プチ・バカンスは「サウンド・オブ・ミュージック」の世界へ(2010.7.16〜19)

7/16(金)
 ウィーンの暑さも本当にキビしい状況が続いています・・・・・ お仕事もやる気が出なくって(暑くなくてもですが・・・)、さすがに避暑に行こう!ってことにしました。行き先は、実はこちらへ来てから初めてとなる、国内旅行でのお泊まりだったんですよ。(^^)

 行き先は、ザルツブルク市内とザルツカンマーグート地方です。今日と明日のお泊まりは、ザルツブルク市内だったので、ウィーンからザルツブルクまで、高速道路をひたすら走って行くことにしました。途中の景色は、リンツ辺りまでは農村風景って感じで、緑と麦畑とヒマワリの黄色のコントラストがキレイなんですよ。(^o^) もう少し走ると、ようやく高い山が見えてきて、さらには青い湖も見えてきて、そう、ちょうどザルツカンマーグート地区に入って来ているんですよ。さらに南へ行くと世界遺産地区に行けそうなんですけれど、今日はこのまま真っ直ぐにザルツブルク市内を目指しました。

 ウィーンから西へ300kmほど走って、お昼過ぎにザルツブルク市内に到着です。ホテルにも無事チェックインして、そのまま市内観光へ出かけることにしました。それにしても、避暑に来たつもりだったんですけれど、ザルツブルク市内も暑いですね・・・・・(^^;)

 私はザルツブルクは電車で通過したことがあるだけで、市内を歩くのは初めてです。彼女は大学生の頃に訪れたことがあったということで、案内してもらいながら観光を楽しみました。まずはミラベル庭園から入ってみました。お花がとってもキレイでビックリしちゃいましたよ。(^o^)

 庭園を抜けると、今度はモーツァルトの住居へ入ってみました。もちろん今は博物館になっているのですけれど、やっぱりモーツァルトはウィーンよりもザルツブルクの人なのかな〜?って感じでした。それと知らなかったんですけれど、お姉さんもすごく上手な演奏家だったんですね。モーツァルトがすご過ぎて、目立たなくなってしまったみたいですね。

 お次はモーツァルトの生家へ。こちらは旧市街側のメイン通り、ゲトライデ通り(Getreidegasse)に面していました。この通りは、お店の看板がそれぞれ個性的なことでも知られているんですよね。それにしても、この日のザルツブルクも暑かったですね・・・・・ 博物館にもエアコンが効いていなくって、本当に体力が奪われて行く感じがしましたよ・・・・・(^^;)

 このゲトライデ通りを端まで進んで、今度はエレベーターで崖の上へ登ってみました。メンヒスブルクのエレベーターって言うみたいなんですけれど、このザルツブルクは崖を沿うような形で街ができているんですね。旧市街はそんなに大きくなくって、最初に見たミラベル宮殿もザルツァハ川の向こうの新市街の方にあるんですよ。毎朝、テレビでザルツブルクのパノラマを見ることができるんですけれど、いつもミラベル宮殿から山の上のお城の風景が出るのが、ようやく本物を見られた感じでしたよ。(^o^)

 その後も、旧市街を散策して、最後にモーツァルト橋を渡って、ホテルへ戻りました。近くで晩ごはんを食べようと思ったんですけれど、駅前にはあまりお店がなくって、2人ともお昼にかなりしっかり食べていたこともあって、ハンバーガー屋さんで済ませることにしちゃいました。このハンバーガー屋さん、エアコンがなくって、蒸し風呂みたいな感じでしたよ・・・・・(^^;) ビールを注文したら、まったく冷えてなくって、この暑さにどこも参ってしまってるみたいでした・・・・・

 今回お泊まりしたホテル、日本語放送もあって、オマケに「サウンド・オブ・ミュージック」のビデオもずっと流れていたりで、快適に過ごせたんですよ。(^o^)
7/17(土)
 早朝に雷雨がやって来て、少しだけ涼しくなりました。朝お出かけする頃にはすっかり上がって、今日の午前中はザルツブルク市内観光の続きとなりました。この時間帯だけ、メークも許可が出たので、しっかりと美しい風景を楽しんでこようと思っちゃいました。(^o^)

 ルートはまずはミラベル宮殿からです。そう、ここがあまりにもキレイだったので、行かないワケにはいかなったのですよ。(^o^) ここザルツブルクは、往年の名作「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台にもなっているところで、ここミラベル宮殿もおなじみの「ドレミの歌」のシーンで出てくる場所なんですよ。o(^-^)o

ミラベル庭園の北側の入口、「ドレミの階段」です。
「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの歌」のシーンでも出てきたところです。

左後ろがミラベル宮殿になります。

いちばん後ろに見えるのが、ホーエンザルツブルク要塞です。

こちらはバラがちょうど見ごろでキレイでしたよ。(^o^)

色とりどりのお花、本当にステキでした。o(^-^)o

ミラベル庭園には、噴水もたくさんあるんですよ。

 お次はきのう行けなかったレジデンスに入ろうと思ったら、開館時間が10時からで、少し時間があったのでお隣の大聖堂に入ってみました。教会って天井が高くにあるから、中はヒンヤリと涼しいんですよ。そして少年合唱団が練習してる風景にも出会えたりしました。ただ声の低い子も混じっていたから、ウィーン少年合唱団じゃなくって、地元の合唱団でしょうね。(^^)

 そして山の上のお城、ホーエンザルツブルク要塞へケーブルカーに乗って移動しました。ザルツブルクって、司教さんが権力を持っていた街みたいで、あらゆるところで司教さんの説明が出てくるんですね。レジデンスもホーエンザルツブルク要塞も、実はきのうのモーツァルトの住居もなんですけれど、親切に日本語のオーディオガイドがちゃんとあって、すごく分かりやすかったですよ。

 ホーエンザルツブルク要塞からのザルツブルク市内の景色は、全方向見ることができました。もちろん、「サウンド・オブ・ミュージック」に出てくる舞台の市内中心部だけじゃなくって、その反対側にある宮殿や修道院も見渡すことができましたよ。(^o^)

ザンクト・ペーター墓地です。
最後の方で、トラップ大佐一家が隠れるのに使った場所です。

 いくらきのうよりも涼しくなったとはいっても、やっぱり歩いていると暑いですね・・・・・(^^;) 軽くお昼ごはんを済ませて、ホテルにかえってメークダウンです・・・・・(^^;) この後は、バスに乗ってザルツカンマーグート方面へ向かうことにしていました。自動車でもよかったんですけれど、ちょっと公共交通機関も試してみたかったのでね。

 最初の目的地は、モーツァルトのお母さんの故郷、そしてモーツァルトのお姉さんが嫁がれた、ザンクト・ギルゲン(St. Gilgen)という村です。ここは十二使途山(Zwölferhorn)という1500m近い山頂までロープウェイが出ていたので、それに乗り込んでみました。眼下にはヴォルフガング湖と緑の風景がとっても青くキレイに見えましたよ。彼女はやはり2度目だったんですけれど、私はザルツカンマーグート地方は初めてで、オーストリア国内にもまだまだたくさんの美しい風景があったんですね。(^o^) 20分ほどで、山頂近くの駅に到着です。

ザルツカンマーグート地方のザンクト・ギルゲンの村にある、子供時代モーツァルトの像です。
ウィーンの大人の像と比べると、ものすごく小さくてかわいいんですよ。

 ここから山頂までは、歩いて10分ほどで到着です。山頂からは、周りが360度見渡せて、この地方のいくつかの湖を眺めることができました。そして山頂まで上がって来ると、さすがに気温も下がって風もヒンヤリしてて、本当に気持ちよかったですよ。(^o^)

 もう一度ロープウェイに乗り込んで下山して、今度はザンクト・ギルゲンの村を歩いてみました。シンボルは何と言っても、お子ちゃまのモーツァルトに出会えることで、広場には本当に小さなモーツァルトがバイオリンを弾いていて、とってもかわいいんですよ。(^o^)

 モーツァルトのお母さんの生家も博物館になっているんですけれど、今日はここはパスして、湖を走る船に乗ることにしました。行き先は、ザンクト・ヴォルフガング(St. Wolfgang)という街です。お船の旅も、本当に快適ですね。(^o^) 30分少々、何ヶ所か立ち寄った後に、そのザンクト・ヴォルフガングに到着です。

 ここは登山電車が出ているところなんですけれど、お天気が悪くなってきたので、市街をお散歩することにしました。リゾート風の街並み、スイスやチロルにも似た感じなんですけれど、何回訪れてもステキですね。o(^-^)o とか言ってたら、雨も降り出してきたので、カフェで休憩することに。涼しくなったのはいいのですけれど、お天気が崩れてしまうと、やっぱり楽しみも半減してしまう感じですね・・・・・(^^;)

 ここザンクト・ヴォルフガングからはバスを乗り継いで、ザルツブルクまで帰ることにしました。帰る途中もドンドン雨がヒドくなってきてしまって、せっかく今晩は旧市街のレストランでおいしいモノを食べよう!って言っていたのですが、ホテル内にあるレストランに切り換えることにしました。

 そのレストランなんですけれど、なぜか多国籍のお料理を扱っていて、2人ともインド料理を食べることにしました。おいしかったんですけれど、結局はザルツブルクのお料理を味わえずに終わってしまったかも・・・・・ といっても、ウィーンとそんなに大きく変わるワケではなくって、食べる方のお楽しみ、実はあんまり期待していなかったりします。(^^;)
7/18(日)
 お天気は今日もよくなくって、ザルツカンマーグート方面に先に行こうと思っていたのを、予定変更してさらにザルツブルク市内を歩くことにしました。最初は大聖堂へ行って、礼拝に参加しました。やっぱりここもカトリックなんですね。きのうラフなスタイルで歌の練習をしていた少年合唱団も、今日はちゃんとスーツ姿で登場されましたよ。(^o^) パイプオルガン、バイオリン、トランペットの演奏と合わせて、荘厳な雰囲気を味わってきましたよ。o(^-^)o

 お次は「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐一家が住んでいたという、レオポルドクロン宮殿へ行こうとしたのですが、道に迷ったあげくに、いざ行ってみると一般公開していない場所だったんですね・・・・・ 仕方なくウラを回ってみると、ボートに乗って遊んでいたシーンの池、そしてお宅だった宮殿がちゃんと見えたんですよ。(^o^) 事前に予約すれば、その宮殿にお泊まりしたり、お庭を見たりできるようなんですけれど、ちょっと交通は不便な場所でした。

トラップ大佐一家が住んでいた設定の、レオポルドクロン宮殿です。

 お昼はどうしても・・・・・になっちゃうんですけれど、マクドナルドで済ませて、いざザルツカンマーグート方面に向かおうと思ったら、道を途中で見失ったみたいで、仕方なくルート変更です。(^^;) 高速道路にそのまま入って、トラップ大佐とマリアさんが結婚式を挙げられたというモントゼーという街に立ち寄ることにしました。映画の中で式を挙げられた、外観は黄色のリッパな教会へも行ってきましたよ。そしてここでは映画のDVDとサウンドトラックのCDを買って行きましたよ。それ以外は、湖畔のリゾートって感じの街でした。

モントゼーの街の教会です。トラップ大佐とマリアさんの結婚式もここで行われたんですよ。

 それからきのう行ったザンクト・ギルゲン経由で、今日の宿泊地、バード・イシュルへ真っ直ぐ向かいました。ホテルで少し休憩してから、駅前の温泉施設へ行くことにしました。ガイドブックが古かったせいもあったんですけれど、温泉の名前が変わってしまっていて、とまどったのですけれど、場所的にここしかない!ってことで、入ることにしました。

 水着にお着替えして、温泉施設へ。最初はプールみたいなところへ入ってみたのですけれど、温水プールって感じで、温かくないんですよね。(^^) お隣に泡風呂みたいなところがあったので、そちらへ移ってみたら、今度は温かいお湯に出会えましたよ。(^o^) とはいっても、温度は36℃で、やはり体が温まる感じではないんですよね・・・・・ それでも長くゆっくりと浸かるには、これくらいの温度の方が、熱過ぎなくっていいのかも知れないですね。

 本当はサウナにも入りたかったのですが、どこか分からずに引き上げてしまいました。(^^;) 後で案内を見てみたら、サウナに入るには別料金が必要だったみたいで、今回はこれで十分かな?(^^) 本当はこうした温泉施設は療養の目的があって、医療保険が適用されるとかの制度があるみたいですね。

 この後は市内を歩いてみました。民族衣装のお店が本当に多くて、そんな服を着て街を歩く人も少なくないんですよ。帰国までに2着くらいは買いたいな〜って思っているのですが、彼女の目が光ってますね・・・・・(^^;)

 晩ごはんはホテルの中のレストランでいただきました。温泉に入ったのに、体が冷えてしまったので、熱いスープを頂いて、それからメインをしっかりと食べました。ガイドブックにも、おいしいレストランがある!って書いてあったんですけれど、その通りでしたよ。(^o^)
7/19(月)
 再び晴れのお天気がめぐってきました。(^o^) ホテルをチェックアウトして、目指したのはシシィさんの夏の離宮だったカイザー・ヴィラでした。ホテルからは歩いてすぐで、そのままガイドツアーに参加したのですが、そのガイドさんも「エリザベート」さんだったんですよ。「残念ながらシシィじゃないんだけど・・・・・」っておっしゃっておられましたが・・・・・(^^;)

 ここバード・イシュルは、シシィさんとフランツ・ヨーゼフさんが婚約された場所だったんですね。シシィさんのお部屋は、いろんなところで見かけることができるのですけれど、どこも本当にステキだな〜って感心しながら見ているんですよ。そのために、ずいぶんお金も使われたのでしょうけれど、そのセンスは本当にあこがれてしまいますね。(^o^)

バード・イシュルのカイザー・ヴィラです。ここでもシシィさんに出会えますよ。

 1時間ほどのガイドツアーが終わって、ザンクト・ヴォルフガングへまた今日も移動しました。今度はきのう乗れなかったシャーフベルク鉄道(Schafbergbahn)に乗り込みましたよ。そう、このシャーフベルク鉄道も、「サウンド・オブ・ミュージック」でトラップ大佐一家がピクニックに出かけるときに利用されたんですよね。

 鉄道は今も蒸気機関車が走るんですよ。(^o^) ひょっとして初めての体験だったかな? ちゃんと石炭で、そして白い蒸気を出しながら急こう配の坂を上って行くんですよ。o(^-^)o 鉄道からのザルツカンマーグートの眺めは本当にキレイでしたよ。(^o^) 青い湖の風景と緑が本当にステキですね。途中の草原の風景が、ちょうど映画の風景になるのかな〜?って思いながら、約40分で山頂駅到着です。ただ山頂に上がったら、雲がかかってしまって、下界がまったく見えなくなってしまいました・・・・・(^^;)

 やっぱり山へ登るのは、午前中じゃないといけなかったかな? それでも標高1800m近いところで、ヒンヤリと避暑は体験しちゃいました。(^o^) 仕方なくすぐの下り列車に乗って、下界へ。下りて行けば、またキレイな景色が戻ってきましたよ。o(^-^)o

シャーフベルク鉄道です。おもちゃみたいな蒸気機関車ですけれど、しっかり走ってくれますよ。

 ここザンクト・ヴォルフガングから、お次はハルシュタットへ移動です。きのうお泊まりしたバード・イシュルを越えて、またまた険しい山間を進むと、湖畔の街に到着です。このハルシュタット(Hallstatt)、険しい山とハルシュタット湖の間に沿った狭い街なんですよ。メイン通りを北へ歩くと、マルクト広場へ到着です。さらに進むと、よくガイドブックで出てくる湖と街と山の景色が出てくるんですよ。(^o^)

 帰りは1本上の通りを歩いて行きました。そう、この2本しか通りがないような街なんですよね・・・・・ 上の通りからは、湖がよく見えてキレイでしたよ。(^o^) ここはつい20年くらい前までは、車すら入って来れないような陸の孤島だったそうで、船で行き来するしかなかったそうですね。鉄道の駅も湖の反対側ですし、船小屋も今も残っていたりしました。

湖畔の世界遺産の街、ハルシュタットです。

 夕方17時にハルシュタットを離れて、そのままウィーンに戻りました。3時間ちょっとで、しっかりと避暑、「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となった緑の風景、そして世界遺産も楽しんできましたよ。(^o^) 来月はザルツブルク音楽祭があるので、また来る予定にしています。o(^-^)o

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