○魔織流マスタリング
1.基本的なこと
以前、友人にこう言われた。
「プレイヤーはマスターが考えるより馬鹿である」
なるほど、いわれてみればその通りであって、マスターはシナリヲをすべて知っていてマスタリングをしているわけだが、プレイヤーが知っていることはマスターからの情報がすべてであって、マスタースクリーンの内側やまして、マスターの頭の中など思いもよらないわけである。
この格言を得てより、私は"簡単なシナリヲと単なマスタリング"を心がけるようにしている。
「ここまで情報くれてやっちゃ、簡単に真相ばれるよなぁ」くらいの感じで。
もっとも、こちらが意図しているほど簡単にはわからないようで、なかなか適度な難易度になっている、ようだ。
また、これ以前は1セッション終えるのにえらく時間がかかってしまったが、以後は4時間で終えられるセッションを目指しているし、だいたいそれくらいで終わっている。
昨年からよくコンベンションにてマスターをするようになったのだが、この事を念頭に置いたおかげで時間通りに終了する事も出来た。変に難しいシナリヲにして、時間通りに終えられなかったら、プレイヤーにも他の参加者にもスタッフさまにも迷惑ですからね。
それでもなかには、物足りない、という感想を持つ人もいるようで。
まぁ、そういう人には私の卓にはこないでください、としか言えないなぁ。
2.マップの使用
シナリヲマップ、などを作成している。
マップといっても、そんなに複雑なものではなく、こんなものなんだけど。
同人ボードゲームをやっていて。町内の施設(学校とか病院とか工場とか)をカードにして、盤上に並べるんだけど、このカードが並んでいる状態を見て、これだ! と思って。
これをヒントにシナリヲ上PCらが行ける場所を紙に書いてしまって、PCが今いる場所にそれぞれのコマを置いてもらえば視覚的に状況を把握できて便利なのではないか? と思って作業に取り掛かろうとしていたとき。
銅大のRPGてんやわんやに出会った。
自分と同じことを考えていて、さらに自分よりも数段上を行くこのすばらしいアイデアを使わない手はない!
そう思って、これ以後作るシナリヲには全部マップも作ってます。
ちなみに、こちらにマップがないのは、面倒くさいからアップしていないのではなく、マップのなかにキャストの住居やコネでとったゲストが普段いる場所(例:音羽南海子なら音羽組事務所)をいれなければならないので一般化できないからやめたというのが理由。
コンベンションなどでよくこのマップを使用しているが、おおむね好評である。
3.プレロールドキャラクターの使用
プレロールドキャラクターをよく使う。
これも銅大のRPGてんやわんやからアイデアを頂いた。
私がプレロールドキャラクターを使う理由は三つ。
1.時間短縮
2.PCの能力を把握できる
3.PCにシナリヲ上必要な能力/技能を持たせる
こんな感じ。
1.はプレイヤーがバリバリにルールを理解しているならばともかく、プレイヤーすべてがそうなる条件って、結構厳しいし、だいたい、ルール説明だけでえらく時間がかかってしまうんだから、それにキャラクターメイクの時間なんて割けるか、というのが理由。
2.はシナリヲの最中にPCが思いもよらない能力を使用し、ミッションがあっけなく解決しないように。
また、PCを強くしすぎないようにするためというのも理由の一つ。
っていうか、マンチキン対策?
3.はPCに活躍して欲しいから無駄な能力は持たせたくなし、またシナリヲ上必要な能力は持たせたいし。
というのも、『放課後怪奇くらぶ』でコンピュータ技能を90%近く取得していたのにマスターから「今回のシナリヲではコンピュータは使えません」といわれてへこたれていた知人がいたもので。
そりゃないぜ、とか思ってしまうのだが。
4.先の展開をばらす
先の展開をばらします。
やっぱりこれも銅大のRPGてんやわんやの影響だったり。
「ここでこれこれしないと、あとでこれこれになります」とか、
「このシナリヲのタイムリミットは三日です。三日目の夜にお姫さまが殺戮者に捕まります」とか、いった具合。
わりと、不評。
すべてのプレイヤーが不評をいったのではないから、もしかしたらあれかもしれないが、とりあえず、先の展開をばらすマスタリングっていいねぇ、といったプレイヤーはいない。
なお、これをする理由が、
1.時間の短縮
2.PCに無駄な行動をとらせない
3.簡単なシナリヲと単なマスタリング
と、お互いにリンクしているけど、こういった理由で先の展開をばらしている。。
5.NPCの描写は苦手
なかなか、NPCを魅力的に表現できなくて、困っている。
これは私のマスタリングの欠点である。
おかげでNPCに同情させるシナリヲができない。
ああ、困った。
こう見ると、だいぶ馬場秀和ライブラリと銅大のRPGてんやわんやに影響されているのがわかる。