銭 湯 解 析

南市岡田中温泉(NPOみなと) (調査:諸事情により非公表)







足:地下鉄中央線・JR環状線『弁天町』駅下車、南へ徒歩約10分。
または大阪駅前から市バス88系統「天保山」行きに乗り『市岡元町』バス停下車、南へ徒歩4分。もしくは難波駅前から市バス60系統、天満橋からも市バス107系統がある。




当湯の隣には「地底旅行」という地ビール工房兼レストランがあり、いつも客で賑わっている。ビールは本当に絶品であるが、それ以上に周囲の廃工場の雰囲気が最高。特製豆腐と下足唐揚が美味い。
ここは誰でも入ることが出来るので、特に廃墟マニアとビール好きには是非行ってもらいたい。
営業時間:平日17時〜22時、休日16時30〜21時、水曜休業
問い合わせ先:06-6851-3898

<会員のみ利用可能・外来者利用不可>


営業時間:17時〜21時(日・祝日は13時〜20時)
 水曜休
入場料:大人100円(ロッカー代含む)
 
年会費別途要
住所:大阪市港区南市岡3−6−26
電話:非公表

大阪市内で最も豊かな湯量と共に、入ることが非常に困難な温泉施設の一つ。
なぜ、こうも入るのが困難なの?と言いますと。。。詳しく書くことは事情により割愛させて頂くが、この湯に入るにはNPO法人(NPOみなと)の制度の主旨に理解した上で会員に入らなければならないのと、入会するための受付が限られた時間(平日の昼間のみ)でしか行われていないため、地元の方もしくは平日が休みの方でないとここの湯を愉しむのはほぼ不可能であるが、近所の銭湯の主人が「ここの温泉のせいでさっぱりやぁ・・・」とボヤいていたのを聞くにつけ、そして利用者の多さを目の当たりにして、かなり多くの地元の方に利用されているのは明らかである。
私も、ここの話を先述のとある銭湯の主人から聞いて探したところ、この条件を知って愕然するも、これであきらめては男がすたる!と後日、根性で入ることに成功した。

場所は旧・田中機械の工場跡地内にあり、ひっそりとした門には管理小屋があり、ボランティアの係員さんに会員証を預けて浴場へと向かう。浴場の横には大きな地ビール工房もあるし、沸き出した湯がこれでもかとあちこちで流れており、見上げれば廃工場の雰囲気抜群な光景に、感動すらおぼえる。
浴場は、昔の社員用浴場に温泉をひいて使用しているので、入れば普通の銭湯ほどの華やかさはないが、しっかりとした雰囲気を漂わせている。脱衣場にはコインロッカーが並んでおり、利用は1回100円であるがデポジット制なので利用後はお金が返ってくる。しかし、そのお金はそのままポケットにしまってはいけません、これは帰り際に管理小屋へ利用代金として支払わねばなりませんのでご注意をば。
浴室に入れば、奥行き7mほど・幅2mほどの浴槽が2つ、でーんと鎮座(左側はステンレスで補強)しており、それぞれ奥のパイプからはこれでもか、と勢いよく湯が出続けているので浴槽が常に新鮮な温泉で溢れ返っている。浴槽から溢れた湯がどんどん下水へと流されていく様はなんとも贅沢な温泉だ、と感嘆してしまう。湯温は45度と高いが、独特の温泉臭が本当に気持ちいい。左側の浴槽の手前はぬるい目の浴槽がある。
カランはシャワーは無い(出入り口横にはシャワー2基あり)が、カランの湯もズバリそのまま温泉なので、驚いた。しかし、シャンプーの泡立ちがちょっとイマイチなのは贅沢な苦言か。
浴室の感じは、昔の社員浴場をそのまま使用しているのでボロさは否めない。実際、床のコンクリートは使われ続けて石灰分が溶けだし、剥き出しのバラストで歩くとちょっと痛いのと、石鹸なども置いてらず洗面器や椅子もあるが数が非常に少ない(会員のほとんどが地元の方なの必要ないのだろう)のが少し不満ではあるが、それを補っても余りあるここの温泉の魅力に惹かれてしまう。実際にどの客も皆、思い思いに湯を愉しんでいる姿は、最近殺伐とした市内においてはなかなか見られないだけになにか良さ感じることが出来、気持ちよく湯を出ることが出来た。
あと、今回は旧社員浴場を利用できたが、期間毎にもう一つのプレハブ建物の浴場と男湯・女湯と替わるようだ。どちらにせよ、市内でこの値段でこれだけの湯を愉しめるのは贅沢である。

また、会員は温泉の他に、足湯(温泉南の駐車場にて)も利用できる。

 
 これが「足湯」。

ただ、利用時間が平日と第1・3土曜日の昼間のみなのと、会員以外は絶対に利用できないのでお気をつけを。
私はまだ一度も利用したことがない。

このように、外来客にはハードルの非常に高い温泉施設ではあるが、多くのボランティアや会員さん達によって支えられているのも事実であり、入れないからといってキレて怒ったり、無断でこっそり入る等という行為は絶対に止めて欲しい。これからもこの高レベルのまま頑張ってもらいたい。私的には、一般客にもそれなりに非会員価格を設定した上で開放してもいいのでは、とも思うのだが。

風呂上がりは施設内には無いが、先述の「地底旅行」内で温泉を使った地ビールを存分に楽しむのもいいだろう。またこの「地底旅行」の建物の下に牛乳の自販機がある。
評価:★★★★★
コメント:大阪でも秘湯中の秘湯。
     入るためにはハードル高し。


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