チェコの秋の風景です。(2011.11.1)

11/1(火)
 この日は祝日ということで、去年に引き続いて秋の風景を見に行こうということになりました。去年はスロバキア、今年はチェコの世界遺産を目指してみました。最新版のガイドブックにようやく載った場所で、実際にチェコの道路地図の観光地としての評価が低い場所なのですが、まあ、行ってみないと分からないかな?ということで、女性2人で出かけてきました。

 ウィーンから北西へ140kmほど進んだ、世界遺産の街トゥシェビチ(Trebíc)を目指したのですが、お天気は晴れているような、霧がどんよりとかかっているような、何かスッキリしない感じ・・・・・ チェコに入って目的地に近付いて、少し青空が見えたりもして、取りあえずは雨に悩まされることだけはなさそうです。

 お昼ちょっと過ぎに世界遺産の街、トゥシェビチに到着です。この街が世界遺産になったのが2003年で、対象となっているのが大聖堂とユダヤ人地区です。駐車場からも世界遺産マークの案内図があって、坂を上がって行ったところの教会(聖プロコピウス大聖堂)のガイドツアーを申し込みました。とは言っても、参加したのは私たち2人だけ。それでも、日本語でのこの教会の説明書きがあって、意外にも親切だったことにちょっとビックリ!(^^)

トゥシェビチ市内中心部のカレル広場です。世界遺産の地区へは、ここから川を渡って、坂を少し上がった場所からになります。

 ガイドツアーは、お姉さんが英語でカンタンに説明と各ポイントの案内をしてくれるだけで、あとは私たちで日本語の説明書きを読みながら見て回りました。最後に教会のお庭に出て、ガイドツアー終了です。お庭からのトゥシェビチ市内の景色を一望することができました。南側が市内中心部、東側は世界遺産のユダヤ人地区になるのかな? アップダウンの多い、谷底に中心部がある感じの街みたいですね。

世界遺産の聖プロコピウス大聖堂のお庭から、トゥシェビチ市街が一望できます。バックの塔は、聖マルティン教会のようです。

聖プロコピウス大聖堂は、ガイドツアーでだけ見学できます。日本語の説明もちゃんとあるので、安心して見て回れますよ。o(^-^)o

 お次はその教会東側のユダヤ人地区へ。ユダヤ人地区といっても、その歴史的な街並みが残っているだけで、実際にふつうのチェコ人がお住まいになられている、ふつうの住宅地の雰囲気でした。旧市街の端にシナゴーグがあって、その中では、ユダヤ人虐殺の歴史などが展示されていました。元々はシナゴーグって集会所みたいな場所で、西洋の教会みたいな豪華な装飾とかがあるワケではないんですよね。

世界遺産に指定されている、トゥシェビチのユダヤ人地区の中です。ふつうの住宅地って感じの強い場所でもあります。

トゥシェビチは、アップダウンの多い街で、ちょっと体力がいるかな?(^^) この日のかすんだ感じのお天気も、写真からお分かりいただけると思います。

ユダヤ人地区といっても、本当に素朴な家並みが続くところです。ここは個人旅行でしか回れない場所かも知れませんね。

 ちょっと期待していた紅葉は、この世界遺産の街ではちょっと見ることができなかったので、帰り道にあった町、Jaromerice nad Rockytnouへ立ち寄ってみました。いったい何て読むんだろう?って思っていましたけれど、どうも「ヤロムニェジツェ・ナド・ロキトノウ」らしいのですが、いつまで経ってもチェコ語の発音は慣れないですね・・・・・(^^;) こちらは道路地図での観光地として高く評価されていたところで、来る途中にも、「リッパなお城があるね!」って2人で言ってたところでもあったんですよ。

 もう夕方に入っていて、お城の中の見学もできそうになかったので、お庭の方に入ってみました。もうお花は抜かれていて、11月に入って本格的な冬支度をするのは、こちらでは共通の行事ですね。特に大都市以外では、11月から3月まで、お城などの観光施設は冬季閉鎖に入ってしまうところが多くって、お庭に入れただけでもラッキーと思わないといけないですね。バロック風のお庭、沈みそうな夕陽、色付いた葉っぱとかが、ちょうど美しい秋の風景になっているんですね。o(^-^)o

トゥシェビチから少し南にある町、Jaromerice nad Rockytnou「ヤロムニェジツェ・ナド・ロキトノウ」のお城とバロック庭園です。
ガイドブックにも載らない、穴場中の穴場って感じの場所でいいのかな?(^^)

お城の庭園の中です。そろそろお日さまが沈みそうなのですが、まだ16時前後だったはずです。(^^)

色付いた葉っぱを見られるのも、これがラストかな?

 今回訪問したトゥシェビチは、世界遺産なのにそんなに観光客も多くなくって、世界遺産としては穴場中の穴場のような感じです。同じチェコの世界遺産のチェスキー・クルムロフが、中国人観光客であふれ返っているのとは、まったく違う雰囲気なんですよ。確かにそんなにリッパなお城もないし、かわいい旧市街があるワケでもなくって、まだまだメジャーな観光地にはならないのかな?って感じました。ヤロムニェジツェの方は、ガイドブックにも載っていないのですけれど、時間があるときにお城も見てみたいです。行けるチャンスはあるのやら・・・・・(^^)

 ヤロムニェジツェを出発した夕方16時過ぎには、もう暗くなり始めていて、オーストリアに入国したときにはすでに真っ暗です・・・・・ いよいよ陰鬱な欧州、本番ですね。(^^)

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