お城、古都、大学の街へ(6/12、Münster)
 この日は月曜日でしたが、ドイツでは祝日でした。というわけで、今日も女の子でお出かけです。この日もやっぱりお城が見てみたいということで、ミュンスターへ行って来ました。ここはドイツ古都12都市に数えられているところで、郊外にも水城(Wasserschloß)がたくさんあるというので、それを見ることを目的としました。
 ところで、私がどうやって外出しているかというと、服についてはとりあえず普通に着替えます。そしてその上からジャージを履き、ジャンパーあるいはジージャンを羽織ってしまい、パッと見ただけでは分からないようにします。こちらは夏場でも朝晩は気温が低いので、上に1枚羽織ることは別に怪しいことではありません。お化粧については、口紅以外は完了させます。で、後はサングラスをしてアイメークを見えないようにして外に出て、さっさと車に乗り込みます。こちらでは日差しが強く、別にサングラスをしていても怪しまれることはまずありません。これで、ご近所さえクリアすれば、あとはパーキングエリアなどで羽織っていた上着、そしてサングラスを取り、口紅を塗り、靴を履き替えて完了です。
 例によってアウトバーンを走っていくのですが、どうもこの日は眠くて仕方ありませんでした。途中のサービスエリアで何度も休みながら、ようやくミュンスターのインターチェンジに到着。そこからまずは水城(ミュンスター近郊にはいくつかの水城がありますが、ここはヒュルスホフ−Hülshoff−という水城です)に向かいました。駐車場に車を止めたのですが、その車の数がものすごく多いことに驚きました。何かイベントでもあるのかな?と思っていって見たら、お城の庭でいろいろなフリーマーケットが開いていました。庭の飾り道具、お花、骨董品、刺繍など、いろいろなお店があって、のぞいているだけでも楽しくなるようなお店ばかりでした。さて、お目当てのお城はというと、池に浮かぶお城、というよりは貴族が趣味で建てた邸宅といった感じで、要塞としてのお城ではありませんでした。建物自体も小ぢんまりしていて、立派で大きなお城というにはちょっと違う感じでした。

女流詩人の生家であるという、水城ヒュルスホフの前です。

 お昼が近くなったことだし、ミュンスター市内へ行って何か食べようと思い、市内中心部へ向かいました。最初の予定はお昼を食べて少し街を見た後、また別のお城へ行こうと思っていました。お昼は市庁舎内のカフェ。ゆでたジャガイモにお魚、それにソースがかかったという、食べ物でしたが、とってもおいしかったです。その後、ドーム(大聖堂)、いろいろな教会、Schloß(ここでは宮殿で、現在は大学の建物になっています)を見て回りました。この日はドーム内でミサが行われていました。神父さんや修道女みたいな人たちを見ることができました。

ミュンスター大聖堂(Dom)の中庭です。

 本当はミュンスター市内はさっと見て、また水城を見に行くはずだったのですが、市内があまりにもステキだったので、結局は市内観光だけで時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。このミュンスターは、特に○○街道にあるわけでもなく、ひょっとしたらガイドブックに載っていないかも知れませんが、古都、そして大学があるアカデミックな雰囲気を味わえる、本当にきれいでステキな街です。もし時間があったら、ぜひ訪れてほしいと思います。

ミュンスターもとってもステキな街でした。市庁舎近くにて。でもこの後ナンパされてしまいます。

 カフェでお茶を飲んで、ちょうど5時前くらいでした。さあ帰ろうとしたのですが、どうも道を間違えたみたいで、近くにある市内案内図を見に行こうとしたとき、30前後の男の人に(年齢はよく分かりません)、”Hallo!”と声をかけられてしまいました。やっぱりドイツ語だと分からないので、”Ich verstehe nicht.”って言ったら、英語で話しかけてくれたのですが、「一緒にお茶しませんか?」って要するにナンパでした。「もうさっき済ませたから」って言ったら、「少しお話しません?」って言われ、近くの公園のベンチに連れて行かれました。
 会話も最初は普通だったのですが、彼は私に体を密着させてきます。そして片方の手は私の体を抱きかかえるようにして、脚や体を触ってきます。そして「君はナイスガールだ」とかまではよかったけれど、「いい体してるね」とか「SEXしたい?」とかだんだん話がHな方向へ向かってしまいました。私は「ダメ」といったのですが、しつこかったので、「それじゃあ、キスだけしたら帰っていい?」って言って、何とか別れられました。
 本当に男の人って、SEXのことしか頭にないのかな? それとも私が男の人を誘うような目をしているのかな? 本当に変な人に捕まらないようにしないといけないね。


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