銭 湯 解 析

新町湯 (調査:H16.01.02)







足:JR紀勢本線「海南」駅下車、西へ徒歩約7分。
営業時間:14時30〜22時、
 4日おきに休み
入場料:大人340円
 
貸タオルはなし(海南市内全て)
住所:和歌山県海南市日方1272−2
電話:073−482−0526


海南市、いや和歌山を代表する銭湯である。
入り口の写真を見てもおわかりの通り、

 

素晴らしき重厚かつ旧き建物である。
踊る気を押さえつつ、暖簾をくぐると興奮は最高潮に、というのも戦前の木とモルタルの巧きコラボが永き月日と共に溶け合い、これはもう見事と言う他ない。
入ってすぐの番台と仕切りの良さも見事であり、番台から伸びる階段の木のぬくもりもいい、さらに脱衣場の床も木でなんだか昔の小学校のようですんごく懐かしく感じる。
また浴室との間に中庭もあり、脱衣場側の窓枠が未だに木製のまま残っている(浴室側はアルミになってるが)のもいい感じである。
そして浴室に入ると、射し込む陽がどうだ!といわんばかりに室内をやんわりと照らしだし、湯気と相まって幻想的である。浴槽は昔からあるメイン(深・浅)浴槽の奥に子供用浴槽、岩風呂風浴槽がある。メイン(深)浴槽はかなり深く湯を体一杯に愉しむことが出来るが、入るときは気を付けよう。岩風呂風浴槽は立派な感じに仕上がってはいるものの、浅いのが少し残念である。
また浴室の奥の床には石が埋め込まれており、健康床と化している、そのさらに奥には水槽がでん!と置かれているが、中にはやる気のない金魚達がぷかぷかと暇そうに浮いていたのが印象的であった。
カランには固定式シャワーがあり、また桶には和歌山市内のサラ金やさんの宣伝が描かれていたのは珍しいと思った。

風呂を上がると、脱衣場のあちこちに主のスローガンが貼られていた。

「文明病は砂糖づけ、甘い、甘え、甘やかす、これ文明の遺産なり」
「大きい湯に入って共に語らい、ストレス解消、長生きしよう」

肝に銘じておきます。
そして、サッパリして出ようとしたら「本日あります」の架け文字が、また来ます。

風呂上がりには毎日牛乳・コーヒー・フルーツ(各110円)、ラムネ、あとはの缶が数種類あった。
評価:★★★★★
コメント:素晴らしい建築物の銭湯。
     スローガン通り「長生き」して欲しい。

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