世界一美しい街(?)、チェスキー・クルムロフへ(2011.06.03〜05)

6/3(金)
 今日から2泊3日の予定で、2人ともずっと行きたいと思っていた、チェコの世界遺産の街、チェスキー・クルムロフへ行くことにしました。お宿を確保したのがきのうのお昼だったのでしたが、それもお天気をずっと気にしてのことで、本番はどうなりますやら・・・・・ 取りあえず、朝は何とか明るかったので、出歩いている時間だけでも持ってほしいな〜って思いながら、お出かけ準備をしていきました。

 今回はこの日をお化粧させてもらう日にしました。お昼過ぎに到着して、街を見回って・・・・・ で、お城とかを明日ゆっくりと見物するって感じの計画としました。というワケで、女性2人での出発です。(^^) ウィーンからチェスキー・クルムロフまでは、何通りか行き方がありそうなんですけれど、この日は高速道路でリンツまで西へ行って、そこから北へ向かうルートを選びました。

 ちょっと心配していたのが、国境で検問があったらどうしよう・・・・・(^^;)って心配していたのですけれど、何もなく通過です。(^o^) で、チェスキー・クルムロフへは予定通りに13時過ぎに到着です。距離も250kmを少し超えるくらいで、思っていたよりも近かったですよ。(^o^) お城の真裏に駐車場にも車をすんなり停めることができて、観光開始です。

 チェスキー・クルムロフは、ヴルタヴァ川(モルダウ川)が曲がりくねったところに沿ってできた街で、お城の駐車場から街の中に入ると、さっそく川に沿った旧市街の美しい景色が目に入ってきました。街全体が観光スポットになっているのかな? それでもまずは、おなかが空いたので、まずはカフェで軽くお食事です。彼女からいつも言われるのが、「まゆちゃんになると、少食になるね。(^o^)」ってことなんですが、何でなんでしょうね??? お客さんの男性に「このケーキがおいしいよ!」って勧められたモノをオーダーしちゃいました。チェコのケーキ、洗練された感じはないんですけれど、味はおいしいんですよ。お値段もプラハ価格ではなくって、ふつうのチェコ価格で安心しました。どこもそうなんですけれど、何で首都ってお値段が高いんでしょうね?

チェスキー・クルムロフの旧市街の入口辺りになります。
バックは曲がりくねって流れるヴルタヴァ川、そしてお城の塔が見えます。

 この後は街中を少し歩いて、お城の庭園へ行ってみました。途中に街を見渡せる高台みたいなところもあって、風も気持ちよかったですよ。(^o^) お城の庭園も緑がとってもキレイだったのですけれど、お花は少なめ?(^^) ウィーンがバラが満開だったので、期待したのですけれど、ちょっと標高も高くて寒い場所なのかも知れませんね。

旧市街からお城の庭園に向かう途中です。

お城の庭園の噴水前です。お花はまだ少なめでした。

 そして恐れていたことが・・・・・ やっぱり雨が降り出してきてしまいました。どこか雨宿りできる場所はないかな? そしたらどこかのオジサンがリュックサックを差し出してきて、「カサ代わりに使ったら?」みたいなことを言われたんですけれど、近くにお城の橋の下で少し雨を避けられそうだったので、"Nein, Danke!"って言ってお断りさせていただきました。少ししたら雨は止んでくれたのですけれど、そのオジサンからは別れ際に手を振られて、彼女からは「気に入られたんじゃないの?」って言われてしまいましたが、どうだったのやら・・・・・(^^;)

 チェスキー・クルムロフの歴史的な旧市街って、端から端まで歩いてもすぐに終わってしまうくらいの規模しかないんですけれど、それでもアップダウンあり、ほぼすべてが石畳の道、すぐにヴルタヴァ川の水が出てきたり、本当にどこを取っても絵になる風景ばかりなんですよ。(^o^) 本当を言うと、高台からは旧共産圏によくある四角いマンションも見えるんですけれどね。(^^)

お城から旧市街に戻る階段です。

チェスキー・クルムロフの旧市街は、ほぼすべてが石畳の道になっているんですよ。(^o^)
ちょっと歩きにくいかも知れないですけれど、私は石畳は大好きです。o(^-^)o

 しばらく歩いていたら、また激しく雨が降ってきて、カフェで休みながら17時くらいまで市内観光を続けていました。車内でサッサとお着替えして、メークもふき取って、取りあえずは夫婦に戻って(?)ホテルにチェックインです。この街は歴史的建物をそのまま保存しているので、大型ホテルは一切存在しなくって、ペンションって形のお宿が多いんですよ。私たちがお泊まりしたところもそうで、本館の離れみたいなところに案内されました。

 少し休憩して、また旧市街に晩ごはんを食べに行きました。最初はお外に座っていたのですが、途中から激しい雷雨になってしまって、テントの下にいた私たちのところにも横から雨が入ってきてしまって、店員さんにお願いして、店内に移らせてもらいました。

 チェコ料理、どうしてもお肉がメインになってしまって、ちょっとヘビーだな〜って思ってしまったのですけれど、ビールのおいしさは本当に絶品でしたよ。(^o^) そう、ガイドブックにも「ビールを飲みに来るだけでも、チェコに来る価値はある!」みたいなことが書かれているくらいだし、ぜひ試してほしいな〜って思っていますよ。(^o^)
6/4(土)
 チェスキー・クルムロフ2日目です。朝ごはんを食べてから、今日はお城の見学にあてることにしていました。このチェスキー・クルムロフの印象なんですけれど、街並みがとってもキレイなのは言うまでもないんですけれど、ビックリしたのが中国からの観光客がメチャクチャに多いことでした。ツアーで必ず組まれるんでしょうね。ここに来られるということは、プラハ、ウィーン、ザルツブルクとかも合わせて回られるんでしょうけれど、それにしてもここはアジア???ってくらいに中国の方が多いんですよ。

 それだけじゃなくって、きのうは結婚式を挙げられていた中国のカップルさんもおられたり、とにかくものすごい人気の観光地になっていますよ。あとは、ドイツ語もふつうに聞こえてきて、どう考えてもチェコに来た!って感じがあまりしなかったですね・・・・・(^^;) 言葉も英語もドイツ語もふつうに通じました。ただ、この後お城を見て回ったら、ここチェスキー・クルムロフもハプスブルク家が収めていた時代が20年くらいあったんですね。

 お城は何通りか見学ルートがあるようなのですが、まずはいちばん下側から入ってみました。それぞれ入場料も別々で、どういうワケか旧共産圏のお城って、見学システムが複雑になってる気がするんですが・・・・・(^^;) 最初にチケットを買ったのは、お城の博物館と塔のセットチケットで、その博物館から見て回りました。ガイドツアーではなくって、各お部屋に説明書が置いてあって、日本語のモノもちゃんとあったので、それを読みながら絵画や陶器などのコレクションを見て回っていました。

 お部屋にはトイレやベッドなどがあって、1つのお城としても問題ないくらいの展示だったと思ったのですが、どうもここはお城のメイン部分ではなかったみたいです。一通り見回って、セットでチケットを買っていたお城の塔へ上ってみました。街並みと周りの緑がとってもキレイな、絶景が楽しめるんですよ。(^o^)

 その後はいよいよ、というよりもやっとかな? 2つのメインルートを立て続けに見ることにしました。それぞれ別料金で、さらには劇場を見学するルートもあったのですが、そちらはイベント開催中ということで、今日はお休み。まずは1番目のルートからです。こちらはガイドツアーで、時間が来たところでガイドさんに付いて行くことに。言葉はチェコ語だったのですが、英語の説明書を手渡してくれました。ここでまた料金のお話なんですけれど、英語やドイツ語のガイドだと、またお値段が高くなってしまう、本当に複雑なシステムになっていました・・・・・

 お城の1番目のルートで目立ったのが、クマのはく製がたくさん置いてあったことで、そういえばここのお城にはクマが飼われているんですよ。2匹は確認できましたけれど、まだおられたんでしょうか? 2番目のルートは、最後にお城の中の橋を渡らせてくれるんですけれど、ここからも旧市街の眺めは本当にステキなんですよ。(^o^)

 2時間ほどかけて、2つのルートを回って、ちょっと遅いお昼にしました。ここのチェスキー・クルムロフ、本当に小さな街なので、きのう出会った人にまた会ってないかな?って不安になるくらいなんですよね。(^^;) きのうは女性2人だったのが、今日は???なんてこともありそうなので、別のカフェに入りましたよ。そういえば、きのう結婚式を挙げておられた中国人カップルも見かけたので、フシギに思われた方はおられなかったかな?(^^;) 特にきのうリュックサックをカサ代わりに出してくれたオジサンが、いちばん避けたかったのですが、大丈夫だったでしょうか?

 この日も午後からは不安定なお天気が続きました。雨宿りをしながら、きのう回れなかった旧市街をのんびりと回りながら、そしておみやげも買いながら、夕方まで過ごしていました。晩ごはんは、お肉を避ける意味で、パスタにしたんですけれど、やっぱりちゃんとしたイタリア料理屋さんで食べた方がよかったかな?(^^)
6/5(日)
 今日でチェスキー・クルムロフからチェックアウトです。1ヶ所立ち寄りながら帰ろうと思い、この近くの街、チェスケー・ブディヨヴィツェへ行ってみました。この日のお天気はよくって、特にチェコのドライブは、アップダウンが多くて、ものすごくキレイな景色が楽しめるんですよ。(^o^) 20分ほどで、チェスケー・ブディヨヴィツェ旧市街に到着です。

 ところで、このチェスケー・ブディヨヴィツェ(Ceske Budejovice)、読みにくい名前なんですけれど、ドイツ語では"Budweis"って呼ばれていました。そう、ビールで有名な街なんですよ。(^o^) 今のビールのバドワイザーの発祥の地なんですよ。ただこれには別の説もあったのかな?

 こちらはチェスキー・クルムロフとはちがって、静かな街でした。中国の方も、あまりこちらまでは回って来られないのかな? 大きな広場、そしてここも石畳の道やカラフルなお宅がかなり残っている都市でした。のんびり散策して、でも明日は私はまた外国へ出張が入っていたり、あとは2日前にお肉を食べ過ぎて、おなかの調子もおかしくなってしまっていたので、お昼にはここを出ることにしました。

ビールの街、チェスケー・ブディヨヴィツェです。ドイツ語読みだとBudweisで、今でもそう呼ばれているようです。

 帰り道は、高速道路ではないんですけれど、ほぼ一直線にウィーン方向に向かう国道を通って帰ることにしました。どこか途中の街のスーパーに立ち寄ろうと思ったのですが、どこも小さい街ばかりで、全然そんなお店が見つからないまま、オーストリアへ入国してしまいました。そう、オーストリアは日曜日はお店が閉まってしまうので、ショッピングのチャンスをみすみす逃してしまったみたいです・・・・・(^^;)

 オマケに通る予定だった国道が、何と通行止め・・・・・ 回り道表示"Umleitung"に従って進んで行ったのですけれど、まるっきり別方向に進んでない???って不安になりながらも、ちょっと大きめの街、Zwettlに何とかたどり着いて、今日もまた遅いお昼ごはんをカフェで済ますことになってしまいました。そこでもう一度、たどってきた道をチェックしていたのですけれど、取りあえずは遠回りはまったくしていなくって、ちゃんとウィーンに向かっていたことが分かって一安心です。o(^-^)o

 ここZwettlは、フンデルトヴァッサーさんがデザインされた噴水があったり、小さいですけれど、とってもキレイな街でした。(^o^) こうやってちょっと立ち寄れる街がたくさんあるのも、本当にいいな〜って思います。あとはヴァッハウ渓谷の起点クレムスからは、高速道路でウィーンへ向かうだけです。

たまたま立ち寄ったオーストリアのZwettl町の旧市街です。

 2人ともず〜っと行きたいな〜って思っていたチェスキー・クルムロフ、思っていたよりも近かったので、また秋の紅葉のころに訪れてもいいかも知れないですね。近くにもチェコでいちばんキレイなお城があったり、世界遺産の農村があったり、まだまだ見どころはたくさんありそうなところなんですよ。o(^-^)o

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