メッセージ
Last Update : 2010/03/04 
<<メッセージ一覧に戻る

〜 新病院移転建設の賛否を問う条例制定賛同総数 〜
びっくり、31,742人

  1月15日から1ヶ月間、住民投票を実現する会が呼びかけた「松戸市立病院の移転・建設の賛否を問う条例制定運動」が終了。

  あけてびっくり、31742人の署名が集められました。地方自治法によれば、条例制定を請求できる署名数は、有権者の50分の1、松戸市の有権者数では8千強ですから、4倍ほどです。

  2月22日に市選管に提出されました。

 1000人の会、全力投球で署名行動に取り組む

  1000人の会では、新年早々3地域(常盤平・1/9、新松戸・1/11、松戸・1/13)で、住民投票を実現する会との共催で「新病院建設問題と署名活動」をテーマに地域懇談会を開催し、署名運動をスタートさせました。

  1月12日、早朝の駅頭宣伝から開始され2月15日までの約1ヶ月間の取り組みは、駅頭・繁華街宣伝の合計が32回(参加者延べ人数175名)、戸別訪問4回(参加者延べ人数28名)、火曜日から金曜日まで街宣車による賛同署名の宣伝活動を専任者2名で行うなど、全力投入の取り組みとなりました。

  署名行動ができる人を受任者と言いますが、1000人の会の呼びかけで60名の方が受任者になり、2,591名の署名を集めました。実現する会全体では千人を超える受任者によって、31,742人の署名が集められたのです。市民による草の根的な署名運動が成功したのです。

 なぜ、署名運動が成功したのか

  駅頭や繁華街、戸別訪問などで市民が署名の際に発言されていた声を拾えば、大きく分けて4つありました。
  1. 川井市長の5選出馬声明は許せない! 権力にしがみついて、20年間もの長期政権が続けば、市政が腐敗するばかりか、松戸が沈没してしまう。

  2. 260億円という借金問題。市税収入が極端に落ち込み、1900億円もの借金を抱えながら、さらに負債を重ねることは誤りだ! 子どもや孫たちへの負担を増す選択はすべきでない。

  3. 上本郷という松戸の中心地から、松戸の南端に移転することの根拠が示されていない。紙敷への移転案は、破産しかかっていた「紙敷区画整理事業の救済」ではないか。

  4. 新病院の開設と合わせて、慢性期対応の「市立東病院」の廃止は認められない! 
もっともな意見ばかりでした。行政と議会からの情報提供が不十分な中で、「もう、決まったのではないか」という市民の声から、住民投票で市民が審判しよう! と市民の意識が大きく変わりだしたと思います。

 条例制定の鍵は、新病院建設予算案の否決・凍結から

  今後、市選管に提出された署名簿の審査、縦覧を経て、市長に条例制定の請求(本請求)が行われます。市長は自分の意見をつけて条例案を市議会に付議します。臨時議会の開催は、4月中旬頃でしょう。市議会が市民の声を聞いて条例案を可決すれば、住民投票は5月下旬頃に行われことになります。

  それだけに、市民の注目は「市議会の対応」に移ります。臨時議会の前に、病院建設特別委員会に提案される新病院の建設予算案を否決・凍結させる働きかけが重要になります。この否決・凍結を求める行動が実現すれば、4月中旬の臨時議会での条例制定が現実味を持ちます。

  短期間ですが、各人が議員に手紙で訴えたり、議員との懇談会を通じて、新病院建設予算案を否決・凍結する要請を拡大しましょう。今こそ、条例制定に賛成する議員を多数派にすることが求められます。また、病院建設特別委員会や臨時議会開催日には、傍聴席に入れないほどの大傍聴者で議会を監視しましょう。第一段階の署名運動の成功を生かすためには、第二段階の議会対策が重要です。

 今後のスケジュール

新病院建設特別委員会
 3月 9日(火) 13:30〜
 3月18日(木) 14:00〜
3月定例会最終日・新年度予算案を採決
 3月24日(水) 10:00〜

住民投票への今後のフロー(仮定)
 3月14日(日)選管による署名数確定・公表(〜3月21日まで縦覧)
 3月23日(火)正式に市に署名簿提出・条例制定の本請求(市長は20日程度で議会招集)
 4月15日(木)臨時市議会招集(条例が可決されれば、40日後程度で)
 5月23日(日)住民投票の実施


2010.03.04 - 吉野 信次 -    
上に戻る