真冬の奥日光光徳沼である。カンジキを履いて沼に近付いた。日が沈み、沼はすっかり日陰になった。ヤチボウズも雪をかぶり不思議なかたちに見える。向こう岸の木々が水面に黒い影を落とし、見ていると吸い込まれそうになる。 例年だと凍るが、このときは氷が少なくかえって幸いだった。向こう岸を入れず、逆さの影で画面を構成した。わずかにヤチボウズだけが現実との対比を見せている。日陰になったためフィルムに青色が加わり、より幻想的な雰囲気になった。この時、同時にデジカメでも撮ったが青みがなく全くの白黒写真になった。 |
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「樹影」 | ||||||
(撮影データ) 撮影日 2002-2-1 カメラ マミヤ 645Pro TL レンズ 105-210mm 絞り f16 絞り優先AE フィルター UV フィルム フジ プロビア(ISO100リバーサル) (デジタルデータ) (その他) |
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