小さな城下町2つです!(5/24 Wernigerode→Quedlinburg)
 この日はキリスト昇天祭の祝日でした。早起きできたらお出かけしようときのうから考えていたのでしたが、どういうわけかちゃんとできてしまったし、お天気も絶好!\(^o^)/ というわけで、いつも通りの準備開始となりました。
 それにしても雲一つない快晴! ラジオのお天気情報でも"Traumwetter!(=英語で言うとdream weatherと一緒の意味です。)"って言ってたくらいすばらしいお天気でした。 で、目指した場所はまずはWernigerode(ヴェルニゲローデ)というちょっと舌をかみそうな名前の街へ行きました。ここはハルツ山地のふもとにある街で、ザクセン・アンハルト州(Sachsen-Anhalt)だから旧東ドイツになりますね。木組みの古い街並みが残っていて、また山の上にはお城もあるということでした。
 旧市街に到着すると、SL型のバスを発見! これはお城まで連れて行ってくれるとのことで、それにちょうど出発時間だったので、迷わずに乗り込みました。のんびりと山の上まで約15分。ここから少し歩いて、お城の入口へ到着。ここから見る下界(というほど上ではありませんが・・・)じゃなくて、街並みですね。ハルツ山地の山の緑も、旧市街の破風調の屋根の赤も、遠くの菜の花畑の黄色も、見事に調和して、とても美しい風景となっていました。

ヴェルニゲローデ城(Schloß Wernigerode)の中庭です。
元々は12世紀初めに建てられたものだそうですが、中は19世紀の生活の展示がほとんどでした。

 というわけで、お城の中を見学。何だかこの前の日曜日とあんまり変わらないな〜などと思いながらも、しっかりと入場券を購入。今度はちゃんとガイドも手に入れましたよ! ここはガイドツアーではなくて、自由に見学できるスタイルを取っていました。各お部屋にはドイツ語と英語の説明が併記されていて、自分のペースでじっくりと読んでいくことができて、私としてはかえってこの方が理解しやすかったですね。ほとんど英語のガイドを読んでいましたけれど、簡単な単語だったら、もうドイツ語でも大丈夫。
 見学ルートは2つあって、まずは第1ルートから。最初に出てきたのが礼拝堂。教会のミニチュア版って感じで、ドーム状の天井、パイプオルガン、石造りのゴシックの柱や壁、そして美しいステンドグラスがありました。それから図書室には本じゃなくて陶器が飾られていました。王女アンナのお部屋には、彼女のデザインしたシルクがふんだんに使われていて、壁もソファーもおふとんもみんなそのシルクで統一されていたんですよ。そして特徴だったのが、彼女のイニシャル"A"が入ってたこと、別のお部屋にはアンナの"A"とだんなさんのオットーさんの"O"のデザインが入っていたり、けっこうおしゃれな王女さまだったんだ!!
 まお次は第2ルート。こちらは王様の生活様式の展示って感じでした。ダイニングルームには大きな壁画が数枚飾られていただけでなく、食器なども当時とほとんど変わらない状態で保存されていました。他にも緑のシルクで装飾された王様のお部屋など、全体としてきらびやかではないけれど、シンプルすぎず、今住んでみても落ち着けるんじゃないかなって感じの、ステキな住宅って感じだったの印象的でした。
 この後は、旧市街地まで歩いて行きました。どこかキレイにお城が見える場所ないかな〜って探したんだけど、ダメでした。オマケに山道で下り坂が急だったので、サンダル履きの私は一苦労! ふつうに歩けなくって、小走りのような感じになってしまい、足先も痛くなってしまいました。10分くらいで、旧市街に降りられましたが、あ〜疲れた・・・(^^;;;) それからマルクト広場を探して、その近くでお昼にしました。どこのレストランでも"Frishen Spargel(新鮮な白アスパラガスです。)"って出ていたので、一度は食べておこうと思い、注文しました。シュニッツェルとSpargel、ゆでたジャガイモが出てきたのでしたが、アスパラは食べてビックリ! えっ?こんなに柔らかくゆでるんだ! 私が自分でお料理したときは、もっと硬めだったのにね。オランダソースもとってもおいしかったですよ。でもシュニッツェルが多くて、結局は全部食べ切れませんでした。

ヴェルニゲローデのマルクト広場です。
バックはおもちゃみたいな建物だけど、木組み建築の傑作といわれているここの市庁舎です。

 今回はもう一つの街を回ることにしていました。ここヴェルニゲローデから東へ30kmほど行った、Quedlinburg(クヴェートリンブルク)という街で、ここも約1000年以上の歴史を誇る古い街並みが保存されていて、ユネスコの世界文化遺産にも指定されているところなんですよ。
 適当に中心街を目指して走っていったのでしたが、案内が分かりにくくて、ちょっと迷っちゃいましたけれど、何とか旧市街のツインタワーの教会の前の広場にスペースが空いてたので、そこに停車。まずはやっぱり街の中心の広場を目指します。だいたいここに観光案内所があるんですよね。そこでいつも通りに地図をもらって、丘の上のこれまたお城を目指します。(最近このパターンばっかりだな〜(^^;;;) ) それにしても、この街は石畳の道ばっかりで、サンダルではよくつまづくんですよね。それでも何とかがんばって、歩いていきました。
 そしたらお城の前の教会で結婚式を終えた団体さんがちょうど出てこられたところだったんですよ。新郎さんはタキシードを着ておられたけれど、新婦さんはふつうのパーティードレスで、ウェディングドレスはすでに着替えられちゃったみたいでちょっと残念。ここからの街並みは、ヴェルニゲローデよりもシックな感じで、歴史の重みみたいなものを感じました。長い間こんな街並みをずっと維持してきたんだな〜って感心していました。

今は博物館にもなっているお城(Schuloßberg)です。この前に教会があって、そこで結婚式が行われていたようです。

 お城の中は歴史博物館といった感じで、最初は土器や石器などの人間の歴史を紹介していました。その後にここの王朝の生活様式などが展示されていたのでしたが、そこでここの王女さまが着ていたと思われるドレスが2着あったんですよ。きらびやかな装飾はいっさいなくて、可愛らしいデザインだったのが印象的でした。これってシルクでできているのかな〜? さっきのヴェルニゲローデでもシルクの装飾が目に付いたのでそう思ってしまいました。ちょうど私の好みと一緒かな〜って思ったんだけど、残念ながら試着することはできませんでした・・・
 またまたお城から旧市街へ戻るときも、急坂をサンダルのかかとを石畳の間に引っかけながらも、何とか元に戻り、市庁舎横のカフェで一休み。この前ハンブルクでリナに教えてもらったカプチーノの味にすっかりハマってしまった私は、迷わず"Eine Cappccino bitte!"と注文してしまいました。

やっぱりここもマルクト広場でした・・・(^^;) で、左の建物がそうです! クヴェートリンブルクの市庁舎です。
でも、ドイツの市庁舎といわれる建物は、どこも見事ですね。

 この後は旧市街地をもう一度見て回りました。ガイドブックには市庁舎の北東側に古い木組みの家並みが並んだ場所があるって書いてあったのでしたが、どこかな〜?ってあちこち探し回っていたら、何だ! すぐ隣だったんですね! 狭い路地に木組み家屋が並んでいて、感激しました! だって本当にステキだったんだからね!

市庁舎を横に入った、Schuhhof(シューホッフ)という通りです。
木組み家屋のトンネルに挟まれた、とってもステキな場所なんですよ!

 このクヴェートリンブルクの旧市街を歩いていて気が付いたのでしたが、道が全部石畳でできていたことなんです。アスファルトで舗装された道が一つもなくて、昔のままちゃんと保存されているんですね。改めてスゴイな〜って感心してしまいました。
 さて、今日はもう一つ大事なことを試してもいたんです。それが、この前ハンブルクでリナに付き添ってもらって買った新しいサンダルが、一日中歩いていても大丈夫かなってことなんだけど、確かに石畳の坂道で苦労はしたものの、サイズが合わなくて足先が痛くなったりはしなかったので、これは本当にホッとしています。これで夏場もこのサンダルであっちこち遊びに行けそうですよ! デザインもかわいいしね!


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