ロンドンでも女の子、やっちゃいました(^^;) (7/7〜9 London)
(1)7/7(Fri)
 7/7〜9はロンドンへ行って来ました。目的は、7/7(金)にうちの会社のロンドン事務所での会議に参加することでしたが、それ以外はプライベートで観光したりショッピングしたりしてOKでした。ただ盗難が多発していて、先日もうちの会社の人が被害に遭われたと聞いていたので、正直言ってすごく不安な気持ちでいっぱいのまま出発しました。
 7/7(金)、朝7時の飛行機でブレーメンからロンドン(ヒースローではなくてガトウィック空港です)へ向かいました。ドイツとイギリスとの時差は1時間。機内で時計を1時間戻しました。着いたら、ロンドンでは7:30。ここから市内まではガトウィック・エキスプレスといって、ノンストップの特急列車が15分間隔で運転されていて、市内(ヴィクトリア駅)まで約30分で到着しました。列車の中では私の前に黒人さん2人に座られてしまい、いきなり不安なスタートです。私は列車内で緊張しっぱなしで、手荷物を大事そうに抱え続けていました。
 ここからタクシーに乗るのですが、長い行列だ! しかも日本みたいにタクシーがズラリと並んでいるわけでもなく、ここのヴィクトリア駅までのお客さんを降ろしてそのまま次のお客さんを乗せるといった感じで、結局20分くらい待たされました。やっと私のタクシーの順番が回ってきて、乗る前に運転手さんに行き先を告げます。で、運転手さんのOKが出てから車内に乗り込むというシステムなんですね。ガイドブック(ドイツの所長さんからの借り物でした)にあったとおり、黒のオースチンの後部座席に乗り込みました。そしたら、街中はすごい交通量! 運転手さんにも「長い道のりだよ!」って言われてしまいました。そうは言われても、道の構造はとても複雑! 一方通行だったり曲がりくねった道を入っていったり、本当にどこをどう走っているのか、ちゃんと目的地に向かっているのか、全然分かりませんでした。でもガイドブックには、「タクシー運転手になるのはすごく難しく、出発地から目的地までの最短距離をすんなりと答えられないといけない。」ってあったので、信じていました。途中で立派な宮殿(バッキンガム宮殿でした)など、いろいろ立派な建物は見えましたが、とにかく不安で仕方がありませんでした。でも渋滞をくぐり抜け、ようやく事務所に到着。午前中の会議に参加して私のお仕事はおしまい。

バックがそのバッキンガム宮殿です。

 お昼は会社の人と中華料理を食べに行きました。ここの中華料理屋さんではお箸が出てきたのにはちょっとビックリ! ドイツでは一度もお箸を使った経験がないんです。というわけで、お箸を使ったのも実を言うと、3ヶ月ぶりのことでした。食後に、ロンドン事務所の所長さんに、「ロンドンタワーまで行っておいで!」って言われ、地図も持たずに適当に一人で歩いて行ったのですが、行っても行ってもタワーなんて見えないし、それにテムズ川すらいくら歩いても見えてきません。しばらく歩いていったら、インド人街みたいなところへ入ってしまいました。きれいなサリーなんかがたくさん売っていて、一度は女の子で行ってみたいなって思ったけれど、あいにくこのときはスーツにネクタイ姿・・・ さっと横目で見ただけで、とにかくタワーを目指したのですが、やっぱりタワーなんて見えないし、道案内も全然出てきません。2時間くらい歩いて、あと30分くらい歩いて見つからなかったら事務所にタクシーで戻ろうと思いました。もう歩いて戻れる自信も体力も全然なかったし、久々の革靴で靴擦れも起こしそうでした。そしたらようやく"Tower of London"の道案内を見つけ、20〜30分歩いてようやく発見! 立派なタワーブリッジとロンドンタワー(というよりお城でした)を見つけて一安心。明日またプライベートで来ようと思い、結局はチラッと見ておしまい。タクシーを拾って、事務所に戻ることができました。

バックはロンドンタワーブリッジ(歌で有名なロンドンブリッジではありません!)です。
私がいるところは、ロンドンタワーの中です。

 夕方には日本食レストランでごちそうになっちゃいました。約3ヶ月ぶりの日本食レストランで、ドイツにいるとなかなか食べられない、ほうれん草のお浸し、きんぴらゴボウ、納豆、お刺身などいろいろ食べることができて、ちょっと感激してしまいました。それからイギリスのビール、「カールスバーグ」もトライしてみましたが、どちらかというと、日本のビールの味に近かったです。飲んでみて、ドイツのビールがおいしいと言われる理由が分かりました。

(2)7/8(Sat)
 7/8(土)、ロンドンで女の子で遊ぼうと思ったら、この日しかなかったので、何とかして遊べないかなと思いました。まずはホテルの構造ですが、フロント以外の出入口が見あたらなくて、結局イン−アウトともフロントの前を通るしかありませんでした。
 さて今回の脱出作戦は、髪型は女の子スタイル、お化粧はファンデーションのみ、外見はトレーナーとジーパン、というスタイルで、足許はすでに女性用の白のサンダルを履いていましたが、フロントからは足許は見えないので、問題ないと思いました。フロントではさっさとキーを渡してホテルを後にしました。今度は地下鉄の駅の女性用トイレに堂々と入り、ここでトレーナーとジーパンを脱いで、カーディガンとワンピース姿にチェンジ。あとはお化粧を完成させて、女の子での脱出に成功!
 地下鉄に乗り込み、グリーンパークへ向かいます。ここから少し歩けばバッキンガム宮殿があり、そしてきのう現地の駐在員の方に「土曜日11時頃宮殿に行けば、衛兵交替が見られるよ!」という情報を得ていたので、その通り11時頃にバッキンガム宮殿に到着。もう人垣ができていました。でも少し早かったみたいで、バッキンガム宮殿やその前にあるクィーン・ヴィクトリア像などの写真を撮っていました。しばらくすると、音楽隊、馬に乗った騎兵さん、それからサンドイッチマンみたいな人たちが行進しながら、宮殿に入っていきました。それから交通整理をするお巡りさんまで馬に乗っているのにはちょっとビックリしました。

バッキンガム宮殿前のヴィクトリア女王記念碑です。

 写真も撮ったし、兵隊さん達も宮殿に入ってやれやれと思ったら、急にスコールが降ってきてしまいました。私は強気に傘を持たずにロンドンにやってきたのですが、見事に裏目に出てしまいました。仕方なく、着替えとして持っていたトレーナーを頭に掛けて、雨をよけました。まさかこんな形でトレーナーが役立つなんて思わなかったです。ただこちらは湿度が低いので、少々雨に濡れてもすぐに乾くので助かりますけどね。兵隊さん達は宮殿内で音楽の演奏を続けていましたが、一段落したところで、今度はウェストミンスター寺院やビッグベンのある方向に向かいました。

ウェストミンスター寺院前です。中には入れなかったので、次は行きたいですね。

 ウェストミンスター寺院は白壁のきれいな教会といった感じでした。中に入ろうと思ったら、すごい行列! かなり待たないと中に入れない状態だったので、写真だけ撮って、次のビッグベンに向かいました。ビッグベンはテムズ川沿いにある国会議事堂の時計台で、お城のような美しい建物です。

ビッグベン前です。テムズ川から見るとお城のような国会議事堂がきれいに見えます。

 ここからは、途中でお昼をはさみながら、ブラブラ歩いて、セントポール大聖堂まで向かうことにしました。途中にインターネットカフェもあったんだけど、帰ってから見ようと思い、通過。道沿いにも教会、政府関係の建物など、いろいろ立派な建物も見えましたが、まずはその大聖堂へ。前に着いて写真を撮り、その後中へ入ろうとしたら、入場料が要るとのこと。ドイツでは教会に入るのには、お金は要らなかったんだけどね。ここはチャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚式を挙げたことで有名なところです。結局、次にロンドン塔やロンドンタワーブリッジを見たいと思っていたので、結局中には入らずに、次へ進みました。

チャールズ皇太子とダイアナ妃もこのセントポール大聖堂で結婚式をあげたそうです。
いつか私も・・・(???)

 そしてまずはロンドンブリッジに行きました。歌は有名だけど、橋自体は欄干が大理石でできているだけで、特に観光地というほどのことはなかったです。それからきのうチラッと見ただけのロンドンタワーに入りました。タワーといっても、実際にはお城そのもので、中はさまざまなものが展示されている博物館となっています。やはり長い行列に並んで、チケットを購入し、手荷物検査(爆発物反応がないかです)を通って、中に入りました。さすがに国際都市ロンドンらしく、日本語のガイドもちゃんとありました。でもこのときは相当の距離を歩いて疲れてしまっていました。後で地図を見てみると、グリーンパークからロンドンタワーまでは地下鉄で8駅もあったので、ちょっとビックリ! 結局メインのところだけサッと見て、次にロンドンタワーブリッジの方へ向かいました。ここはロンドンブリッジの隣の橋で、大きなタワーが2つ建っています。大きな船が通るときには、橋が開くそうですが、残念ながら今回は見ることができませんでした。ここでも道を聞かれたり、写真を撮って下さいって言われたりしてしまいました。やっぱり声をかけやすいタイプなのかな?今回はどちらも若い男の人でしたよ!

ロンドンタワーの中心、ホワイトタワーです。日本語ガイドもある博物館となっています。

 とりあえずもう夕方になっていたし、ホテルまで帰ることにしました。さてホテルに入るときには、さすがに女の子バージョンではまずいので、2段階でお着替えをするハメになってしまいました。最初は女子トイレでトレーナーとジーパン姿に着替えました。お化粧はそのままで、これならまだ女の子に見えるからね(本当?) そしてホテル寸前でようやく拭き取り式のメーク落としでメークダウンして、何事もなかったようにホテルに入ることができました。
 メークを完全に落としてから、近所の日本レストランでお寿司を食べました。いったい何ヶ月ぶりだったのかな? とってもおいしかったですよ。

(3)7/9(Sun)
 7/9、ホテルをチェックアウトして、駅のロッカーに荷物を預け、ショッピングに出ました。このときはもちろん男性バージョンでしたが、婦人服でいいものがあったら試着してもいいかな?とは思っていました。飛行機は夜出発だったので、時間をつぶす必要があったのです。市内には11時頃着いたのですが、やっているお店は少なかったです。日曜日はお休みじゃないの? と思われるかも知れませんが、お店の張り紙には、1994年から法律が変わって、日曜日も開店OKとなったそうです。ただし12〜18時までだけどね。歩いたのは、高級ブランドショップが建ち並ぶボンドストリート、デパートがいっぱい並ぶオックスフォードストリート、あとはピカデリーストリートなどです。
 適当にお店を見て回っただけでしたが、やっぱりドイツに比べると、物価が高いですね。CDショップも見たのですが、日本と同じくらいの値段でちょっとビックリ! ドイツだと1枚1,200〜1,700円くらいなのに、イギリスだと2,000円以上してちょっと手が出なかったです。それからちょっとうれしい発見! ドラッグストアへ行ったら、ドイツにいるとなかなか手に入らなかった、油取り紙(Oil absorbing paper)を発見しました! ずっと探していたものを発見できて、すごくうれしい気分になりました。
 あとはピカデリーサーカスのすぐ近くに日本センターのビルを見つけ、中に入ると、日本の本、雑誌、CDなどが売られていました。しかも中では椎名林檎さんの曲が流れていて、ちょっぴり感激してしまいました。本当、3ヶ月間、日本のものにはほとんど縁がなかったですから。とりあえずはイギリスのガイドブックを1冊だけ買いました。
 そろそろ空港に向かう時間がやってきました。荷物を駅に取りに行き、そこからまたガトウィック・エキスプレスに乗り込みました。飛行機の出発が20分ほど遅れたけれど、無事ブレーメンに帰ってきたときは、本当にホッとした気分になりました。車の右側通行を見ると、なぜだか分からないけれど、安心してしまいました。日本に帰ったら、どうなるのかな?

(4)ロンドンの印象について
 ロンドンは私が想像していたよりも、はるかに国際的な街でした。観光地としては、建物の格式、美しさはすごいと思ったし、それから博物館関係も充実していて、日本語ガイドもドイツと比べるとはるかにしっかりしていました。ショッピングするにしても、高級品から手軽なものまで本当に充実していて、やはり世界の中の大都市という感じがしました。ただ治安については、ちょっと不安です。注意して行かないといけないですね。それにロンドンは人種のるつぼみたいなところで、ヨーロッパ人だけでなく、黒人さん、インド人、日本などの東アジアの人など、本当にいろいろな人がごちゃ混ぜになっている街です。今回はイギリス人の特徴といったものは理解できませんでした。
 ロンドンでは、街中を歩いていると、日本人らしき人を見かけることも、日本語の会話が聞こえてくることも珍しくありません。何だか東京にいるような錯覚を起こしそうになりました。イギリスも日本のような島国なのに、何でこんなにいろんな人がいるんだろう? って思ってしまいました。
 あとドイツと違うところ、一つだけハッキリ言えることがあります。それは太っている人が少ない!! というよりもドイツに多すぎる気がします。何が違うのかな? 紅茶パワー? ドイツビールのせい? それともイギリスにはおいしいものがないの? ドイツではカフェの外にテーブルが並んでいて、そこでゆっくりとビールを飲んだりアイスクリームを食べたりという光景がよく見られるのですが、ロンドンではそんなのんびりとした雰囲気があまりなかったです。同じヨーロッパでも大陸とは少し雰囲気が違うような気がします。あと屋台ではソーセージもありました。パンに焼いたソーセージをはさむ"HOT DOG"として売られていたけれど、今回はトライしませんでした。次回は試してみて、食べ比べてみようと思っています。
 今回、イギリス料理を食べたのは、ホテルの朝食のみでした。ホテルのレストランでパン、チーズ、ソーセージなどを食べました。でも絶対ドイツの方がおいしい! 早くドイツに帰りたい!! って思ってしまいました。イギリスの食事はおいしくない、というのが一般的な意見だけど、何となくその理由が体験してみて分かりました。といっても今回は他のイギリス料理というものを体験できなかったので、ここのホテルの朝食がよくなかったということにしておきます。
 あと言葉についてはだいたいがOKだったけれど、少しとまどったのが、「失礼します」などというときに"Sorry!"とだけ言えばいいものを、"Entschuldingung!"と何度も言いそうになってしまいました。なかなかドイツ語と英語の切り替えができていないな! って思いました。でも写真を撮ってもらうときは、"Please take a photograph for me!"、これはすんなりと言えました。でも一つだけ、空港で「他の人からのプレゼント等中身の分からないものはありますか?」って聞かれたときだけは分からなくって、空港の人が日本語の質問書を私に見せてくれて、やっと理解できました。
 今回はお仕事が絡んでいたけれど、次はプライベートだけで出かけたいですね。で、いっぱいお買い物をしてみたいし、こちらでもお友達ができればいいなって思っています。飛行機代もブレーメン〜ロンドン往復で25,000円くらいで、ちょうど大阪から東京に行くくらいの感じだと思います。日本が懐かしくなったら、またロンドンへ行こうかな??


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