「赤ずきんちゃん」に会いたい! (6/1、Swalmstadt→Kassel)
 この日はドイツでは祝日でした。祝日も日曜日と同様、レストラン以外のお店は閉まってしまうのがこちら流。したがって今日は観光する日なんです、私にとっては! で、今日の目的地はシュヴァルムシュタット、人口2万人弱の小さな街です。ここは、グリム童話で有名な「赤ずきんちゃん」のふるさとで、今日は祝日だし「本物」の赤ずきんちゃんに会えるかな?って期待していったんですけど・・・・・ 例によって、ガイドブックを見ると、今でも数々の風習や民族衣装が残っているそうです。
 アウトバーンを降りて、さあシュヴァルムシュタットへ向かおうとしたら、とにかく道が狭くて、案内もよく分かりません。本当にたどり着けるの? と半信半疑で車を走らせて行きました。しばらく走ると国道の交差点に出てきたのはよかったけれど、さあ、どっちがシュヴァルムシュタットか書いてない! 道路地図を確認してたぶんこっちだろうと思う方向へ進んだら、合っていたのでホッとしました。数分で到着。
 大きな駐車場があったので、そこに止めてしばらく歩くと、広場(Paradeplatz)があり、その近くにいろんな国の言葉でのガイドの載っている掲示板を見つけました。英語はないかな? と探していたら、何と日本語のガイドを発見! それを読んでいたら、どこかのバスガイドさん(女性です)が声をかけてきました。ドイツ語だったけれど、英語でいうところの”May I help you?”です。で、日本語のガイドを指さしたら、英語でいろいろ話かけてくれました。今日は5時まで開いてるよとか言ってくれたり、博物館はどこ?って聞いたらすぐそこよって教えてくれたりしました。
 ちょうどお昼だったので、レストランに入りパスタを食べてから、郷土博物館へ行きました。そこにはこの地方の風習などの展示があったのですが、なかでもやっぱりかわいい刺繍や民族衣装の方にどうしても目がいってしまいます。「赤ずきんちゃん」のお話のこともありました。着るチャンスはあるかな? とも思ったけれど、ちょっとムリみたい。広場へ戻っても、人影はまばら。どうも今日は本物の赤ずきんちゃんには会えないみたいで、博物館のお人形さんで我慢です。
 もう一つ、今日はできればお城を見てみたいなって思っていたので、またガイドブックを見て、カッセルまで行こうと思い、車で再移動しました。カッセルはグリム兄弟が長く過ごした場所で、グリム兄弟博物館などもあるのですが、とりあえずはお城を見たいと思ったので、ヴィルヘルムの丘を目指しました。地図を見ると、どうも市の中心部から離れた郊外にあるみたいなのです。アウトバーンを降りて、近くまで行ってみたのですが、そこからの案内がどうもよく分かりません。しばらくウロウロしていると、丘というより山に近いかも知れませんが、頂上に立派なお城があるのをようやく発見しました。とにかく上を目指せばいいんだ!って思ったんだけど、行っても行っても道案内がありません。結局行けるところまで行って、車を止めて、遊歩道のようなところを歩いていきました。15分くらい歩いて、お城らしき建物を発見! と思ったのですが、何かちょっと違うなって思ったら、案の定、別の建物でした。しばらく適当に(本当に勘頼みです!)歩いて、ようやく丘の上のお城を発見したときは、本当にうれしかったです。とにかくどうやってここまで来ればいいか、全然分かっていませんでしたから。
 お城の下から撮った写真がこれなんですが、またまた階段がずうっと続いています。いったい車を止めてから、何分くらい歩いたのかな? またまた歩かないといけないんですよね。でも普段から観光や職場で歩くのは慣れているので、大丈夫! それよりも開門時間に間に合うかな? その方が心配でした。もう夕方近かったからね。

お城の頂上です。風があったから、髪型が・・・・・

 お城の踊り場からは、カッセル市内が一望できます。お城から丘を降り、ずうっと道が一直線につながっていて、本当に西洋の城下町って感じがしました。
 もう市内観光するには遅かったので、アパートにそのまま帰りました。また今度はゆっくりと城下町を歩いてみたいなって思いました。でもこの日は、アウトバーンを今までにないスピードで走ってしまったな。車の運転だけは、本当に気を付けないとね。おかげで、この日は疲れ切ってしまい、逆によく眠れませんでした。ベッドに入っても、まだ車に揺られているような感じが抜けなくって・・・・・


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