観光、TVバー、そして・・・(6/10 Plön→Lübeck→Hamburg)
(1)お城を見に行ったけれど・・・・・
この日はどこかまたお城を見に行こうと思っていました。いろいろガイドを調べて、選んだのは、Plönという小さな街にあるお城です。ガイドといっても、地図とかはなくて、ただこの街にお城がありますよ、っていうだけのものでしたが、挿し絵だけ見てたら、白壁のきれいな絵があったので、期待していったのでありました。
アウトバーンを降り、しばらく国道を走ったら、駐車場を発見し、お城はどこかなっと案内板を見ながら歩いていくと、きれいな湖が見えました。そしてその向かいに確かに白壁のお城はありました。でも何か安っぽい感じだな・・・・・ 中に入ってみても、博物館ではなくて、この街の集会所みたいな感じで、お城自体はあんまり雰囲気なかったな。でもお城から見る湖は本当にきれいで、お話の世界のようでした。そこから街の中心部へ(歩いてすぐです)向かいましたが、ここも石畳の道に赤レンガの建物がすごくきれいな街でした。穴場としてオススメかも知れませんね。
(2)これでハンザ都市は全部回ったよ!
Plönを離れて、しばらく行ったところに、リューベックという都市があります。ここもハンブルク、ブレーメンと同じハンザ都市の一つです。ガイドでは中世の雰囲気がそのまま残った都市である、ということだったので、行ってみました。街に向かう途中、尖り屋根がいくつも見えました。そして街のシンボル、ホルステン門が見えたところに車を止めて市内観光を始めました。まずは市庁舎前広場に行き、お昼を食べます。この日は久々に女の子モードでのソーセージ(*^o^*) ここでの”Bratwurst”は炭火焼きで、しかも今までに見たことないような大きさです! 長さは30cmくらいあったんじゃないかな。太さも今まで食べたものよりもかなり太めでした。もちろんとってもおいしかったです(^o^) さすがにコレをもう一本というのは、ムリだったので、適当に市内を見て回りました。この日はすごく暑い日だったのですが、教会に入ると、すごく涼しいんですよね。何でかな? このリューベックという街は、どこへ行っても赤レンガの重厚な建物が見られるし、他のハンザ都市(ハンブルク、ブレーメン)と比べると、いちばん中世の雰囲気が残った街ではないかと感じました。
写真を撮ってもらおうと思っていたけれど、ちょっとこの日は頼めませんでした。

リューベックのシンボル、ホルステン門です。この日は私の観光写真はなしです。ごめんなさい。
(3)スペインのTSの子に会ったよ!
リューベックからの帰りに、またハンブルクのTVバー、"DIVA FRANZ"に寄ってきました。今度はちゃんと近くに車を止めよう!としたのですが、この日は何かのイベントが市内であって、なかなか駐車スペースが見つかりませんでした。結局少し離れた場所に止めて、またまた歩くハメになってしまいましたが、この前ほどは遠くありませんでした。
DIVA FRANZに着くと、この前会ったミハエラ、そしてお店のスタッフのシェッキーがお客さんとして飲んでいました。今日はすごく暑かったね、などとしばらく話をしていたら、しばらくしてこの前お会いしていた男性の方ともう一人女性が一緒にお店に入って来られました。この人、普通の女性とも仲がいいのかな? と思いながら、あいさつをしたところ、「こっちに来て!」と言われて、その女の人を紹介されたのですが、話を聞くと彼女もTSだったのでした。だって、胸が普通の女性以上に大きかったし、本当に分かりませんでした。
彼女の名前はソニア、スペイン人です。男性の名前はヴァルターさんでした。ソニアともあいさつをして、会話をしようとしたのですが、ソニアはスペイン語しか分からなくて、ヴァルターさんはドイツ語、フランス語、スペイン語はOKだけど英語がダメ、私は日本語と英語は何とかなるけれど、ドイツ語はほとんど分からないという、共通の言葉がないという状況でした。

隣がスペイン人のソニアです。
それでも同じ人間同士、意志疎通は何とかなるものですね。ソニアは本当に明るい女の子。陽気なスパニッシュということばが本当にピッタリでした。彼女の胸はホルモン注射や手術で大きくなったそうで、Eカップ以上あったんじゃないかな? 本当に立派でした。彼女は私に「手術はしているの?」って聞いて来るんだけど、答えはもちろん「No!」です。そしたら、「手術したら? スペインに来たらいいお医者さん紹介するよ!」って言われたけれど、私は「そのつもりはないわ」って答えました。
私は彼女に「下は手術しているの?」って聞きました。そしたら彼女は、「もし下を切ったらね、パパとママが私を殺す!っていうの」って言ったのでおかしかったです。「じゃあ、胸はいいの?」って聞いたら、それはOKだったみたい。

鏡越しの2ショットです。
彼女は私のことを”Feminine!”とか”Sexy!”って連発してくれました。私も彼女に”beautiful!”って言ってあげたり、「マンボNo.5」を一緒に歌ったり、あとは体を見せあったりして、本当に楽しい時間を過ごしました。他にもヴァルターさんとダンスをしたりもしてしまいました。写真ももちろんいっぱい撮りましたよ。でも彼女もヴァルターさんもE-mailアドレスを持っていないので、デジカメで撮った写真はとりあえずヴァルターさんに郵送することになりました。

お店の外で。
でもその他の会話については、分からなかったことが多かったけれど、でも本当にソニアとは仲良しになれたと思っています。また会いたいな! 今度はスペインに行かなきゃいけないかな?
1時間半くらい楽しんだ後、3人でお店を後にし、ソニアとヴァルターさんとここでお別れしました。そしてそのまま私はブレーメンに無事帰りました、となるところでしたが・・・・・ この日はまだ続きがありました。
アウトバーンを走っていて、やっぱり少し眠たくなってきます。そこでサービスエリアに入って、コーヒーを飲みました。飲み終わってレストランを出ようとしたとき、近くに座っていたおじさんに、「カップを一緒に片づけてあげるよ!」って言われたので、素直に”Danke schön!”って言ってカップを渡しました。その後、そのおじさんが私にいろいろ話しかけてきます。ドイツ語で話されたのですが、”Ich verstehe nicht.”って言ったら英語での会話が始まってしまいました。「どこから来たの?」とか「何しているの?」など普通の会話だったのですが、「車のなかで一緒に話さない?」とか言われたので、拒否しました。私は「もう帰ってもいい?」って何度も言ったんだけど、彼は”No!”なんです。「一緒に帰らない?」とか「ホテルは好き?」とか、もう私の体がお目当てなんです。「じゃあ、次のパーキングに来て」って言われてしまったので、仕方なく彼の車についていきました。下手なことして事故を起こしたらイヤだったし、それにいくら私が車を飛ばしたところで、彼を振り切るなんてこと、できるわけがないことは分かっていましたから。
パーキングに着くと、彼は私のことを”I like you”って言いながら抱きしめてきました。もう私は怖くなって、自分の車の中に逃げ帰って、泣き出してしまいました。そしておじさんに「もう帰る!」って合図して、ゆっくりと車を動かし始めました。そこは何とか無事抜け出したけれど、また追いかけられるんじゃないかと不安で仕方ありませんでした。でもしばらくしておじさんの車がすんなりと追い越して行ってくれたので、ようやく安心しました。
本当にいろいろあった日でしたが、ソニアとの出会いは本当に楽しかったです。また会えるかな?今度はスペイン語も覚えないといけないかも。