TVショーを見てきました(8/19、Bremen)
先週は土曜日(12日)から前日(18日)まで両親が遊びに来ていて、何だか慌ただしい感じの1週間でした。当然女の子になることはできなかったし、衣装類を隠したりちょっと大変でした。金曜日の午前、お仕事を抜け出して、両親をブレーメン空港まで送って荷物検査のところで、しばらくのお別れになりました。
そんな感じで、金曜日の夕方も、土曜日にどこか遠出してみたいなとか積極的に思えなくて、彼氏に電話して、「夕方ブレーメンで会おうね」ってことで、結局近場でのデートをすることになりました。
土曜日の朝も、なんとなく前日までの疲れが抜けない感じでのんびりムードでした。ゆっくりと起床して、シャワーを浴び、それから美容院へ行きました。美容院では受付で、「どうされますか?」みたいなことを聞かれたので、”Nur stuzen, bitte”(「カットのみお願いします」のつもりです)で、席に案内され、美容師さんには、”Nur ein wenig stuzen, bitte!”(「先だけ切りそろえて下さい」みたいな意味です)といって、カットしてもらいました。前と同じ美容院に行こうと思っていたんだけど、中に入って別のところに入ってしまったことに気が付きましたが、まあいいか、ということで、カットが始まりました。ここも前行ったところと同様、霧吹きも何もなしで、ハサミを入れて行くんですね。15分くらいして終了。お値段は22DM(1,100円くらい)で、前より少し高かったかな。といっても、日本と比べるとやっぱり安いですね。帰宅して、両親が持ってきてくれたざるそばを食べました。日本のおそばなんてドイツに来てから本当に初めてです。麺類大好きの私にとっては、最高のごちそうとなりました。その後もお出かけしてショッピングしたいなって気も起こらず、お昼寝してしまいました。
しばらくお休みして、ようやくお化粧開始です。ブレーメンに着いたら、まだ夕方の5時半で、デパートを少しだけ見て回りました。終わってもまだ6時。彼との待ち合わせはローランド像で7時なので、まだ時間がありました。そこで、この前電話帳で調べた日本レストランを探そうと思い、歩いてみました。1件目は中央駅(Hauptbahnhof)の近くのワールドトレードセンターにあるレストランで、ここは韓国料理と日本料理が両方食べられるそうです。もう1件目は、Weser川沿いにあって、テラスが出ていて、ステキな雰囲気で、一度女の子で行ってみたいなって思いました。でも男性バージョンか女の子か、どっちのバージョンで行こうかな? ブレーメンは近すぎて、両方で行くのはちょっと恐いなって思っていますが・・・
夕方7時、ローランド像前から少し離れた市庁舎で待っていたのですが、彼と会うことができました。いつものように両頬にキスされて、それからは手をつないで食事へ向かいました。下見しておいたWeser川沿いには、たくさんのレストランがあってテラスがいっぱい出ていたので、そこで食事したいなって思い、一緒にレストランを探して、結局はイタリアレストランに入りました。でも川の見えるテラスは満席で、結局建物の中での食事になってしまいました。2人ともパスタを頼んだのでしたが、彼は普通のスパゲッティボロネーゼ、私は黒のパスタ(イカスミ? ちょっと分かりませんでした)を頼みました。待っている間、彼は新しく買ったカメラを出してきて、お店の人に2ショット写真を撮ってもらったりしました。

一緒に食事をしたヴェーザー川(Weser)沿いのレストランです。
さて出てきた料理は、エビ、サーモン、トマトの乗った黒いパスタで、とってもおいしかったです。でも彼は食べ切れなくって、食い意地のはった私は「もらっていい?」って聞いて、残った彼のパスタを平らげてしまいました(^^;;;) こちらでは体重計を持ってなくて、太ったかどうかを測る指標が、9号のスカートが入るかどうかでいつも確かめています。今のところ大丈夫ですけれど、最近の外出はほとんどワンピースなんです。たまにはスカートをはいて、ウエストを締めるクセをつけておかないといけないなって思っています。
この後は、途中で見つけた張り紙で、TVのショーが劇場でやるということだったので、それを見に行くことにしました。でも少しまだ時間があったので、Weser川の橋の上で写真を撮ってもらいました。ブレーメンもハンブルクと同様、河川港のある街なんですよね。でもここは遊覧船乗り場がある程度で、大きな港はもう少し下流側にあります。

Weser川の橋の上です。バックはセント・マルティーニ教会です。
この後ショーを見に劇場へ向かいました。その劇場は、観光地でもあるシュノーア地区(Schnoor)にあります。このシュノーア地区は、細い路地にレストラン、アンティークショップなどがずらりと立ち並ぶ、とってもメルヘンチックな街です。前の木曜日には実を言うと、両親とここで一緒に食事をしたので、そのレストランだけは目を合わせないようにしてしまいました(^^;)

シュノーア地区です。狭い路地におしゃれなお店がたくさん並んでいて、とってもステキな場所です。
劇場にいったん入ったのですが、まだ開演時間(21:30)まで少し時間があったので、近くのバーに行って飲み物を飲んでいました。地下1階にあるちょっと雰囲気のあるお店でした。

シュノーア地区にあるバーです。ここは地下1階です。
外を出ると、外はかなり暗くなっていました。さてもうすぐ開演時間です。お店に入るともうTVのダンサーの方を見かけることができました。うわー、キレイ! でも背が高い!などと思いながら、受付で入場を支払って、階段を下りるともうたくさんのお客さんが座っていました。お客さん層はいたって普通の人ばかりで、中年の女性がたくさんいたのには少しビックリもしました。案内された席で、彼と一緒に座ってショーを見物しました。彼の手は私の背中をグルッと回ってましたし、たまに太ももにも手が延びて来ましたけどね。
このショーの名前は"TRAVESTIE-THEATER IM SCHNOOR"で、"Transvestite"ではないんですね。この"Travetie"とはドイツ語で「まじめな作品をちゃかした劇詩」という意味で、ここでは女装した男性が演じるショーということなんだと思います。このグループは、オランダのアムステルダムから来ていて、リーダーはマダム・ローター(Madame Lothár)さんです。ショーは歌、トーク、ダンスなど多種多彩。トークは何を言っているか、ドイツ語で全然分かりませんでした。歌は完全に男声。でもすごく上手でしたよ。特にマダム・ローターは体つき、歌、トークとも、本当に貫禄があってすごいなって思いました。
ダンスの方は、どうやってアソコを隠しているんだろうって見ていましたが、さすがプロ。結局はどうやっているのかよく分かりませんでした。でも胸を膨らませたりは全然してなくってそのままだったのは、ちょっと意外な感じもしました。最後の方で、ダンサーの方が女性のお客さんに白いバラの花を1本ずつ配り始めました。もちろん私もいただきましたよ!
日本にいるときは、プロのニューハーフの方がショーをしたりする、いわゆるゲイバーのようなところへは一度も行ったことはなくて、比較はできないのですが、私のような外国語があまり分からない人でも十分に楽しめました。

これがTVショーのパンフレットです。写真の女性(?)がマダム・ローターです。
興味のある方は、上記アドレスにアクセスしてみて下さいね!
外を出たときは、もう1時を回っていました。帰り際、彼に何度も抱きしめられてキスもいっぱいされてしまいました。車でアパートまで帰る途中、大雨が降り出して来ました。これでこの夏は暑い日がほとんどなく終わってしまうのかな、ってちょっと寂しい気分になってしまいました。日本はメチャクチャ暑いそうですけれど・・・