台風23号と中越地震被災者への支援を!
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今年の台風は、日本列島に大きな被害をもたらしました。発生は平年とほぼ同じ24回でしたが、上陸は平年の2.4回を大きく上回る10回となりました。過去最高の上陸率です。日本列島を縦断した23号は、死者66人、行方不明21人、ケガをされた人300名余と近年にない被害をもたらしています。あらためて、防災力、危機管理能力が問われています。
23号の復旧が始まった最中の23日午後5時56分頃、関東甲信越地方や東北地方など広い範囲で地震が起き、新潟県中越地方は震度6.8を記録しました。震源地が10キロと浅いために被害が大きくなっています。1995年の阪神・淡路大震災に匹敵する震動でした。余震活動が続いており、身体に感じる発生は450回を超え、今後も1ヶ月ほど続くと見られています。地震発生4日目の26日までに死者31人、3,400人余がケガをされ、手当を受けています。
雨が降れば、土砂崩れなどで2次災害の危険性が大きくなっています。今だ7市町村で58集落が、道路等の遮断のため孤立しています。道路損壊は1,341ヶ所、がけ崩れは75ヶ所、家屋の全壊・半壊・一部損壊等を合わせると2,700戸となっています。県内で避難生活をされている人は10万人を超えています。救援物資が不足し、電気・ガス・水道、道路等のライフラインの復旧も大幅に遅れそうです。県と各自治体では、道路と家屋の被害調査を始め出しましたが、県外の支援を受けなければ、早期の調査は不可能です。
このような中で政府は、24日に非常災害対策本部を設置し、必要な災害復旧をおこなうために、04年度補正予算を編成する方針を固めています。さらに総務省は、都道府県や市町村に対して、食糧をはじめ必要な備品等ついての支援を要請しています。松戸市では、26日から義援金の受付や災害支援物資などの支援を始めています。
今、各地で「何か力に」と救援募金活動や救援物資を送ること、現地にボランティアに駆けつけること等が始まっています。私たちができることで、支援の意志を示していきたいと思います。
2004.10.27 - 吉野 信次 -
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