欧米」では長い長い使用実績があります。
「all-trans retinoic acid」の「trans retinoic acid」の頭文字から
「トレチノイン」と呼称されるようになりました。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
「非常に不安定」であることが大きな「特徴」で御座います。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」は
「自家調剤」を「100%純薬」の粉末から「専門医」が自分で
「調合」致します。
このときの「調剤能力」により「効くか効かないか」完全に決まってしまいます。
「上述」の
「・・「よほどの「まがい物」の「トレチノイン」(後致します)
でない限り「ありえません」。」の(後述致します)とは
このような「「先生」の「調合能力」」のことを意味いたします。
冷蔵庫に「保管しても」2週間もすれば「信頼」できなくなります。
大抵の「特殊外用薬」は「海外製品」がパワーが強いのですが。
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」に限っては
「海外の既製品」は「効力」が弱いのが「特徴」です。
だから「既製品」は間違っても使われないで下さい。
「現在、ビタミンC誘導体やハイドロキノンが入っている
市販の美容液を色素沈着部分につけているのですが、このような
市販の美容液は気休めにしかならないのでしょうか?」
との事です。
=>
「ホワイトニング:美白剤」として
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」同様に
「ハイドロキノン」軟膏或は「ハイドロキノン」クリームも
調剤の大変困難なものなのです。
結果論敵に「効果」があれば宜しいのですが。
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
しっかりと
「トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)」
或は「ハイドロキノン」のお得意な
「美容外科専門医先生」「形成外科専門医先生」を御受診されて
みては如何でしょうか。
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。
上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
補足:
前回の御相談と御回答は下記の通りでございました(一部)(+++以下)。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ご心配なことと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。
#1
##1
「年齢:24 性別:女性
12月に左足のふくらはぎに2度の火傷を負い、
4ヶ月経った現在も色素沈着があり
消したいと願っています。
だんだんと薄くなってはいるのですが、かかっている形成外科では、
年単位で薄くなるから今すべきことはないと言われてしまいました。
レーザー治療やトレチノイン酸療法では短期間に色素沈着を
薄くできないのでしょうか?
また、1月に火傷をした左足をねんざし、色素沈着が今よりも
濃い時にその部分のレントゲンを撮ったのですが、
レントゲンを撮ったことは、色素沈着に影響はあるのでしょうか?
ご回答お願いいたします。 」
との事です。
#2結論:
ご心配なことと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。
ご災難でしたね。
「12月に左足のふくらはぎに2度の火傷を負い、
4ヶ月経った現在も色素沈着があり消したいと願っています。
だんだんと薄くなってはいるのですが、かかっている形成外科では、
年単位で薄くなるから今すべきことはないと言われてしまいました。」
との事です。
「お受けもちの先生」=「形成外科専門医先生」のお言葉
からは「色素沈着面積」は大分広範囲であり程度も強い可能性
がありますね。
また「昨年12月」の「やけど」=「熱傷」=「burn:バーン」
だからまだ「症状・症候」は安定していない可能性も
御座います。
慎重に進路を取られたほうが宜しいでしょう。
「やけど」は「熱傷」=「burn:バーン」
「表皮熱傷」=「epidermal burn」=第1度熱傷
「真皮熱傷」=「dermal burn] =第2度熱傷
「皮下熱傷」=「deep burn:] =「第3度熱傷」
と分類されますが。
御相談者は「真皮熱傷」=「dermal burn] =第2度熱傷
との事です。
「真皮熱傷」=「dermal burn] =第2度熱傷はさらに
「真皮浅層熱傷」=「superficial dermal burn:SDB」
「真皮深層熱傷」=「deep dermal burn:DDB」
に分類されます。
御相談者の「真皮熱傷」=「dermal burn] =第2度熱傷後の
「色素沈着」は
「熱傷面積」=>「色素沈着」面積にもよります。
「レーザー治療やトレチノイン酸療法では
短期間に色素沈着を薄くできないのでしょうか?」
との事です。
=>
「レーザー外科」もトレチノイン(オールトランスレチノイン酸)
の「治療戦略」も
基本的には可能とは考えます。
けれどもその「有効性と速効性」
は「色素沈着面積」とその「程度」に大きく依存致します。
「かかっている形成外科では、
年単位で薄くなるから今すべきことはないと言われてしまいました。」
との事です。
「お受けもちの先生」=「形成外科専門医先生」のお言葉
からは「色素沈着面積」は大分広範囲であり程度も強い可能性
があります。
「1月に火傷をした左足をねんざし、
色素沈着が今よりも濃い時にその部分の
レントゲンを撮ったのですが、レントゲンを撮ったことは、
色素沈着に影響はあるのでしょうか?」
との事です。
=>関係御座いません。
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。
上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
[2005年4月8日 16時32分8秒]
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お名前: 匿名希望
*山本クリニックの新規相談掲示板に
御相談された御相談と御回答を御参考のため本相談掲示板に移動致します。*
題名:炎症後色素沈着
相談者:匿名希望 年齢:24 性別:女性 地域:神奈川県 2005/04/07 (木)17:51:57
12月に左足のふくらはぎに2度の火傷を負い、
4ヶ月経った現在も色素沈着があり
消したいと願っています。
だんだんと薄くなってはいるのですが、かかっている形成外科では、
年単位で薄くなるから今すべきことはないと言われてしまいました。
レーザー治療やトレチノイン酸療法では短期間に色素沈着を
薄くできないのでしょうか?
また、1月に火傷をした左足をねんざし、色素沈着が今よりも
濃い時にその部分のレントゲンを撮ったのですが、
レントゲンを撮ったことは、色素沈着に影響はあるのでしょうか?
ご回答お願いいたします。
[2005年4月8日 16時30分17秒]
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。
[2005年4月17日 14時13分36秒]