| 「民主党の一人勝ち」でない政権交代の実現を! |
日本の政治選択にとって最後の決戦の場、8月18日公示、8月30日投開票が迫ってきました。
麻生政権が誕生してすぐの総選挙かと思いましたが、麻生丸は、迷走に迷走を重ね、大海の荒波に羅針盤も作動しない中で船出し、政権担当能力がないこと国民に見抜かれ、やっと総選挙に突入しました。
この4年間の小泉・竹中路線によって進められた規制緩和や郵政民営化などの「構造改革」、新自由主義路線は、まじめに働いてもまともに暮らせない「ワーキングプア」といわれる年収200万円未満の人たちが1,000万人も生み出されたこと。
さらに、増税などの負担増に加えて、社会保障予算を毎年2,200億円ずつの削減が強行され、医療・介護・年金・生活保護などが破壊されてきたこと。
都市と地方の大きな格差等々、多くの国民が「安心」も「希望」も持てない社会、貧困と格差ばかりが拡大する社会となりました。
▼ これまでと違った基本的な仕組みを変えたい!
そのために、自公政権を退場させ、民主党を中心とした連立政権で、「国民主権の新しい政治」をつくりだしたいとの思いが一挙に拡大しています。
今回の総選挙は、政策の内容よりも基本的な仕組みを変えたい。そのためには、政権選択・政権交代をかけた選挙だとの認識が強化されています。
民主党が提起する「政権交代」は、米大統領選でオバマ陣営が「チェンジ」という標語で広範な共鳴を喚起したように、現状を否とする人びとの感覚に強く訴えています。
ただ、政権交代でも都議選に示された「民主党の一人勝ち」の二の舞は避けなければと思います。民主党を中心に野党が議席を拡大し、連立政権のなかで多様な政策が検討され、民主党の暴走をチェックすることが出来る政権が求められています。それだけに、社民党や共産党等の他の野党の踏ん張りが問われます。
千葉7区では、社民党の上田けい子さん(41歳)を国会に送りだす運動が続けられています。「上田けい子を国会に送る市民の会」では、無党派の市民に「小泉劇場」の二の舞をしてはならないと訴え、政権交代が実現した際には、「危うい民主党の政策」をチェックしていける政党として社民党の役割があることを訴えています。
▼ 持続可能な社会への基本的価値・政策づくりをめざして
「歴史的な選挙」であり、政権交代を実現すべき選挙ですが、私たちは「政権交代」の一歩先を見つめ、踏み出すことが求められています。
持続可能な社会構築のための基本的価値、基本的政策づくりです。脱成長至上主義に基づく働き方や生活の再構築、基礎的な生活保障に基づく多様な自由の開花をめざした社会の再構築等だと思います。
私たちは、今総選挙に大きな関心を持ちながら、「政権交代」の実現のために各地で行動し、基本的政策が争われる政治状況の中で、新しい政治勢力として行動していきたいと思います。
2009.08.18 - 吉野 信次 -
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