市立病院が危ない! 松戸市議会6月定例会に、松戸市立病院の現状と新病院建設問題に関する陳情を提出します。 陳情署名にご協力ください! |
市民生活にとって重要な市立病院問題、新病院建設問題が市政の最大課題となっています。
▼ 公立病院は存亡の危機に!
政府による医療費削減政策によって、医療をめぐる環境は劣悪の状況にあります。とりわけ公立病院の経営状況は、診療報酬の引き下げ、医師・看護師不足を始めとした諸要因が重なって、多くの病院が赤字経営に転落し、存亡の危機に陥っています。
総務省は、このような公立病院の現状を踏まえて、2007年12月、『公立病院改革ガイドライン』を公表し、2009年 3月までに各自治体に『公立病院の改革プラン』で経営の効率化、再編ネットワーク化、経営形態の見直しを求めました。
医師不足等の理由で、2008年 9月末で休止に追い込まれた銚子市立総合病院の顛末は、「松戸市立病院は大丈夫か」と市民に大きな不安を投げかけています。
▼ 市民に知らされない新病院建設問題
また、長年にわたって検討されてきた新病院建設の現状はどうなっているのか。2転3転をしながら、昨年12月定例会で紙敷土地区画整理地内の66街区(1.1ヘクタール)の購入問題が市長から提案され、議会での論議によって、付帯決議もつけられ「有力な候補地」として購入することがマスコミ情報として報道されました。
市長は、記者会見でマスコミに流す断片的な情報だけで、行政からも議会からも市民に正式な情報が提供されていません。市長と議会の対立、市長の一方的な用地買収提案と決定、これらの動きを黙ってみているだけでは、市民も黙認したことになります。禍根を残さないためにも、市民生活の安心・安全を確保するために、市民参加の病院建設をめざすことが求められています。
▼ 6月定例会に向け陳情署名活動がスタート!
そのために、市民有志によって『松戸市立病院問題を考える市民の会』が立ち上げられ、市立病院問題と建設問題に関する情報提供と市民参加の病院建設に向けた論議の場を求める陳情を6月定例会に提出するための取組みが始まりました。併せて、川井市長に対する陳情も提出する予定です。署名は、市外の方、子どもさんでもOKです。署名用紙は、FAXで送信していただいてもOKです。
- 陳情署名の送付について
第1次集約: 2009年 5月28日(木)まで
第2次集約: 2009年 6月18日(木)まで
※下記文書は、全て同じ内容です。
ご自分のPC環境に合わせてダウンロードして下さい。
<陳情署名の送付先>
松戸市立病院問題を考える市民の会
松戸市松戸1879-24 ほくとビル5F
Tel/Fax: 047-360-6064
▼ 議会と市長に聞いてみませんか!
- 市立病院の経営状況はどうなっているのか?
- 病院事業会計は、国保松戸市立病院、松戸市立福祉医療センター東松戸病院及び介護老人保健施設梨香苑の3施設からなっている。国保市立病院は、2007年度で2億4,848万円余、東松戸病院は、1億3,099万円余の純損失に、病院全体の累積欠損金は29億2,739万円余。これは、市財政から見ても相当の欠損金、これに対する市長と議会の見解は。
- この間、入院患者・外来患者とも減ってきているが、過去5年間の推移どうか、その原因はどこにあるのか。
- 医師・看護師不足が深刻だと言われている。過去5年間の推移とその原因はどこにあるのか。
- 医師・看護師不足等の要因で医療事故による悲しい報道をよく耳にする。過去5年間の医療事故の推移とその原因はどこにあるのか。
- 総務省が進める『公立病院改革ガイドライン』に基づき、2009年 3月末に提出した再建策案の『松戸市立病院の改革プラン』とはどのようなものか。
- 2転3転の松戸市立病院建設問題はどうなっているのか?
- 行政は、これまで新病院建設のためにどのような取組みをしてきたのか。
- 議会は、市立病院建設特別委員会を設置し、長年にわたって新病院のあり方、用地等をどのように検討してきたのか。
- 市長は、2008年 9月定例会で、「市立病院の立替えは企業債等財源の目安が立たないので撤回・白紙に戻す」と断念表明。ところが、12月定例会では「紙敷土地区画整理事業地内の集合保留地66街区(1.1ヘクタール)を建設用地としたい」と建設へ全面転換した。この転換の原因はどこにあるのか。
- 紙敷土地区画整理組合は、2009年 3月末までに借入れている金融機関に121億5千万円もの支払いをしなければならなかったとのこと。新病院建設のために購入された66街区(21億4500万円余)は、返済に窮していた組合救済ではなかったか。
- 議会は、病院建設のための基本構想や基本計画も定まらない中で、現病院(1.4ヘクタール)より狭くて、坪単価65万円もする高い用地購入を「有力な候補地」としながらも、なぜ承認されたのか。
- 議会は、2009年 3月定例会で市長が提案した紙敷土地区画整理事業地内の集合保留地65街区(1007坪、6億円)の購入を否決したが、市長は2009年 6月定例会で再提案するとのこと、どう対応するのか。
- 病床数600床、25科、地下2階、地上14階の新病院整備基本計画(案)が3月末に議会に説明されたとのことだが、基本計画(案)に対して議会はどのように対応されるのか。
- 市長と議会は、市立病院が抱えている現状と新病院建設問題に関する的確な情報を市民に明らかにし、議会と連携して市民の要望を聞く機会・場を設定すべきではないか。
- 早期に『広報まつど』号外等で、全市民に周知できる情報提供を。
- 早期に市民センター規模の説明会・市民の意見を聞く会の開催を。
- 早期に出前講座等で、希望される市民団体に説明・意見を聞く会の開催を。
2009.05.15 - 吉野 信次 -
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