2002年8月のある日、友人からハムスター飼ってみない?と薦められ、そこの家で生まれた子のうちの1匹をいただくことになりました。
以前から漠然と、そのうち飼って見たいナーとは思っていたものの、知識も無く、また正直、それほどの思い入れもあったわけでもなく、ただ漠然といつかはとの思いでいましたが、なにごとも始まるときは突然、しかも思いがけないきっかけから始まるもので、話を聞くうちに、むくむくとその気になっていったのでした。

当初、性別も気にせず、最低限の知識と、今まで培った(犬)の知識とで飼い始める気でいましたが、友人の話から、私が思うより遥かに「彼ら」は繊細で感情豊かで、また気をつけなければいけない点が多いのを知りました(そうみえるだけとは言わないでクダサイ)。
また、飼ってみて実際にそれらを思い知る事にもなりました。

話があったときには丁度生後3週間で、親から離すかどうかという時期。
(生まれた直後よりこの時期の性別判断の方が難しいみたい)
おそらく女の子(すでに友人の妹がりりーと名をつけていた)だよと言うことで、名付け親に従いそのままりりーちゃんに決定!

もし将来赤ちゃんが欲しいなら、個体それぞれの相性もあるので、今のうちに同年代の男の子も飼っといて慣らしておいた方がいいよとの助言(この時点で私は同じ容器内で飼うものと勘違いしていた)に、そーゆーもんなのかぁと、あっさり納得。
りりーちゃんの受け渡しを一週間後に控え、 さっそくいつも行ってる(犬で)ペットショップに行って見ました。
今まで、犬の用でしか行ったことが無く、ハムスターいたかな?と半信半疑のまま向かうも、ペットショップについてみてそれが杞憂に。
これでもかというほどワラワラといました〜アハハ〜
見極めのコツは、元気がよく、傷ついてなく、手を入れると寄ってくる子という事で、一番活発な子をいただくことに(後のポッキー)。
りりーちゃんが来るまで、よろしくね!と、キョトンとするポッキー君にご挨拶。

そして一週間後、りりーちゃん当家にお引越しです。
先にきていたポッキー君とは仲良くしてくれるかしらねェ?ちょっと心配。


 まだ生後4週間の子供だったせいか相手を過剰に怖がることも無く、かと言って襲い掛かることも無く、最初はおどおどしていたものの両者は違和感無く共同生活に入りました。
何にでも好奇心旺盛で寄ってくるポッキー君に比べ、対照的に警戒心の強いりりーちゃんは、おずおずとし控えめでかわいらしく感じました(++
なのでその時点ではりりーちゃんが女の子らしく(人間的視点)か弱そうに見えましたが、それがとんでもない思い違いであったことが後に発覚・・・。

 共同生活も1ヶ月がたち、2匹ともそろそろ大人の仲間入り!?
とゆー頃、仲も良く、次第にりりーちゃんもおどおどしたところが無くなり、手を入れると2匹で寄って来てバンザイしてたりします。

もう〜かわいくてかわいくて〜〜♪

しかし・・・・。
そんな2匹の共同生活にも陰りが見えてきます。ガガーン!

当初控えめであったりりーちゃんですが、慣れると共にその野生の本領(本能?)を発揮しはじめるのです(++



注:風船ではありません→

 生後2ヶ月を過ぎ、見た目にはもう大人の仲間入りです♪

この頃から兄に頼んで、容器を大き目の衣装ケースを改造したものを使用。
ここに引っ越すと同じくして、りりーちゃんの暴虐?ぶりが・・・・。

でん!とかまえるりりーちゃんに対し、どことなく居づらそうなポッキー君・・・。
ポッキー君が一度何かをしに出てしまうと・・・・。


どどーん!と塞いでしまうりりーちゃんでありました(++

うわーん!入れてよ〜〜!

て、以前載せていた創作劇もここだけは実話だったりします(++

毎回、出て戻るたびに一悶着あって、なんとか入れるとゆー有様。

これって〜、一見仲はよさそーではあっても(ケンカらしいケンカは無い)、もしかして、ポッキーには凄いストレスになってそーな〜。
と、思い始める。

なにしろ、場所的なもの(はむは寝場所・トイレ・食事場所が異なる)から食べ物まで全てりりーちゃんが優先デシタので(++;
体格差を見れば一目瞭然ですネ♪

後に解るのですが、雄と雌の場合、大体において雌に優先権があり、相性が悪い場合、雄に襲い掛かる雌はいても、その逆は殆どないようなのです。
実際に、最大16匹まで増えたときにそれは実証されました(++

 そして、生後3ヶ月を過ぎ名実共にすっかり大人になったお二人ですが、相変わらずその優劣関係はつづき、 いっこうに子作り(ぉぃに向かう気配の無い御両名でありました(++

これは・・・激しいケンカをしないのは小さいときから一緒だからで、実は相性が悪いの!?
と、疑い始める。

しかし・・・この頃に起こったある事をキッカケにお二人の仲が急接近することになるのです(きゃっ

そのある事とは、この頃ある理由から預かることとなった、当時生後3ヶ月のスノーホワイトの男の子「むうたん」が関係しますので、内容は「むうたん’s History」完成までお待ちください(++

(完成時期未定)



注:急速に仲の良くなられたお二人→

 

 とうとうご夫婦となられたお二人、こうなると、私自身が生半可な知識では全てがぶちこわしになる恐れがあるため、飼育本を読み、本だけだと結構いいかげんな事も書いてあるとの友人の指摘から、長年飼っている人の個人サイト、はむのせん門知識のある獣医さんのサイトなど、いろいろなところから知識を集め、総合的に判断し、出産を迎えようと思いました(++

でも・・・これだけでホントにご懐妊なの?

との疑問も同時にあるものの、もししていたらとの危惧から、妊娠しているとの前提でしばらくはりりーちゃんを扱うこととなりました。

・雄は別にする(ポッキー別居++)。
・20日前後で出産になるため、16〜7日目くらいから暗くて静かな場所に移し、刺激しない。(妊娠してなくても夜行性のはむにとってはこの方がイイんですけどね)
・温厚な個体でも気が荒くなるので、エサ、水以外いじらない。(掃除も不可)
・エサは多種多様なものを豊富に(食べさせちゃいけないものももちろんあります)。
・警戒するそぶりが無ければお散歩は可。
・とくに出産後は警戒心を抱かせると、子供を奪われると思い食べてしまうことがあるので注意。

おおまかにはこんな感じでしょうか。
そして半信半疑のまま20目を迎える(++

別の容器に引っ越したポッキー君。

以前TVで出産を助けて子育てをする雄とゆーのをやっていましたが、アレは稀有な例で、普通は雄が子供を傷つけてしまったり、また、雌が雄を警戒して子供を食べてしまったりすることがあるので、別にします。

うーむ、なんとなく貫禄のようなものが備わってきたよーな(++



睨ムナー!顔コワーイ→

優雅にいつものコースをお散歩中のりりーさん。

元々ふと・・・大き目だったのが気のせいかお腹も少しふっくらと・・・(++

 

そうこうしているうちに20日目、生まれるのは早朝が多いとのどこからかの知識で、毎朝慎重に覗き込む。
今日も生まれてないナー。
やっぱりダメだったのかなぁ〜 と少し落胆。

まさか、私の扱いが悪くて、産んですぐ食べちゃったんじゃあ!!!ガガガーン!!!
とゆーよーな不吉な予感がよぎる。


 半ば諦めかけた22日目の夕方、自分の買い物と、母に頼まれた買い物をしに夕方3時に家を出て6時に帰宅。
そして、トイレ用の砂等買ってきたものを置きにはむ部屋(倉庫代わりになっている畳の部屋) へ・・・。

ん?なにか雰囲気が・・・あれ、容器の中央にドーム状に盛り上げられた巣材が・・・。
さっき出かける前には無かったのに・・・・?

すると、唐突にその中央部からりりーちゃんがムクッと立ち上がりざま顔を出し、こちらを凝視。
なにやってんの〜?
と、中を覗き込む・・・・。

あ”・・・・・・・足元になにか・・・・。

中腰に立つりりーちゃんの足元にうにょうにょとうごめく赤い物体(++

あ”〜〜〜〜!!!!!産まれてるぅぅぅ!!!!!
と、声に出しそうになるのを必死に押さえ、急いで隠れる。
ささささっと(++

ま、まさか産まれてるなんて・・・ 。
想像もしてなかっただけに驚きが大きく、同時に無造作に覗き込んでしまって、警戒されなかったかどうかが心配でした。

しかし、心配をよそにりりーちゃんはせっせと育児に専念(++

ひえ〜〜〜!
赤子とはよく言ったものだと、筋違いな納得をする。

ママがいるときにはまともに写真は撮れないので、ママが飼い主に慣れてる個体ならば、エサのときにお散歩に出し、そのすきにパシャっと(++

もちろん直接触れたりしてはいけません。
触れば匂いですぐに判ってしまいますし、産まれたのが人にバレたと、母親に思わせてはいけないのです(++

この時期は、1日のうちで接触できる時間が短く、エサのときに私の気配がすると、一生懸命巣にふたをして、子供を隠しています。
そして、隠し終わると何事も無かったかのようなそぶりでエサをねだりに来るりりーちゃん。
しかもたまにお腹にくっついた子はむをぶら下げて出てきたり・・・(++;

バレてないと思ってるところがカワイイ〜〜(><

日に日に変化する子供たち。

巣の中は清潔そのもので、ママのりりーちゃんの思い入れを感じてしまう・・・。
このとき初めて落ち着いて数を数える。
7匹だ〜〜〜(><
触るのは厳禁なので、性別は不明のまま。

これを見た友達の反応は二通りで、やっぱり気持ち悪いと思う人もいるようです。
が、大半はカワイイと思うよーです(++


生後3日目位で皮下に体毛の色が出始める→

 生後1週間目、産まれたのが11月だったので、事前にはむ用の電気ヒーターを置いておいたら、いつのまにか巣がそこに移動していた。
直接乗っていると、まだ満足に動けない子はむが低温火傷してしまっては大変なので、温度を目一杯下げる。
体毛が少し生えてきてずるずると這い進むようになるも、筋力の低さと、まだ目が見えてないので、殆ど移動できず。
ときおり注意していないと聞こえないほどの小さい声で、チィチィと鳴き声が(++



例によってりりーママのお散歩中に、綺麗につくられた上ぶたをめくって撮影→
 

 生後約2週間。
この頃になると、四肢がしっかりしてきて、おぼつかない足取りで歩き回るように。
そろそろうっすらと目も開いてくる頃。
親子で初めて一緒に写った写真。
でも、まだママの庇護下にあって、勝手にどこかに行こうとするのを、りりーちゃんが咥えて懸命に巣に連れ戻します(++
この行動から推測するに、まだ産んだのを見つかってないと思ってるらしい(くすくす

生後15〜17日目位

あっ!
目が開いてる!!!

ここまでパッチリ開いてくると、もう走ることも出来てすばしっこいです。
さすがにこれが7匹もいるともう抑えきれず放任主義になるよりないようで、りりーママももう私の目から隠さなくなりました(^-^♪

あらためておめでとー♪

目の前で子はむをさらっても、りりーちゃん怒りません。
戻すときはママの目の前に手のひらに乗せて渡すと、口で咥えて連れ帰り、丁寧に毛づくろいをします。
(この時期でも、人が触ると食べてしまう恐れもあるので個体によっては注意が必要)

子はむたちの毛がツヤツヤなのは、1匹づつママが丁寧に毛づくろいしてるからなんですね〜。
母の愛は強し(TT

そして、ママから独立するための練習もかねて、この日からお散歩開始!
まあ、お散歩と言っても机の上でうろうろするだけです(++

ママは疲れからか、子はむたちの連れ出しをむしろ大歓迎してるようです。
ごはんのときは、子はむを誘って私の元に・・・。

そして、 そろそろ個性とゆーものも芽生え始め、冒険心の強い子、怖がりな子、いろいろでてきます。
最終的にはすみっこにみんなで固まって眠ってしまいます(++
起きる>睡眠>起きる、のサイクルが異様に早いです。

どどどーん!

きゃぁぁぁぁぁ!熊だ〜〜〜!!!


じゃなくて独身生活を満喫し、体が大きくなったみんなのパパのポッキー君でした(++
お散歩開始の日に、パパと初対面です。
ガラス越しですがポッキー君は、何事かと凝視(++

こうしてみるとあの頼りなさげだったポッキー君も、一家の大黒柱のように見えますですねェ
(実際にはりりーちゃんの奮闘をよそに悠々と食っちゃ寝してただけでした)

食べながらでも寝てしまうのダ

zzzzzzzzzz........むにゃむにゃ

大きさは大人の親指より少し小さいくらいで、ほぼ2頭身です。
マンガみたい(++

 生後3週間、そろそろママもお疲れモードがピークに。
子供たちが寝静まると、離れた場所で1人ゆったりしようとすることが多くなる。

すっかり痩せちゃったねりりーちゃん(++;
だいじょうぶ?
しかし、そんなことには子はむたちはおかまいなし(++
1匹、2匹と目を覚まし、巣から出てママの下へ。
まあまあ、しょうがないわね〜(++

そしていつしか全員が・・・。

まだまだママの苦闘はつづきます。
この時点でママの疲労はピークに達していますが、 それでも、イヤな顔1つせず(人間的視点)子はむたちを包み込む母の愛情の深さに、思わずホロリ・・・(++;

毎日見ているとわかりますが、顔つきが通常とぜんぜん違い、子はむたちを見る目がうるうるしていて、慈愛に溢れたやさしい顔つきをします(ホントだよ)。
 巣の中ではいつもこんな感じで、みんなでぎゅうぎゅうになって寝ています(^-^
暖かそうー!
私も入りたーい(><

ママは常に入り口から顔を出し、さりげなく周囲を警戒。


ぐぅぐぅ すやすや・・・・。
何の心配事もなく、安心しきって眠る子はむたちを見ていると、なんだか羨ましささえ覚えました(++

なんか奥の子が一瞬ドラえもんに見えた・・・。
生後25日前後。

わーい

俺がまわす!
ボクが!アタシが!
興味は尽きず、かといって飽きるのも早い。
誰かがなにかをみつけると全員でそこへ集中し、他に何か見つけるとすぐにそっちへ移動。

すっかりお散歩で遊びまわることも覚えた子はむたち!
エサもママがもってくるものだけではなく、自分で取ってきて食べるようになりました。
大きさも親指大となり、形だけなら普通のはむと変わりません(^-^

しかし、それと同時にやって来るのは、ママや兄弟たちとのお別れです。
(通常、様子を見て3週間〜4週間で巣立ちします)

 りりーママの疲労、子はむたちのママに対する依存度等を検討し、この日、子はむたちの巣立ちを決意。
何匹かは行き先も決まっています。

それを一応本人たちに伝えました。
みんな今日でママとお別れだよ〜
他のお家に行っても元気でねっ

りりーちゃんもお疲れ様〜
最後の夜だから、みんな仲良くね♪

と言ったその日の夜、ここ数日はずいぶん親離れしていたのに、その日に限ってどういうわけか、密着している時間が多い。
最後の夜を本能で感じているのかな?

そしてお別れの日。

里子に出す子はそれぞれの新しい飼い主さんへ、そして残る子はそのまま広い衣装ケースの容器に残し、ママのりりーちゃんを新しいケースにお引越し。
最後の数日は子供たちに纏わりつかれ辟易していたりりーちゃんでしたが、いざ別れて見ると、疲労も手伝ってか少し寂しげ・・・。
すっかり以前の体格と性格からくる迫力は影を潜め、落ち着いた様子です。
それでもやっぱりかわいい子供たちとの分かれは辛かったのかもしれません。
(私の妄想?)
この日から2日間殆どごはんを食べませんでした。

2002年12月、このときクリスマス直前で、生後4ヵ月半のりりーママでした。
 そして月日は流れ、2004年5月現在、生後1年9ヶ月目を迎え、娘の婿養子も加えると20匹の頂点に立つ今でも、衰えを感じさせず元気に走り回っています(^-^♪


りりー’S History END



Marie's Room