銭 湯 解 析

花園新温泉 (調査:H16.01.31)







足:JR「奈良」駅下車、南東へ徒歩約15分。近鉄「奈良」駅からは南へ徒歩約20分。またJR桜井線「京終」駅からは北へ徒歩5分。奈良交通「北京終町」バス停からは北へ徒歩3分。
営業時間:12時30〜24時、
 第月8のつく日休み
入場料:大人350円
住所:奈良市花園町13
電話:0742−24−0319

ならまちの中でも今なお元気なコミュニティ銭湯。
昼過ぎから営業とは奈良市内では珍しいな、と思いながら訪れたのだが、中から響いてくる元気な歌声に「もしかして今日は貸し切り?」と錯覚してしまい、恐る恐る入って番台の主に「今日は入れます?」と尋ねたら、「ウチとこはこんなんですよ、さ、入ってちょうだい!」と一笑されてしまった。(ははは・・・
脱衣場では、男湯・女湯交互でカラオケを熱唱し、歌い終えると双方から皆拍手!さながら
「紅白歌合戦inならまち」って感じですんごくいい。実は私も一曲どうだい?って誘われたけど、歌うのは苦手なので泣く泣く辞退したのが今となっては少し悔やまれる(笑)。
福を脱ぎ、浴室に入ろうとすると、入口に「いい湯だな」と書かれているのはなんともいい感じである。
浴室内は、メイン(深・浅)浴槽と奥に薬湯風呂があるシンプルな配置、メイン浴槽は旧いタイル張りで瓢箪型に曲線が美しい構造で深い目の浴槽にはなんと「ヘルスパー」が設置されていた。これは大阪・淀川区の「新木川温泉」にもあり、十字にジェット水流が出る昔の装置で、芝浦工大の橋本博士が指導して開発されたモノで、かなり骨董的な装置なので、一見の価値は大いにある。
またカランには固定式シャワー付きであるが、このシャワーも湯口とコックが一体となった旧いタイプである。
また浴室内は床は最近タイルを張り替えたようだが、カラン部分はかなり痛みが激しい部分もある、これも時の流れとはいえ、痛々しい。
しかし、湯船に入って見上げると、浴室は狭い割には大きな湯気抜き&天窓にびっくりした。しかも天窓の屋根がトタンではなくて透明な樹脂の波板で覆っているので陽の光が入り込んですごく明るいのだ。おかげで気持ちよく湯を愉しむことが出来た。是非昼に訪れて欲しい銭湯である。

風呂上がりには缶が中心、牛乳はメグミルクが置いてあった。
評価:★★★★(の上)
コメント:歌う銭湯。
     今も元気なコミュニティ銭湯。


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