銭 湯 解 析

今池湯 (調査:H15.04.20)







足:JR・南海「新今宮」駅または地下鉄「動物園前」下車、堺筋を南へ徒歩5分。
もしくは阪堺線「今池」駅より東へ2分。


 最近(H16.4.10)に再訪したときに玄関の横に、



という看板が表に掲げられてました。なかなか言い得て妙な看板に思わず納得してしまった。
<男性専用銭湯につき女性の方要注意>

営業時間:6時〜22時、火曜休
入場料:大人360円、貸タオル20円
住所:大阪市西成区太子2−1−11
電話:非公表

まさしく
「男のための銭湯」
別に『ハッテン的狩場』という意味ではないので誤解無きよう。
女性の方は入れません、ご注意をば。

初めて訪れたとき、一般的な外観に「普通の銭湯だな」と感じて入るも、「男」「女」と分けられているはずの入口には
左側に「男」の文字のみ。右側は多分「女」の案内が剥がれてしまったのかな?と思いながら扉を開けると、なんと脱衣場を仕切っている壁が取り払われ、男側も女側も一つの部屋になっているではないか!
すなわち、どっちから入っても男湯のみ、なのだ。いくらジェンダーフリーが叫ばれている世の中とはいえ、これはあまりにもオープンすぎる、いや時代に思いっきり逆行しているのではないか?と呆気にとられていると、『ここは男湯専門やで』と主人がしゃべってきた。
ハッと我に返って見渡せば、脱衣場内には男ばかりしかいない。ま、ここの立地条件を考えれば、女性の客が敬遠するであろう地域ではあるので、なんとなく頷ける。主人も女湯を無くすというのはものすごい決断であったと思われる。
もちろん、浴室も仕切壁が取り払われて男湯も女湯もなく「男湯」専用となっている。が、男湯側・女湯側双方に浴槽があり昔の名残が残っているのが面白い。
浴室の構造は真ん中にメイン(深・浅)浴槽がでんと構え、奥に電気・ジェット風呂が備わっており、固定式シャワーの付いたカランが周囲を取り囲んでいる。この構造は男湯も旧女湯も同じで仕切壁に対して対照的に位置している。やはり男湯の方が若干広めに造っており、特にメイン(深)浴槽は広く大きくて立派だ。どちらのメイン浴槽も御影石の立派な造りなので見ていて惚れ惚れする。また、湯温は男湯側が熱く、旧女湯側がぬるい目に設定しているのでこれまた嬉しい配慮である。ただ、かかり水の小さい水鉢を「水風呂」と名乗っているところはいただけない、どう入ればいいのだろうか?とちと悩んでしまう。
元々、各々が広い浴室なので、こう合体するとかなりの広さに圧倒してしまうが、逆にゆったりと気兼ねなく湯を愉しむことも出来るので男の私としては嬉しい。
また、奥のジェット風呂は『超ジャグジー』と銘打っており、
 1、乳化洗浄作用で美容に非常によい
 1、浸透作用によって体質がアルカリ性に変わる
 1、全身マッサージで新陳代謝を促進する
 効能:不眠症、吹き出物、ニキビ、筋肉痛、
    ぜんそく、胃腸痛、肩こり、腰痛
 「超音波と気泡の相乗効果作用で効能を倍増」

させているそうである。なるほど、なかなか気持ちいいが、メイン浴槽に比べたら浴槽が狭いのでそれほど個人的には余韻が楽しめなかったのが残念である。しかし、男の楽園といい「超ジャグジー」の名称といい、なんだか「超兄貴
(昔のゲームですんません。。。)の世界観が妙にふつふつと頭の中に湧いてきて、ちょっとブルーになってしまった。(自爆)
いや、けどここは健全な銭湯なので、変な誤解はしないで下さいね。
また、ここは早朝より営業しているので、朝風呂がオススメである。夕刻以降だと肉体労働帰りの客であふれるので、湯がかなり汚れてしまうため、できればさわやかな朝日を浴びながらキレイな湯を愉しんで欲しい。。。別に男の汗が大好きでたまらないという方は構いませんが。

このように男湯専門の銭湯であり、仕切を取っ払ってはいるが普段男性は見ることの出来ない女湯も体験できるため、非常に貴重な存在といえよう。是非、朝風呂は一度は体験して湯を愉しんでもらいたい。

そしてここも「入船温泉」と同じく、提携しているホテル(簡易宿泊所)に泊まると、今池湯の入浴券がもれなくプレゼントされる。
そのホテルの名は『ビジネスホテル ニュー芝苑』。今池湯の北隣にひときわそびえ立っているのですぐにわかると思う。こちらも基本的には女性一人だけ(多分、男性専用が多いので断られる可能性は高い)や潔癖性の方の訪問は極力避けた方がいいと思う。
もし、ここに興味があれば、下記にお問い合わせを。

『ビジネスホテル ニュー芝苑』
住所:大阪市西成区太子2−1−10
電話:06−6633−0057
料金:A1300円、B1400円、C1600円
足:今池湯北隣すぐ。

 
 
これが「ビジネスホテルニュー芝苑」の全景。

風呂上がりには、メグミルクの牛乳の他、ポカリスエットとビールがあった。
評価:★★★★★
コメント:男の楽園(但、趣味的な意味ではない。)


リストに戻る