銭 湯 解 析

千代見湯 (調査:H14.07.14)


足:地下鉄中央線・JR大阪環状線「弁天町」駅下車、北西へ徒歩約5分。オーク200北、千代見商店街東はずれ。
営業時間:16時〜23時、金曜休
入場料:360円(洗髪料10円)
住所:大阪市港区弁天5−8−3
電話:06−6571−0890

いきなり、この看板には驚かされた。
なかなか古い感じの建物の上にで〜ん!とそびえる富士山の看板。これは目立つ。だがちょっとペンキが薄くなってきているのが心配、個人的にはこういうちょっと古ぼけた感じが好きだが、一般ウケしづらいからなぁ。

そして内へと入ると、看板の個性の強さとは違って意外とシンプル。
浴室内には富士山の画も無く、メイン浴槽に電気・ジェット風呂が真ん中に集約されたスタイルと平凡。ただ、カランの固定式シャワーが普通のノーマルな蛇口直結型の他、かなり旧式の湯口アサガオ部分が蛇口となってそこをひねると湯が出るのがなかなか旧いモノ好きマニアにはたまらない。この型式の蛇口は奈良市の「花園新温泉」ほか地方でもたまに見かけるが大阪市内で現存しているのは珍しいだろう。
ほかにマニア心をくすぐるモノとしては、脱衣場・浴室の間にある洗面所が流し口にガラス棒を並べ、底へ溜まるというかなり旧式のタイプ。いまどきこの部品のスペアが現存しているのか?と心配したくなるほどである。
あと、中庭には池があり、脱衣場の床にアクリル板をひいて敷いて下をゆったりと泳ぐ鯉を愛でていたのだろうが、今となっては池も涸れ果て、そういった想像に思いを巡らすしかない。

風呂上がりにはレモンスカッシュ・三ツ扇サイダー・ラムネ・みかん水(80円)、牛乳は雪印、その他は缶が中心。
評価:★★★☆☆(の上)
コメント:立派な看板であるが、看板倒れにならぬよう頑張って欲しい。
   シンプルで旧く、いい銭湯だ。


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