銭 湯 解 析

南市岡温泉 (調査:H14.06.08)


足:地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」下車南へ徒歩20分。もしくはなんば・大阪駅より市バス天保山行きに乗り「市岡元町」バス停下車南へ徒歩約8分。
営業時間:15時30〜23時30、水曜休
入場料:360円
住所:大阪市港区南市岡2−5−20
電話:06−6582−1547

個人的に好きな風貌の銭湯である。
ひなびた工場地帯にぽつんと存在し、旧き良き高度成長期の面影を残しつつ、静かに余生を愉しむかのように佇む。。。聞こえによっては「もうアカンちゅうことか・・・」と感じられてしまうかも知れないが、私的には大好きなロケーションでいつまでも頑張ってもらいたいと願っている。
そのように外観は高度成長期に建てられた独特の無機質さではあるが、時と共に有機的さも出て(カビてるってことじゃないですよ)、なかなかいい味わいである。また表にボイラー室があり立派な煙突がそびえていて素晴らしい。
入れば番台裏のガラスの雰囲気のいいこと。また靴脱場は階段状になっており、正面にボイラー室があるため設計にかなりの苦労をされているな、と感じることが出来る。そして広々として天井の高い脱衣場はゆったりと出来るのがいい。
浴室に入れば、電気・浅・深風呂が一つになった大きな浴槽が真ん中にでん、と鎮座しているのは広々として豊富な湯を愉しむことが出来、気持ちいい。また西奥にジェット風呂もあり。浴槽奥には岩風呂風にデコレーションされており、岩の間を湯が流れている。現在ならもうちと工夫しただろうなぁ。(笑)
見上げれば八角形の天蓋がいい雰囲気を醸し出している。けど、女湯との仕切がガラスタイルなので個人的にはちょっぴり嬉しいんだけど、女性には抵抗があるかも。
そして見渡せば固定式シャワー付のカランが両サイドに並んでおり、入口横には半円状の湯はち(かかり湯)もあって、昔は湯はちの前まで体を洗っているほどお客さんが多かったのかもな、としみじみ感じてしまう。
しかし、時と共にボロくなっている事実は否めなく、タイルなどが所々にガタきている。また風呂桶がかなり汚くボロボロになっている。桶くらいは新調する方がいいだろう、それくらいの投資は絶対にずるべきである。折角の雰囲気の良さをぶちこわしにしかねない。

風呂上がりには、シーホープ、三ツ扇サイダー(各60円)、ラムネ(80円)、牛乳は明治。
評価:★★★★
コメント:個人的には大好きではあるが、もうちと経営努力して欲しい。


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