銭 湯 解 析

阿倍野橋温泉 (調査:H13.01.17)


足:JR・地下鉄『天王寺』駅下車、南西へ徒歩5分。近鉄『阿部野橋』駅下車、西へ徒歩3分。あベのアポロ・ルシアス裏。
<平成16年9月24日、移転>

営業時間:5時〜 、9のつく日が休み
入場料:大人360円、毛染め100円
サウナは無料だがバスタオルは必須。
貸バスタオルは100円
住所:大阪市阿倍野区旭町2−1−56
電話:06−6641−3357

近年、開発著しい阿倍野地区において、古き良きを残している銭湯である。周りは大きく新しいビルに生まれ変わっているが、ここだけは暖簾をくぐるとそんな時間の流れを忘れさせてくれるほど雰囲気は良い。
浴場は広く、特に大浴槽が深めで嬉しい。バスクリン風呂はちょっとぬるめ。あと、謎の植物が出迎えてくれる。
また、ここの電気風呂はVの字型の珍しい構造なので、一見の価値は大いにある。
壁には松林と海岸線が描かれているが、女湯はどうも高原の風景のようだ。確かめたいのだが、そうすると犯罪行為にもとられかねないので諦めた。だれか女性の方、調査よろしくなのです。
脱衣場には、なぜかポツンと洗濯機が一台おいてあった。別にコイン投入式ではないのだが、勝手に使ってもいいのだろうか?

風呂上がりには、三ツ房サイダー、ラムネ・レモンスカッシュ、ロイヤルバーモント等多種多様。牛乳もデーリィと雪印が混在。

評価:★★★☆☆
コメント:一般的ではあるが、周りの再開発の勢いに呑まれそう。
    早めに訪れてもらいたい貴重な銭湯だ。

<平成16年9月24日、阿倍野橋温泉さんは閉店・移転されます>

(平成16年9月16日、現地にて確認)

 

あちこちでもニュースしておりますが、上記の案内の通り阿倍野橋温泉が、阿倍野地区の再開発事業により閉店・移転再開することになりました。
再開発事業で銭湯が廃業することなく新規に建て直して復活営業するのは極めて珍しいことで、個人的にも興味があります。

それに伴い、従来の「阿倍野橋温泉」は9月24日が営業最終日となり、
最終日まで営業時間も6時〜20時と変更となりますのでご注意をば。
また、閉店後の9月27日15時より桂米朝一門の若手による落語会が行われます。
演者は桂紅雀に桂ちょうば、入場は無料とのことです。

 

そして再開される場所はここより南に位置する、あべのグラントゥール低層棟1階北西角入口にて「湯処あべの橋」という名称で10月16日から営業。時間は6時〜23時30分の予定です。ちなみに主に話を聞くと、「浴室は広くなりますが露天風呂は高層マンションとの兼ね合いからありません」とのことです。

 
 
旧き良き浴室内部

個人的には阿倍野橋温泉のノスタルジック漂うだぁーっと広い浴槽は子供の頃から好きで、ちょくちょく行っておりました。小学生の時にかかり湯の浴槽に友人達と入ってはしゃいでしまい、どえらく怒られた懐かしい記憶のある銭湯だけに、復活するとはいえ、消えゆく旧き良き銭湯になにかしら寂しさを感じずにはいられません。
しかし、再開後の新しい「湯処 あべの橋」も楽しみです。


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