今のうち? ベルギー初体験です(11/5、Liège)
今私のいるドイツ北部は、大分寒くなってきました。朝の気温も、雲がないお天気だと0℃あたりまで下がるようになってきています。ひょっとしたら、雪が降り出す日も近いのかな?って本当に思えるくらいになってきました。もし雪が降る季節に入ってしまったら、もう遠出はできなくなってしまう!というわけで、今月のうちに遠出できる場所は行っておこうと思い、日曜日、その第1弾を実行しました。行き先はベルギーのLiègeという街なのですが、読み方は??? 持っているドイツやオランダのガイドブックには、「リエージュ」となっていましたが、私は実をいうとベルギーのガイドブックは持っておらず、行ってから観光案内所で地図をもらえばいいかなって軽く考えていました。
さて持っていった資料といえば、ドイツの道路地図に載っているヨーロッパ全体の大まかな地図のみで、まあ”Central”か何かの標識通りに行けば、着くだろうと思い、軽い気持ちで出発。そしてドイツのケルンからも30分か1時間で着くだろうとまたまた甘く見ていました。
さて朝7時に出発して、順調にケルンを通過。そしてあと少しかな?って思っていたら、ドイツとベルギーの国境の街アーヘン(Aachen、ドイツの街です)までまだ80kmなどという道路標示があってビックリ! えーっ!そんなに遠いの? それでもがんばって車を走らせ、ようやくLüttich(Liège)の案内が出てきて、ちょっと安心。でも何て読むの??? それでも無事に国境を越え、ベルギーに入ってもう少し。途中のサービスエリアに寄って、両替所かCD機でベルギーのお金を作ろうと思ったのですが、あいにくどちらもなくって、街中で換えればいいかということで、出発。
市内には無事到着したのですが、周りを見てみると、ドイツ語でも英語でもない、フランス語ばかりが目に付きました。そして途中の交差点では、信号無視をして横断歩道を渡る人たちを、青信号なのに待っていたりと、何か全然違う国へ来てしまったような感じを受けてしまいました。ドイツだったら、まずこんな光景を見ることはありませんでしたからね。
結局市内中心部から少し離れた場所へ車を止め、歩いて観光開始です。とにかく何も情報がないので、まずは観光案内所を探すこと、それからお金を降ろすこと、この2つが最初のやることでした。街中にあった観光地図を見て、観光案内所([i]のマークです)をチェックし、銀行、両替所またはCD機を探しながら向かったのですが、あいにく銀行は見つからず、観光案内所へ先に入りました。そして英語で、「観光地図はありますか?」と英語で聞いたら、受付のおじさんが出してくれて、お金は「ドイツマルクしかないから、銀行を知ってますか?」って聞いたんだけど、「1DMでいいよ!」って言ってくれ、取りあえずは観光マップをゲット!
さて、でもまだ銀行を探すことが、残っていたんだ! このままじゃ私、一文無しだよ〜! お買い物どころか、食事もできないし、それにひょっとしたら公衆トイレにも入れないまま??? しばらくして銀行を1軒発見したんだけど、あいにく閉店。もう1軒、CD機を見つけたんだけど、ここは長蛇の列・・・・・ 仕方なく別の銀行を探しに歩き始めたんだけど、全然見つからない・・・・・ 両替所なんてないし・・・・・ 途中では男の人に声をかけられちゃったけれど、フランス語だったと思うし、ナンパかお商売かよく分からなかったので、あまり相手にはしませんでした。しばらく歩き回ったのち、仕方なく長蛇の列の銀行へ逆戻り。私の番が回ってきて、まずカードを挿入し、そして言葉を選択。慣れないところだから、英語にしてと! そしてお引き出し(Drawingだったかな?)を選んで、あとは金額を選ぶんだ! ベルギーフランがいくらくらいかなんて全然知らなかったけれど、ちゃんとユーロ換算した額が併記されていて、安心! まあそんなには使わないだろうから、2000BEF(約50ユーロ、5000円弱です。)を選択したら、今度は暗証番号を入れて下さいだって! 慣れないせいか、何だか焦ってるような感じだな。4ケタ入力して、しばらく待ったら何と2000BEF札1枚が出てきただけでした・・・・・
これで何とか食事に行ける!! ってさっそく近くのレストランに入りました。あいさつは、「ハロー!」ではなくて、”Salut!(=サリュー)”でよかったんだよね。で、メニューを見てとりあえず分かるもの、スパゲッティと飲み物はコーヒーを注文。持ってきてくれたときは、”Thank you!”でも”Danke schön!”でもなくて、”Mercy!(=メルシー)”って言わなきゃ! さあ食べ終わって、店員さんに「お勘定して下さい!」なんてフランス語は知らないし、結局ドイツ語で”Bitte zahlen!”と言ってしまいましたが、何とか通じてホッと一安心。さてサヨナラは??? 分かんないから”Ciao!(=チャオ)”で逃げるようにお店を出ました。
お店を出て、ようやく観光開始です。観光案内所でもらった観光地図を見ながら、適当に歩き回りました。街全体としては、石造りの建物が多いなって感じでした。ドイツだとレンガか木組みが多いから、ちょっと雰囲気が違うなって感じです。最初は宮殿のような建物、でも書いてあるのはフランス語・・・・・ 英語やドイツ語と似てなくもないから、だいたいの意味は分かるけど、でも何ていう意味なのかな? それに「写真を撮って下さい!」ってフランス語はもちろん分からないから、英語かドイツ語、どっちで言う方が通じる確率は高いのかな? 結局は英語で言うことにしました。

バックは"Palais de Justice"です。意味は? 裁判所のこと??
ここはセント・ランバート広場"place Saint-Lambert"で、スケートボードで遊んでいる若い人がたくさんいました。
それからオペラ座からドームの方へ回りました。この街も、旧市街地やショッピング街は歩行者天国になっていて、たぶん夏場はテラスがいっぱい出ていたんじゃないかと思いました。今回でもチラホラとは見かけましたけれどね。そしてクリスマス用と思われるライトがすでにセットされていました。夜になったら、もう光り始めているのかな? ドームもここは石造りの建物で、とってもステキ。前の広場には花壇があって、きれいなお花がいっぱい咲いていました。街の中は風が強くて、枯れ葉がたくさん舞っているんだけど、花壇のお手入れはさすがにしっかりしているなって感じを受けました。

セント・ポール大聖堂でいいのかな?
フランス語だと"cathédrale Saint-Paul
et Trésor"ですけれど(^^;;;)
そして最後に川の方へ向かいました。ここに初めて来たときは、お昼ちょうどくらいで、屋台がいっぱい並んでいたのですが、このときは15時くらいで、もう片づけが始まっていました。そうそう、お昼に来たときには、私、お金持ってなかったんだった(^^;;;) いろいろおもしろそうなもの、あったんだけど、あまり見ないで通過してしまったからね。

マース川(La Meuse)とリエージュ市内です。対岸が旧市街地になります。
16時を過ぎて、薄暗くなってきました。観光を終了して、車に乗り込んで、駐車場からバックしようと思ったら、男の人がいてストップ。そしたらその男の人が「いいよ!」って手で合図してくれました。帰り際、手を振って「ありがとう!」のサインを出しました。もちろんスマイルも忘れずにね(^o^) その男の人ニッコリしてくれました。やっぱり女の子のいちばんの武器はスマイルですよね(^o^)
ベルギーへ行ったのは今回が初めてでした。ガイドブックも持たずに出かけていったので、予備知識がゼロの状態でした。言葉もドイツ語だったら通じるかな? 何せ隣の国というより街だからね。と思っていたのですが、国境を越えたとたんにフランス語がいっぱい出てきて、ちょっとビックリ! 街中に入っても、交通マナーはよくなかったし、人種もドイツにいる人とは少し違う感じでした。ドイツからほんの少し車で走っただけなのに、別世界って感じでした。確かに国と国の行き来はもう自由だし、そのうちにEU諸国が一つになるのかも知れないですけれど、それぞれ異なる言葉、そして文化があるように思いました。やっぱり国境って厳然と存在するのかな?
今度行くときは、もう少しフランス語を勉強してから行こうと思っています。リターンマッチ、期待していて下さいね(^o^)