丸型庇付ポスト

静岡の浜北市と浜松市で、通常見かける丸ポストと 少々形の違う丸ポストを撮影することができました。


通常見かける丸ポスト

今回取り上げる丸ポスト


左側が通常見かける丸ポスト(郵便差出箱1号丸型)です。 右側の丸ポストを左側の丸ポストと比べると、 などの違いがあります。
逓信総合博物館などで調べてみたところ、右側のポストは どうやら「丸型庇(ひさし)付ポスト」と思われます。 明治45年から1号丸型が出るまでのあいだ使われていた もののようです。

浜北市の丸型庇付ポスト


静岡県浜北市小林 遠州鉄道小林駅前
(2000年4月撮影)

遠州鉄道の小林駅から少し離れた交差点のところにある 丸型庇付ポストです。何度もペンキを塗りなおされて、 模様、文字などほとんど読めなくなっています。


投函口周りですが〒マークが中央にあり、その上の方には 桜と思われる花がデザインされています。(写真では ほとんどわかりませんが…)


胴体には、「便郵」(右から左へ書かれています) と「POST」の文字があります。

浜松市の丸型庇付ポスト


静岡県浜松市笠井
(2000年4月撮影)

笠井バス停そばの交差点を西に少し行ったところに ある丸型庇付ポストです。浜北のものとは細かい違い があるようです。


投函口の周りですが〒マークが中央にあり、その上の方に 桜と思われる花がデザインされているのは浜北のものと 同じですが、周囲を囲んでいる模様の大きさが浜北の ものとは少々違っています。


胴体部分ですが、浜北の丸型庇付ポストのように 「便郵」と「POST」の文字がありません。 こちらの方は、回収口のところに「便郵」の 文字があります。撮影時に回収しているところを 見かけたので、こちらのポストが現役であることは 間違いないと思います。

知り合いから、小さいときに投函口部分に「POST」と 書かれていない丸ポストを見たことがある、と聞いたこと もあるので、他にも丸型庇付ポストが残っているかも しれません。

(2000年7月)


Home