愛し愛されること
私には、彼氏がいる。
今まで私が出会った人の中で、こんなに格好良い人は居ないと想う。
あ、格好良いっていうのは、人間的にね。
やっぱり、どんなに外側が格好良くても、内側は最低だと嫌じゃない?
・・・私は嫌。そういう人は、すごく嫌なの。
今まで付き合ってきた人。
そんなに多い訳じゃないけど、色々な別れがあったな・・・。
その人自信のやり方とかについていけなくて、別れた事もあった。
付き合い始めた頃は大切にしてくれたけど、段々飽きられて捨てられた事もあった。
「今まで付き合った人」っていうのは、そんなに多い訳じゃないけど、
そんな中で「本当に愛せた人」っていうのは今まで1人も居ないと想う。
そりゃ、付き合っていた頃は好きだった。
・・・けど、その時だけの感情っていうのかな。
段々「好き」って気持ちが薄れていくのが分かった。
だけど、今回は違う。
「私の側にずっと居てくれる?」
・・・こう彼に聞いたのは、不安だったから。
「恋愛」っていうものは、その人の事を純粋に愛する事だと想っていた。
だけど、そんな私の考えと現実はまるっきり違ったの。
初めて付き合った人に、思いっきり捨てられた事がそう見えたきっかけ。
彼は、私のことを「愛してる」と言ってくれた。
「絶対に離さない」と言ってくれた。
・・・なのに、いとも簡単に私の事を突き放した。
そこら辺にある、ゴミのように私を捨てたの。
その時に初めて分かった。
「彼は私の事などちっとも愛してくれなかったんだ」と。
だけど、彼は私の事を本当に愛してくれたのかもしれない。
その考えもあった。
・・・その時だけの薄く脆い感情で、なのかもしれないが。
今度という今度は、私の事を裏切って貰いたくなかった。
だから、聞いたの。
「当たり前だ」
クラピカの口から出た言葉に、私は少し疑った。
・・・嘘なんじゃないのか。
そう思ったけど、聞くのはやめた。
私は、クラピカの事が本当に好きだったから。
だから尚更裏切って貰いたくなかったし、それを聞くのも避けたかった。
嘘でも何でも良いから、今はこの言葉を信じていたかったから・・・。
その事が嘘じゃないって分かったのが、それから何ヶ月も経った後。
結局聞いてしまった。不安だったあの事や私の気持ちを。
・・・今までの事も・・・言ったような気がする。
その時に分かった・・・気付くのが少し遅すぎたって。
彼は私を本当に愛しているのだ、と。
彼は私を大切にしてくれるのだ、と。
私は彼を心から愛していると。
クラピカが言ったあの言葉。
クラピカの優しい温もりが、今でも思い出す。
「私はを離したりはしない。愛しい人を手放すなど、馬鹿のする事だからな。
・・・たとえ私がの側から離れたとしたら、それは私が死んだ時だ。
それ以外は、ずっとを離さない。が「嫌だ」と言うまで、きっと私は離さないだろう。
だから、もうそんな不安などしなくていい。
私がを護る。を生涯愛し続ける。
・・・私をずっと信じていて欲しい・・・いいだろうか?」
涙で頬を濡らしながら頷いたっけ・・・。
今までこんな事言ってくれる人居なかったから、余計に嬉しかったし。
こんなに人を愛したことが、あっただろうか?
こんなに人から愛されたことが、あっただろうか?
「この人なら本当に私を愛してくれそう」
私は、そう確信する事ができた。
只純粋に人を愛すこと。
簡単そうな事だけど、以外と難しい事。
だけど、クラピカなら純粋に愛せそう。
彼もまた、私の事を純粋に愛してくれているから。
愛し、愛される事の大切さ。
それを思い出させてくれたのがクラピカ。
だから・・・だから、私はこれからもずっと彼を愛し続ける。
これからもずっと、彼の隣に居たいと想う。
End...
後書き
クラピカの誕生日祝い・・・です。
甘いんだか何なんだか分からなくなってますが、
一応甘いって事にしておきましょう。
何か、この話がシリ−ズになりそうな予感がします・・・。
ならなかったらならないで別にどうってことないんですけどね。
とにかく、ここまで読んでくださってありがとうございます。
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