メッセージ
Last Update : 2010/01/31 
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松戸で初めての住民投票に向けて
〜 市長が進める病院建設(東松戸)は大丈夫か? 
市民の審判を! 〜

  『新病院整備基本計画の賛否を問う住民投票を実現する会(略称: 住民投票を実現する会)』が、1月15日から2月15日までの一ヶ月間、住民投票条例をめざした署名行動に突入しています。

  1000人の会も、この取り組みに関わり、すべてを投げ打って署名運動に没頭しています。

  12年間の1000人の会活動では、経験したことがないほどの市民の反応に、びっくりし、感動し、さらに残りの日々を積極的且つ有効に行動しようと計画しています。

 市民自治の夜明けか 市立病院の周辺地域の町会・自治会・商店会が柱に!

  『住民投票を実現する会』では、条例制定の署名運動を目指すにあたって、行政と議会が進めている新病院の移転・建設のどこに問題があるのか、つぶさに検討し、議員との接触、病院担当者とのやり取りなどを重ねながら、三つの問題点(財政面、建設場所、市民参加)があることを確認しました。これら三つの問題点を市民が住民投票で審判できることが重要だと考えるに至ったのです。

  この決断は、勇気のいる判断でした。それも市立病院の周辺の町会・自治会・商店会のみなさんが決意をされ、市民団体や議員、政治団体に呼びかけられました。しかし、この運動には自民党や公明党、共産党、社民党などは参加していません。

 新病院の移転・建設問題の三つの問題点、財政破綻の危機

  財政面では、大不況の中で、国の税収も松戸市の税収も極端に落ちこむ中、1800億円というこれまでの借金財政が一気に2100億円に膨むことです。

  巨大プロジェクト(250〜260億円、実際は300億円以上か)で、大半を借金で行うことは無謀だと判断しました。現市立病院の1号館(耐震基準に達していない建物)だけを5階建てほどで建て直せば30〜40億円で済み試算も検討しています。

  また、坪単価が高い区画整理事業地で、現在の市立病院よりも狭い、たったの1.1haという土地を購入したために、高層化(14階)を余儀なくされ、建設費も割高となっています。駐車スペースも現病院の300台に対して150台分しか取れません。

  松戸市の財政が夕張市のように経営難に落ち込む危険性が高くなるとの危機感を共有したからです。

 なぜ、南の端・東松戸か、救急医療の使命が果たせるのか?

  新病院の建設場所にも大きな問題があります。現在の市立病院は、松戸市の中心地にありますが、新病院予定地は、松戸市の南の端・東松戸です。

  市立病院の使命は、夜間の小児救急医療をはじめとした救急医療、がんをはじめとした高度医療などの第3次救急医療機関です。東葛北部2次医療圏(野田市、流山市、柏市、松戸市)の中で県立病院がないために、同等の役割を担っています。

  1分1秒を争う救急医療機関が、松戸市の中心地から南端に移転すれば、市民の生命が守れるか大きな疑問となります。新病院予定地の手前には都立八柱霊園があり、お彼岸やお盆などにメチャクチャな交通渋滞が発生した場合、救急車の通過は大変困難です。

  さらに、この予定地は、破産寸前の「紙敷区画整理組合」の区画整理事業地で、2009年3月までに130億円ほどの負債を千葉銀行などの金融機関に返済しなければ、破産を余儀なくされる事態に至っていたことです。

  建設予定地は市立病院としての適地ではなく、むしろ区画整理組合の窮状を救済するために購入されたのではないかと、多くの市民や議員が指摘しています。

 市民参加のひとかけらもない病院建設

  病院建設のプロセス面からも大きな疑問があります。現市立病院の1号館が耐震基準に達していないため、10数年前から建て替え問題が浮上し、市議会には特別委員会が設置されていました。

  ところが、新病院の土地はこれまで全く検討外の土地で、市長の一存で突然決まり、一昨年12月定例会で大荒れの論議の末「有力な候補地」として議会で承認された経過があります。

  新病院整備計画もない中で、初めに「土地ありき」と市民にまったく情報提供もない中で22億円もの土地購入を迫ったのです。

  市民の生命を守り、東葛北部地域の中核病院の建設に、主権者の市民に十分な情報提供もせず、市民参加も一切拒否して進める姿勢は、これからの自治体運営にとって許されない市民軽視です。

 常設型住民投票条例がないために、単独の条例制定の署名運動へ!

  『住民投票を実現する会』では、こうした新病院建設の問題点を多くの市民に知っていただき、新病院の移転・建設の是非を市民が審判できる道を検討してきたのです。

  それが「住民投票」です。

  この住民投票を実現するためには、「住民投票を実施するための条例の制定」を市長に請求しなければなりません。有権者の50分の1(松戸市では約8000名)の署名があれば、市長に請求ができます。

  そのために、この寒風の吹き荒れる1月15日から2月15日までの一ヶ月間、条例制定の署名活動に突入したのです。

  この署名は、署名活動ができる人を選挙管理委員会に届けて、承認を受けた人(受任者)だけに限られます。

  署名ができる人も、松戸市の有権者だけで、子どもや市外の方は無効です。現在800名ほどの市民が受任者になっています。

 住民投票を通じて、市民参加の市政に転換するとき

  15日から、市内の主要駅頭や繁華街、早朝の呼びかけ、夕方の署名活動、受任者による戸別訪問等多様な取り組みがされています。

  市民の反応がすごい、これが特徴です。こんなに松戸市民の自治意識が高かったのかとびっくりするほどです。

  16年間にわたる川井市政への批判、膿が一気に吐き出されている感がします。新病院の移転・建設問題と川井市長の5選出馬がクロスして、住民投票の実現を求める声が高くなってきました。

  毎日、感動しながら行動できることなど生涯で数少ない体験だと思います。あと半月、感謝しながら、がむしゃらに賛同署名の拡大に努めていきたいと思います。

署名運動最終大集会
集会後、主要駅頭での署名活動へ!
日時2010年 2月 7日() AM 9:00〜AM10:00
場所明市民センター (新京成電鉄 上本郷駅下車徒歩1分)
主催新病院整備基本計画の賛否を問う住民投票を実現する会 (TEL&FAX: 047-361-3828)


2010.01.31 - 吉野 信次 -    
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