TVさんに会ってきたんだけど・・・・・(5/12 Hamburg)
この日はハンブルク在住のTVさんと会う約束をしていました。名前はリナ(Lina)。きのう電話して、待ち合わせ場所を決めたのでしたが、「ホームページに出てる範囲くらいしか分からないよね。」って言ってくれて、結局は11時半にハンブルクの市庁舎の入口で待ち合わせということになりました。
今日もお天気は快晴! 暑くなりそうなので、春物で十分と思い、ミニのワンピースに薄手のカーディガンというスタイルにしました。こんな日をどれだけ待ち望んでいたことか・・・って感じなんですよ!
途中のドライブも本当に快適! 約束の時間になって市庁舎の入口で待っていると、サングラスをした短髪の青年に声をかけられ、それがリナだったんです。何だ! 女の子のスタイルじゃなかったんだ!
で、まずは近くのカフェに入って、お茶ではなくて、コーヒーですね。そこでリナのお友達のお誕生日パーティーのときの写真を見せてもらいました。このパーティーは3月にあって、本当は誘われていたんだけど、私がドイツに戻る日が延びてしまって、参加できなかったんです。写真にはもちろん女の子のリナがちゃんと写っていましたよ。リナとの会話はほとんどが英語。とても流ちょうに話してくるので、私としては付いていくのがやっとって感じでした。
リナとは以前からメール交換をしていたのですが、その中で靴のことをいろいろ話していたんです。私は「白のサンダルがほしい!」って言っていたので、一緒にいろいろ靴屋さんやデパートを一緒に見て回ってもらい、何軒目かにようやくかわいいサンダルを発見! サイズも慎重に選んで、ゲットしました。何といっても、サイズがいちばん重要だからね。これまで足先がきつくて、何度か失敗してるから、本当は買った後も不安なんです。とにかく1日中歩いていて、何ともないことを確かめないといけないんですよね。今回は41号を買ったんだけど、足先以外は、ちょっと長めかな。以前は39号か40号を買ってたんだけど、これが必ずと言っていいほど、足が痛くなってしまって失敗だったんですよね。
それからようやくちょっと遅いお昼ごはんです。リナが「いい場所知ってるんだ!」ってデパートの屋上へ連れていってくれて、お日さまの下でのランチとなりました。ちょっと暑かったけれど、ハンブルク市内の眺めもよくて、気持ちよかったですよ。そこでは漢字のレクチャー! ちゃんと書き順もね。そしてワープロでの漢字の出し方も、「最初に音をアルファベットで入力して、それからスペースバーで変換するのよ。」って説明したら、「それじゃあ、ワープロがなかったころはどうしてたの?」って聞かれて、「あれっ? 手で書いてたんじゃないのかな〜?」なんて答えてしまいました。そういえば、こちらではアルファベットとあと少々だけですもんね。タイプライターなんか、日本が想像しているよりも進んでたのかな〜? 字をたくさん知っているっていうのは、ある意味、西欧人にとっては驚異なのかな?って感じました。
その後は、本屋さんを2軒寄ったんだけど、1軒目はドイツ語の本屋さん。そこにも日本語のマンガの翻訳版がいっぱい並んでいて、結構人気があるんだな〜って感心していました。2軒目はドイツ−日本センターの中の、日本語の本屋さんへ寄りました。日本の文化などに興味を持っているリナ。その中でリナがおもしろいことを言ってくれたんです。それがマンガ本の開く方向で、ふつうの日本語のマンガって左側からめくっていきますよね。西欧では文字はみんな左から書いていって、下へ降りて行くから、右側から開いて行くんですよね。ところが、その日本のマンガ本の翻訳版は、日本語版と同様に左側からめくっていくそうなんです。そういえば、言葉を訳しただけだったら、そうならざるを得ないんですね。翻訳される方も、そこまでは考えてなかったのかな〜? リナは他にも武道など日本のことを本当によく知っていて、私は感心してしまっていました。まだ日本には一度も来たことないって言ってたんだけどね。
お次は一緒にハンブルク港へ向かいました。すごい人だ!と思ったら、港ができて何周年かになるお祭りの日だったんです。出店はもちろんたくさん出てたし、いろんな船もたくさん来ていました。その中のロシア船に一緒に乗ってみました。リナによると、つばの幅の広い帽子をかぶった水兵さん、あれ本物のロシアの水兵さんだよって説明してくれました。まだみんなかなり若い子たちだったけれどね。そこからカヌーのレースなども見物することができたんですよ。
しばらく港祭りを見てから、少し奥に入って、レーパーバーンのそばに行きました。「やっぱりレーパーバーンは恐いところだよ!」ってリナは言ってました。私が「日本だったら東京の新宿の歌舞伎町に雰囲気が似ているよ。」って言ったら、「新宿だったら聞いたことあるよ!」って、本当によく知ってるな〜って感じなんですよね。で、カフェに入って、今度は一緒にカプチーノを頼みました。クリーム入りも、とってもグッド! ここでは名詞の複数形についての話が中心で、英語だったら"s"をつければだいたいOKだけど、ドイツ語は"en"、"er"、"e"、"s"をつけたり、母音がウムラウトに変化したりと、けっこうややこしいんですよね。日本語はというと、複数形で形が変わることってないかなって言ったんだけど、平べったい物は数字の後ろに「まい」をつけるし、長い物は「ほん」をつけたり、人だったら「にん」だし、そんなこと言ってたら、リナは「そんなの覚えきれないよ!」って笑っていました。

ハンブルクも水の都、運河や橋がたくさんあるんですよ。
そんなおしゃべりをしていたら、もう晩ごはんにもちょうどいい時間になっていました。今度は日本料理のレストランへ行こうということになって、リナが知っているお店へ行くことになりました。実をいうと、私がドイツでお寿司屋さん(回転寿司ですが)以外のふつうの日本レストランに行くのは、今回が初めてだったんですよ。中央駅近くの「だるま」というレストランというよりは、居酒屋さんのイメージに近かったな〜 そこへ一緒に行きました。メニューもふつうの居酒屋さんとほとんど同じ。リナは一口トンカツ、私はお浸しや冷や奴など、やっぱりヘルシー指向です。ビールはどうしようか迷ったけれど、まだ車を運転しないといけないからやめました。リナは日本のアサヒスーパードライ。日本料理屋さんには、ちゃんと日本ビールが置いてあるんですよ。
リナに「お箸はちゃんと使える?」って聞いたら"OK!"でした。見たら、ちゃんとした使い方をマスターしてて、よけいなこと聞いちゃったかな? カウンターでは日本人ばかりで、いろいろお話をしてたんだけど、私はその通訳みたいなこともしていました。それからリナは標準語と関西弁が違うってことまで知っていて、私は「あの男の人、関西弁しゃべってるのよ!」とか教えて上げました。それから発音のこと。英語やドイツ語にも当然それ独特の発音があるのはもちろんなんだけど、私は「日本人は"r"と"l"、それから"b"と"v"が区別できないの。」って言ったら、リナも「ドイツ語にも英語の"th"はないよ。」って、そういえば、ドイツ語の"th"は舌を歯に挟んで発音するんじゃなくて、"h"を発音しないだけのただの"t"と一緒なんですよね。などなど、リナとはいろんな文化や言葉の違いについて、ずっとお話ししていました。他の国の言葉でも同じようなことが、たくさんあるんだよってリナはよく知ってたな〜 何だか感心してばっかりの私でした。
それから、一人日本語の分からない女の子がウェイトレスさんをしてたんです。顔は日本人なんだけどね。私が日本語で「お皿を持ってきて!」って頼んでも分からないような素振りをしたので、あわててドイツ語で言い直したんです。で、後でよくよく話を聞いてみると、中国人だったんです・・・・・ リナとは、「こっちで生まれ育ったのかな?」なんて話してたんだけど、道理で分からないはずだ! ヨーロッパで見かけるアジア人で、外見だけでは日本人か中国人か韓国人かなんて、分からないことが多いんですよ。何となく想像はできることも多いんだけど、確信はできないですね。しゃべってる言葉を聞いて、ようやく分かるってことが多いですね。
そんなこんなで、熱い日本茶を二人で飲みながら、いろいろ話していると、もう夜の21時を回っていて、辺りもだいぶん暗くなってきました。お店を出て、駐車場へ戻って、リナを途中の駅まで送って、そこでお別れとなりました。お別れのとき、お互いにキスしあって、またの再会を誓いました。
リナは、明日はお仕事の準備をしなければならないとのことでした。結局は、女の子のリナを見ることはできませんでした。というわけで、この日は、ふつうの男女のデートって感じになってしまい、リナには申し訳なかったかな? 今回はリナのこと、彼とも彼女とも言えないですね。いくらTVさんでも、今回は完全に男性でしたからね。というわけで、今度は女の子同志で会おうね!