ご心配なことと存じます。
#1
##1
「30歳女性です。
20代後半になってからホクロが増えて困っています。特に右腕から指先にかけては
ここ2〜3年で6個もできてしまいました。大きさは最初は針でつついたようなもので
徐々に成長して1〜2ミリになっていきます。色は褐色や真っ黒等様々です。
手の甲やひら、指先にもできており、何か悪いものではと気になっています。
特に急激に大きくならないようでしたらあまり心配しなくてもよろしいでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。」
との事です。
#2
##1
通常「ほくろ」には「2種類」御座います。
##2
###1
「単純黒子」(lentigo simplex)
###2
「母斑細胞母斑」(nevus cell nevus)
の「2つ」で御座います。
#3
##1
御相談者の御相談内容の「ほくろ」は
「小型色素性母斑:small-sized pigmented nevus」と呼称されるもので
御座います。
##2
「小型色素性母斑:small-sized pigmented nevus」は
「母斑細胞母斑」(nevus cell nevus)の「一種」で御座います。
##3
通常の御相談者の年齢で「ほくろ」というと
この「小型色素性母斑:small-sized pigmented nevus」が
大部分で御座います。
##4
3−4歳ころから出来始め次第におおきさ・隆起・色調・と数が
「増加」してまいります。
##5
通常掌や足の裏にできるものは「褐色調」のものが多いものです。
##6
怖い「ほくろ」の見分け方に簡単な「ペンシルテスト」というもの
ふが御座います。
##7
#4に「「ほくろ」の見分け方」について御記載致します。
#4
##1
まずほくろの一般的な知識として。
ほくろはあなどってはだめです。
##2
直径5mm以下ならば安全です。
##3
「こわいほくろ」の見分け方の覚え方。
##4
日本では「イロハ(色と幅)」と覚える。
「ほくろ」は
(1)イロ(色)
1・全く黒色の場合と茶色が混っていることあり。
2・まれに一部が自然に治って皮膚の色となっていることあり。
3・極めてまれに黒色ではない(皮膚色〜紅色)の無色素性メラノーマあり。
4・しこりの周りに墨がにじみでたようになっている場合は要注意。
5・爪の下のほくろ爪に黒いスジが入ったようになる。
2)ハ (幅)
1・直径5mm以下はまず大丈夫。
2・直径6mm以上に数カ月から1年で急に大きくなった場合怖い。
3・直径7mmを越えるとメラノーマの可能性が高い。
イロハ(色と幅)でほくろを評価されて下さい。
##5
「こわいほくろ」の簡単検査法は
「ほくろに鉛筆のお尻を当ててみて,はみ出すようであれば注意」
という「ペンシルテスト」という見分け方が御座います。
#5結論:
##1
「何か悪いものではと気になっています。
特に急激に大きくならないようでしたら
あまり心配しなくてもよろしいでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。」
との事です。
=>
そのとうりで御座います。
ちいさな「ほくろ」が「多発ほくろ」である状態
そのものは全く心配が要らないと今の私は考えます。
##2
おおきい「ほくろ」の場合は要注意です。
##3
通常先生によっても異なりますが「7−9mm以上の「ほくろ」」
の場合は手術により摘出を致します。
##4
御相談者の御相談内容からは
御記載されていらっしゃる「症状・症候」からは
「小型色素性母斑:small-sized pigmented nevus」
という「ほくろ」のなかでもっとも多いタイプであろうと
今の私は考えます。
##5
数が多いこと自体は「危険なフアクター」では御座いません。
何卒にご理解くださいませ。
##6
怖い状態ではありません。
怖い病気ではありません。
だから絶対に心配なさいませんように。
##7
的外れなことを申し上げたかもしれません。
けれどもご参考になれば何よりで御座います。
上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
#4
[2004年4月26日 6時11分15秒]