太陽を求めて・・・(2012.1.2-7)

1/2(月)
 産まれて初めて年越しをヨーロッパで迎えることになりましたが、この日からは暖かさと太陽を求めての旅行となりました。行き先は、スペインのマヨルカ島です。ヨーロッパの方たちにとっては、手頃なリゾートアイランドとなっているところで、ちょうど日本からハワイへ行くような感じに近いみたいです。何でも、島の中ではドイツ語がふつうに聞こえてくるようなところらしいのですが・・・・・

 ウィーンからもマヨルカ島へは、直行便が出ていて、私たちもお昼前のフライトに乗り込んで、2時間ちょっとで到着です。空港では、荷物を出すためのコンベアが壊れてしまって、隣に移動させられるようなトラブルもありましたけれど、荷物自体は無事に出てきて、空港からホテルまでは、タクシーで送っていただきました。ちょっと恐れていた、ボッタクリはここではなさそうです。(^^)

 そしてホテルにチェックインして、お部屋からは地中海がキレイに見える、とってもステキなお部屋でしたよ。(^o^) ここで5泊をのんびり過ごせるかな?o(^-^)o そう、今回の旅行の目的は、のんびり過ごすことだったので、まずはベッドに横になりました。(^^) ところが、ホテルの案内にあった、ポットやティーセットがなかったので、フロントに電話して持ってきてって注文したのですが、ずいぶん時間がかかるな〜って思っていたら、メイドさんがどこかのお店で買ってきたような、新品のポットを持ってきてちょっとビックリ・・・・・(^^) 余ったモノってなかったのかな?

 その後は、マヨルカ島最大都市のパルマ・デ・マヨルカ(Palma de Mallorca)の旧市街まで、まずは徒歩で行ってみました。ホテルは中心部からは少し離れたところにしたつもりだったのですけれど、歩いてでもそんなには遠くない感じがしました。それでも、市バスが意外にも便利でたくさん本数も出ていて、お値段もお手頃なので、今後はそちらを利用することになりそうです。

 まずは旧市街の入口近くにあったデパート、エル・コルテ・イングレス(El Corte Inglés)に入ってみました。ファッションだけでなく、地下にはスーパーマーケットもある、スペインでいちばん大きなデパートチェーンみたいですね。そう、マドリッドにもお泊まりしたホテルのすぐ近くにありました。彼女は、ここマヨルカ島が想像以上に暖かくて、その暖かい日用のスカート系の服をあまり持ってきてない!ってことで、ワンピースを1着購入です。(^^) さらにはかわいいポシェットもあったので、ついでに購入しちゃいました。こっちは共用していいことになったので、私もどこかで使おうと思っていますよ。o(^-^)o

 そして地下のスーパーマーケットにも立ち寄ってみました。スペインのスーパーマーケット、やっぱりお魚類が豊富な気がしますね。やっぱり海があるのとないのとでは変わってしまうのかな〜? その後は、旧市街を少し歩いてみたのですけれど、意外だったのが、レストランがあまりないのかな? それともレストランのないエリアを歩いてしまったのか・・・・・ パルマの中心部のマジョール広場から北へ少し向かってみたりしたのですが、レストランを探すにはピントがズレていたのかな?

 日本から持ってきたスペインのガイドブック、マヨルカ島の案内はほんの少ししか載っていなくって、主要な観光地以外は、手探りで探すしかなさそうです。事前にウィーンで買ったマヨルカ島のガイドブックはあるんですけれど、もちろん全部ドイツ語で書かれていますからね・・・・・(^^) そっちの情報もどこまで新しいのやら・・・・・

 結局はホテルに戻って、ホテルのレストランで晩ごはんにしちゃいました。ビュッフェスタイルで、特にスペイン風でもないんですけれど、取りあえずは食べ損なうことだけはなさそうです。実を言うと、今回ホテルを決めるときに、晩ごはん付きのところにしようかずいぶん迷ったのですけれど、ここは朝ごはんだけが宿泊料に含まれているところです。このホテル、住宅地の中にあって、カフェまでは少し歩かないといけないので、ちょうどよかったと思っています。
1/3(火)
 ここマヨルカ島は、年間300日が晴天という、本当に楽園のような島みたいです。この1週間の最高気温は16〜18℃くらいとのことで、春物か秋物で十分に外出できそうです。o(^-^)o 今日はパルマの市内観光にあてることにしていました。そう、きのうは夕方から夜に少し見て回っただけで終わってしまいましたからね。

 朝食後に私もメークして、またまた女性2人でお出かけです。ホテルからは市バスでパルマの旧市街の入口から、観光スタートです。パルマの旧市街は、城壁に囲まれているのと、あとはきのうも少し体験しましたけれど、迷路のような旧市街が今もキレイに残っているんですよ。そしてその旧市街は海に面していて、ヤシやオレンジの木が、すっかり南国ムードになっていました。

スペインのリゾート地、マヨルカ島の中心都市、パルマ・デ・マヨルカ(Palma de Mallorca)です。
フェニックスや青い空が、温暖なリゾート地のイメージとピッタリの場所なんですよ。o(^-^)o

 海側からは、このパルマのシンボル、大聖堂(Catedral)とアルムダイナ宮殿(Palau de l'Almudaina)が並んで見えていて、ここを見学しようと思ったのですが、その目の前にある港や公園からの風景がとってもステキで、さらには青い空と水の色が本当にキレイで、どれを見ても感動してしまいました。しばらく彼女と写真を撮りまくっていましたよ。o(^-^)o

パルマ・デ・マヨルカは海に面した港町でもあるんですよ。

バックに大きく見えるのが大聖堂で、左側がアルムダイナ宮殿です。

 その入口で水彩画を売っているオジサンがいて、彼女とどれか買って行こう!ってことになりました。全部風景画なんですけれど、今いるパルマ市内、明日かあさって行こうと思っているヴァルデモサの村のモノを選びました。オジサンは「美女2人だから、サービスするよ!」って言ってくれて、表示額よりも安くしていただきました。(^o^) 私は彼女に、「たまには女性2人でも、いいことあるね。(^o^)」って言ったら、「誰にでも、そうやって安く売ってるのかも知れないよ。」って言われてしまいましたが・・・・・(^^)

 まずはアルムダイナ宮殿の方から見学です。やはり暑さがキビしくて、寒さの緩い場所ということで、石造りのシンプルな内装が印象的でした。それよりも、テラスから見える海の景色がとってもステキでしたよ。(^o^) それからお隣の大聖堂へ。教会に入るのにお金が要るのって、何か違和感があるのですけれど、それでも教会の中は豪華な内装、ステンドグラス、数多くの礼拝堂などに圧倒されてしまいました。

アルムダイナ宮殿のテラスからです。この時期でも、お花が鮮やかに咲いているんですよ。o(^-^)o

アルムダイナ宮殿のウラ側になります。

 ここからは旧市街を少し歩いて、観光名所の1つ回教徒浴場(Banys Arabs)へ。昔風のトルコ風呂ということになるのかな? お風呂自体の歴史的な雰囲気もよかったのですけれど、ここはオレンジやレモンの木があるお庭もステキでした。何よりも、ウィーンではすっかり枯れてしまった緑いっぱいの雰囲気が、ここにはたっぷり残っていましたからね。o(^-^)o

ここは回教徒浴場の庭園です。黄色い実はレモンで、マヨルカ島のあちこちで見かけることができました。(^o^)

古い井戸もありました。

この建物の中が、浴場になっています。トルコ風ということで、サウナみたいな感じで使われていたんだと思います。

 あとは旧市街に戻って、ショッピングをしてみました。女性2人ということで、私もかわいい服を手に取って見たりすることもできましたけれど、試着したいな〜と思うまでのモノがなかったのでパス。せっかくの機会、ちょっともったいなかったかな?(^^) 彼女はセーターを1着ご購入されていましたよ。それからも2人でウィンドウショッピングを続けていたら、すっかり夕方になってしまいました。

 バスでホテルに戻って、私はスッピンに戻ります。少し休憩して、晩ごはんを食べに行くレストランを検討していたら、日本語版とドイツ語版の両方に載っていたお店があったので、そこへ行くことにしました。すっかり使い慣れた市バスでパルマ市内中心部へ出て、広場に面したレストランを発見です。ちょっと歴史的な建物の中に、庶民的なレストランの雰囲気と、お値段もお手頃だったので、やっぱりスペイン風ということで、タパス数種類とパエリアをオーダーしました。

 ラストはもちろんお勘定なんですけれど、これだけは私もスペイン語を覚えていて、"La cuenta!"でもちろん通じますよ。ところが、店員さんが「スペイン語、話せるの?」ってビックリされてしまいました。反対に、「日本語でla cuentaって、何て言うの?」って聞かれたので、「Okanjouですよ。」ってレクチャーです。(^^) まあ、ここマヨルカ島に日本人観光客の方たちがどれほど訪れるのかどうかは分からないんですけれど、今度きっと使われるんでしょうね。そういえば、ウィーンのイタリアレストランの店員さんも、「お勘定!」はちゃんとご存知です。(^^)
1/4(水)
 今回の旅行の目的は、のんびり過ごすことだったので、今日はまずはホテルの西側にあるベルヴェル城(Castell de Bellver)へ行くことにしました。案内だと、徒歩15分と書いてあったので、のんびりと歩いていくことにしました。

 お天気もいいし、途中で通りかかった住宅地には、カラフルなお花もたくさん咲いていて、寒さとは無縁の島なんだな〜って実感しました。日本食レストランなんかも、住宅地の中にあったりして、人気があるのかな? そういえば、こちらのレストランに「天ぷら」のメニューをよく見かけたのですけれど、日本食の普及が進んでいるのかな? 他にも「たたき」もあるし、どなたが広めたんでしょうね?

 そしてお城の入口らしきゲートがあって、自動車用道路を歩いて進んだのですけれど、ガイドによると階段で行ける!ってあったのに、なぜか私たちは延々と自動車用の道路を進んで行くハメになってしまいました。どこかで階段が出てくるのかな?って思っていたのですけれど、整備されてない山道か、道路しか選択股がなくって、結局は最後まで道路を歩いて、ようやくお城に到着です。(^^;) いったいどこをどう間違えたのやら・・・・・

 取りあえずは、お城に入って、中を見て回りました。石造りの内装は、きのう見た宮殿などと一緒で、ここはやっぱり寒さとは無縁みたいですね。そう、寒い場所だったら確実に底冷えする感じですからね。ここはパルマの歴史博物館にもなっていて、リゾートアイランドだけじゃない古い歴史も残っている場所なんですよね。

 お城の最上階からは、パルマ市内、地中海、港、緑いっぱいの山などがキレイに見えました。だから景色のいいって意味のベルヴェル城ってなったみたいですね。

山の上にあるベルヴェル城(Castell de Bellver)です。

ベルヴェル城から見える、パルマ市内と港の景色です。

 帰りはそのガイドにあった階段を見つけて、まっすぐに降りて行くと、ちゃんと市内の幹線道路に出てきました。どうも私たちは、自動車用の案内標識に従ってしまったみたいでした・・・・・(^^;)

 この後はカフェで軽く食事をして、ホテルに戻りました。そしてここのホテルはスパの設備が充実しているということで、追加料金は発生しちゃうんですけれど、せっかくなので利用することにしました。水着はちゃんと持ってきていて、彼女とはやっぱり別れてお着替えして・・・・・(^^;) そしてスパで合流しました。

 そんなに大きくはないんですけれど、ちゃんと温水プールもあって、ホテルの設備としてはこれで十分ですね。さらにはサウナやアロマシャワーなどもあったし、3時間くらい快適に過ごせましたよ。(^o^) そう、日本の温泉みたいに温かくはないんですけれど、その分長い時間楽しめるんですよ。でもやっぱり、日本のちょっと熱いくらいの温泉に、早く行きたいですね。(^^)

 晩ごはんを食べに、暗くなってからはパルマ市内へ出て行きました。ガイドブックに載っていたシーフードのレストランへ行ったのですけれど、確かに魚介類はおいしかったですけれど、スパゲッティが茹で過ぎでした・・・・・ とにかくパスタ類は、イタリアレストラン以外で頼んじゃダメ!ってことを、改めて思い知らされました・・・・・(^^;)

 そして事前の情報通り、お隣のテーブルからはドイツ語が聞こえてきましたよ。ご夫婦で来られていたのですけれど、帰り際に"Good bye!"って言ってくれたので、私たちも"Wiedersehen!"って返したら、ずいぶんビックリされてしまいました。(^^;) その後に"Schönen Tag noch!"と言ってくれて、もちろん私たちも理解できているのですけれど、さて私たち、いったいどこの人だったのやら・・・・・(^^;) 本当におかしかったですよ。o(^-^)o
1/5(木)
 ここマヨルカ島といえば、ショパンが静養のために過ごした修道院があることをご存知の方も多いと思います。確かテレビでも紹介されているはずで、私たちもピアニストの辻井伸行さんとお母さまが訪問された番組を見たことがあって、今日は朝からそこを目指すことにしていました。

 パルマ市内にあるスペイン広場前の鉄道駅が併設されているバスターミナルから、その修道院のある村ヴァルデモサ(Valldemossa)行きのバスに乗り込んだのですけれど、ここでは今までほとんど見かけなかった日本人旅行客の方をあと2組見かけることができました。みなさんそろってヴァルデモサへ行くとのことで、この人たちに付いて行けば大丈夫かな?ってみなさん思われたことなんでしょうが・・・・・(^^;) ただ、私たちを含めてどなたもスペイン語はダメっぽい感じでした。

 パルマから山へ向かってバスは走っていくのですけれど、途中にはレモンやオレンジの実が鮮やかに実っていて、本当にカラフルな島なんですね。オリーブ畑も多かったですけれど、こちらの実は黒ですからね。(^^) 30分ほどで、ヴァルデモサに到着です。

 最初に観光案内所で地図をもらって、やっぱりまずはその修道院に向かいました。ここのヴァルデモサの村も、古い町並みがちゃんと残っていて、お散歩するだけでも楽しそうなところです。入場料を窓口で支払って、まずは教会から入りました。そこから修道院の中を歩くと、まずは薬局が出てきて、ショパンもここでお薬を処方してもらっていたのかな? さらに奥へ進むと、ようやくショパンの静養されていたお部屋が出てきました。というよりも、完全にショパン博物館になっていた感じでしたよ。

 もちろんショパンの使っていたピアノも置いてあったり、他にはここでもショパン・ピアノコンクールが開催されるみたいですね。係りの人からは、「日本のピアニストも優勝しているのよ。」って教えてもらったりしました。そして愛人ジョルジュ・サンドさんのことも案内されていたり、他にもショパンの書いたお手紙の説明などもありました。ただここでショパンがおられた期間って、実際には半年くらいしかなかったんですね。

ショパンの療養で滞在していたカルトゥハ修道院(Real Cartuja)です。

 一通り修道院を見て回ってからは、観光案内所でもらった地図のカメラマークを探しながら観光していました。修道院の塔だったり、眼下に広がる緑とレンガ造りの家並みなど、本当にステキです。そしたら先ほどバスターミナルで一緒だった日本人のご夫婦が、水彩画を描かれていらっしゃいました。そう、まさに絵になる風景だったんですよね。o(^-^)o ただちょっと意外だったのが、ここヴァルデモサは標高がパルマよりも高くて、思っていたよりもヒンヤリしていたんですよ。ちょっと薄着で無防備だったかも知れなかったですね。

 さらには修道院前から少し坂を下った歴史的地区へも行ってみましたよ。石畳の道と古い家並みがもう何年続いているのかな? そして南国らしくお花や緑いっぱいの、本当に写真が何枚あっても足りないくらいのステキな風景に出会うことができました。(^o^) 今度は私もここに出没したいな〜。(^^)

 お昼はやっぱりカフェに入って、軽く?じゃなくってしっかり食べようと思ったのですが、パルマにもあったちょっと高級なカフェのチェーン店みたいで、意外にもお値段は割高・・・・・ サンドイッチをしっかり食べて、次の移動に備えました。

ヴァルデモサは、こんな迷路みたいな中世からの町並みが続いているんですよ。

 しばらくはお土産屋さんを何軒か回って、お次はバスに乗ってさらに北側へ向かいます。ソーイェル(Sóller)という街から、レトロな市電が走っているということで、まずはバスに乗り込みました。このバス、ものすごく険しい山道をドンドン進んで行くのですが、眼下の地中海は本当にキレイだったのですが、運転がけっこう荒っぽくって、マチガイが発生したら、そのまま崖の下へ転落???(^^;)みたいな道でした。40分ほどでソーイェルに到着して、そこから少し歩いた場所にソーイェルの街の中心部、そしてレトロな市電にちょうど間に合いました。

 このまま15分ほど進んだ終点が、ソーイェルの港町、ポルト・デ・ソーイェル(Port de Sóller)という町になります。歴史的な町並みが残る観光地というよりは、リゾート地に近い感じの場所でした。帰りのバスまで少し時間があったので、少しお散歩して、カフェで休憩したり、だんだんとのんびり旅行にも慣れてきているのかな?(^^) そしてまたまた驚いたのが、ここソーイェルもまた海沿いの標高の低いところなので、こちらは暖かく過ごせたんですよね。

ここはポルト・デ・ソーイェル(Port de Sóller)の街、そして移動に使ったレトロな市電です。

 先ほどのご夫婦とも同じバスに乗ることになったのですが、こちらは欧州のあちこちをレンタカーで回られて、いろんな場所の絵を描かれることがお好きとのことでした。ご主人さんのお仕事の関係で、冬にしかヨーロッパには来られないとのことだったのですけれど、「冬のウィーンもいいですね。」っておっしゃってくれましたよ。ただ、私たちはその冬のウィーンから逃れてきた人たちなんですけれどね。(^^;)

 ポルト・デ・ソーイェルからパルマまでは、エキスプレスバスが出ていて、40分ほどで朝のスペイン広場前のバスターミナルに到着です。市バスに乗り換えれば、ホテルの近くまですぐなんですね。すっかりパルマ市民の気分になっているかも・・・です。(^^)

 晩ごはんは、近くの日本料理屋さんに入ってみたのですけれど、店員さんはアジア系の顔付きはされていましたけれど、日本語はまったく話せないみたいで、日系スペイン人? それともブラジルとかからの何世かの方だったのかな? まあ、取りあえずは適当にオーダーしましたけれど、やっぱり味付けとかが日本風じゃないんですよね。(^^;) こちらではよくあることなんですけれど、純粋な和食ってやっぱりむずかしいですね・・・・・
1/6(金)
 実を言うと、おとといの4日にホテルから無料でレンタルできる自転車を借りて、2人でサイクリングをしよう!って考えていたのですけれど、あいにく自転車が出払ってしまっていて、実現せず・・・でした。で、その代わりに今日はうまく自転車を借りることができたんですよ。

 パルマの観光案内所で、自転車道の案内図をもらっていたのですが、基本的には海沿いをずっと走れば、存分に楽しめそうです。ところが、借りた自転車はやっぱり無料ということで、そんなにはちゃんとしたモノではなくって、いきなりチェーンが外れてしまうトラブルから入ってしまいました。(^^;) 仕方なく自分で直しましたけれど、まあ、ゆっくり走って、景色を楽しめば十分かな?

 もう1つ、この日はマヨルカ島では珍しく(?)曇天で、晴天が300日のマヨルカ島でも、ちょうど6日に1回はそうなるんですね。計算すれば合ってるからいいのかな? でもちょっとヒンヤリしていたのは、やっぱりちょっと残念だったかな? それでも海沿いはやっぱり快適で、くもっていても景色は十分に楽しめましたよ。(^o^) そしてホテルから15kmほど走ると、ちょうど空港の敷地までたどり着きました。ちょうど真上を飛行機が降りてくるところ、なかなか迫力がありますね。(^^)

パルマの隣町のビーチリゾートです。この自転車2台は、私たちが乗ってきたモノですよ。(^o^)

 もう少し東へ進むと、パルマの隣町のビーチリゾートが出てきました。実を言うと、今回のホテルはこの地区にしようかともずいぶん迷ったんですよ。でも選んだホテルは、思ったよりも便利で快適だったので、正解だったかな?(^^) 取りあえずの目標が、空港まで行くことだったので、ここからは引き返しながら、お昼ごはんを食べるレストランを探していました。一度はちゃんとしたパエリアが食べたいね!ってことで、自転車道や海岸沿いから少し入った庶民的なレストランに入ってみました。

 ところが、どうもここは本当に地元の人が集まってくるようなところのようで、店員さんも英語は通じないみたいでしたけれど、それでもシーフードパエリアを2人分ちゃんと注文しました。そして待つこと20分少々、店員さんは何と外からパエリアを持ってきたんですよ! それでも見た目はすごくおいしそうで、お味も本当に今まで食べた中でも最高だったんじゃないかな?(^o^) それでも味がとにかく濃いのとボリュームもたっぷりだったので、何とか食べ切りましたけれど、もう晩ごはんも何もいらない!くらいになってしまいました。(^^;) 同じお米料理でも、イタリア風のリゾットの方が、やさしい感じがするのかも知れませんね。

 無事にホテルに戻って、お昼寝です。(^^) そう、何だかんだとけっこう動き回った旅行になってしまったかな?って思ってしまいました。

 で、夜になっても、なかなかおなかが空くワケでもなかったので、仕方なく夕方からはまたパルマ市内のお散歩に出かけました。おみやげ類のショッピングもしなくっちゃ!ってことだったのですけれど、あいにくこの日は祝日でした。オーストリアも祝日なんですけれど、スペインは州ごとに変わるみたいだったのですが、このマヨルカ島は祝日となる州だったみたいで、お店が開いてないんですよね・・・・・ 小さなおみやげ屋さんだけでなくって、大きなデパートも閉まっていて、仕方なく大聖堂などの夜景を見に行くことにしました。

 大聖堂の夜景も幻想的だったのですけれど、それ以上に2日目に見落としていたステキな場所などを発見して、ちょっとショックだったりもしました・・・・・(^^;) 私たちが持っていったスペインのガイドブック、マヨルカ島のことはほんの少ししか書いてくれていなかったんですよね。それもそのはず、日本人ツアー団体の方たちはまったく見かけませんでしたからね。さらには、中国人ツアーの方たちもまったく見かけることもなくって、ヨーロッパの人たち、特にドイツの方たちにはメジャーな観光地でリゾート地になっているんですけれど、アジアからは本当に穴場になっている場所ですね。

 で、マヨルカ島最後の夜ということで、やっぱりタパスのお店に入ることにしました。そしてお飲み物に、スペイン名産のサングリアをオーダーしました。タパスには、サラダ、エビのガーリック焼き、コロッケと何とか食べられる分だけをオーダーして、しっかりいただきましたよ。そして誤算だったのが、サングリアが予想以上にキツくて、レストランを出たときはすでにフラフラに近かったかな? 甘くておいしいんですけれど、元はといえば赤ワインの果実入りみたいなお酒で、想像以上にキツかったのかも知れませんね。
1/7(土)
 本当だったらもう1日メークしたいな〜とか思っていたのですけれど、きのうのサングリアの後遺症が残ってしまっていて、とてもじゃないけど体がムリっぽかったので断念・・・・・ ということで、きのうできなかったショッピングを午前中にすることにしました。

 先にホテルをチェックアウトしておいて、荷物だけキープしてもらって、またまたパルマ市内へバス移動です。今日はもちろんちゃんとお店が開いていて、彼女が事前に目を付けておいたお店数件を回っていきましたが・・・
 彼女は「もう1つワンピースがほしいな〜!(^o^)」ってことで、ご試着されて購入されていました。(^^) あとはパエリアを作るときに必要な調味料のサフランとかかな? ここマヨルカ島も、やっぱりファッションはカラフルで、ショッピングも楽しめそうですね。そう、パルマにいると、ここが島だってことを忘れそうなくらいの都会なのには、本当にビックリしました。

 お昼にホテルに戻って、荷物を引き取って、タクシーで空港まで送っていただきました。そしてチェックインの長い列に並んだのですけれど、やっぱり私の後遺症は回復しないまま・・・・・ 空港内では彼女はジャムなどを購入していってましたけれど、私はグッタリ状態でしたね。
(^^;)

 で、帰りの飛行機は直行便が取れなくって、バルセロナ乗り継ぎとなってしまいました。ただ実はその方が早く帰れる、そう、直行便は夜出発になってしまうんですよね。飛行機からの青い海の景色は本当にステキでしたよ。
o(^-^)o

 バルセロナでは
1時間待ちだったのですけれど、幸いにもゲートがすぐお隣で、手続不要で乗り換えられました。ただここからは景色はあっという間に暗くなってしまって、たぶんニース辺りの夜景が見えたくらいかな? そういえばニースは私は行きそこなった場所の1つですね。彼女は独身時代に行ったことがあるそうで、「私の聖地を汚さないで!」ってキツく言われている場所の1つです。(^^;) そして19時にウィーン空港に無事到着です。

 荷物も無事出てきて、今回はお仕事ではなかったし、タクシーで我が家まで送っていただきました。

 マヨルカ島、まだまだアジアの人たちが見て回る観光地としては、完全に穴場となってしまっているところでした。やっぱり首都マドリッドや第2の都市バルセロナが先になっちゃうんでしょうね。確かに世界遺産もないし、盲点になってしまうんでしょうけれど、歴史のある街、緑とフルーツの色鮮やかさ、キレイなビーチ、訪れる価値は大きいと思います。あと、ヨーロッパ各地からのアクセスも便利なので、足を伸ばされてはいかがでしょうか?o(^-^)o 特にアジア人の多いヨーロッパはイヤ!みたいな人にはオススメですよ。

Back to DIARY     Back to In Europe