郵便差出箱1号丸型(丸ポスト)は、投函口と取集口の向きを変える
ことができるようになっています。向きを変えられるのは1号丸型
のみで、それ以前の丸ポスト(丸型庇付ポストなど)は向きを変える
ことができなかったとのことです。今回は投函口と取集口の向きに
注目して丸ポストを眺めて見ることにします。
向きのバリエーション
このページでは、投函口と取集口の向きを以下のように呼ぶことにします。
●「前向き」:投函口と取集口が同じ方向を向いているもの。
●「右向き」:投函口の正面に立ったとき、取集口が向かって右側にあるもの。
●「左向き」:投函口の正面に立ったとき、取集口が向かって左側にあるもの。
●「後ろ向き」:投函口の正面に立ったとき、取集口が後ろ側(奥側)にあるもの。
これまでに撮影した298本の1号丸型(丸ポスト)
を調べてみたところ、それぞれの向きは以下のようになっていました。
前向き: | 275本 | (約92%) |
右向き: | 6本 | (約2%) |
左向き: | 15本 | (約5%) |
後ろ向き: | 2本 | (約1%) |
私が見つけた範囲では、前向きのポストが圧倒的に多いようです。
全国的に同じような割合かどうかはわかりませんが、前向き以外の
ポストは少数派かと思われます。
向きですが、ちょうど右、左、後ろだけというだけではなく、
任意の向きに向けることができるようです。左側の写真は
やや右向きとなっています。
なぜ向きを変えるのか?
なぜ投函口と取集口の向きを変えるかですが、正確な理由はわかりません。
しかし、左側にある写真を見ると、投函口は歩行者から入れやすい(車道では
ない)方向に、取集口は回収しやすい(車などを止めて集めやすい)方向に
向けてあるように思えます。投函する利用者、回収する局の方の利便性を
考えて向きを設定してあるのかもしれません。
しかし…
しかし、利用者や局の方が便利なようにしてあるとは思えないポストも
あります。左側の写真ですが、投函口が歩道側を向いているので利用者は
使いやすいかもしれないのですが、取集口の向きは左向きとなっています。
取集めのことを考えると右向きの方が便利そうな気もします(左向きだと
車をとめてガードレールの切れ目からポストの左側に回りこまないと
回収できませんよね?)。
左側の写真ですが、どう見ても投函口と取集口が歩道側を向いて
いたほうがよさそうなのですが、なぜかこのような向きに設置
されています。
これらのポストは設置当時、このような向きが便利だったのかと思います。
その後、ポストの周りの状況が変化して行き、今では少々不便な向きとなって
しまったのかもしれません。(推測ですが…)
謎
"謎"といより、私が知らないだけなのですが…
どのような仕組みで投函口と取集口の向きを変えられるようになって
いるのでしょう?
製造時に向きを決めて作るのか?それとも、設置時に自由に向きを決めら
れるようになっているのか?
おそらく、製造時ではなく、設置時に向きを決められるようになっている
のだと思うのですが、具体的な仕組みはわかりません。
多くの方々にとってはどうでも良いようなことが気になるのも、丸ポスト
好きのどうしようもないところということで…
(2005年1月)
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