銭 湯 解 析

  御室湯(調査:H15.04.13)





 

足:嵐電(京福)北野線「御室」駅下車、南東へ徒歩約5分。もしくはJR山陰線「花園」駅下車、北北西へ徒歩約6分。
市立双ケ丘中学校北隣。
営業時間:16時〜23時、毎週火曜・第3水曜休
入場料:350円、貸タオル20円
住所:京都市右京区花園岡ノ本町7−1
電話:075−462−0146

学生時代、もっともお世話になった想い出深き銭湯。
本当は巨大な人間洗濯機など特色あった嵐電常盤駅近く「地蔵湯」(現在廃業)の方が風呂的には好きだったのだが、下宿がここの近くにあったのと、男性脱衣場とコインランドリーが行き来できたので、ものぐさな私にとっては服も身も同時に洗えるので大変に重宝していた。
しかし、それ以上に私をここへ誘っていたのは、双ケ丘の井戸水である。ここの水風呂はふんだんに湧く井戸水を惜しげもなく使っており、サウナ後の爽快感はもちろんのこと、この水を湧き口からいくらでも汲んで持ち帰ってもいい(ただし、容器は各自持参のこと)ので、私もお言葉に甘えて来てはこの水をペットボトル一杯にして持ち帰り、下宿で沸かした麦茶の美味しいことといったら。。。いい想い出である。
外観はこぢんまりとして入口が少々奥まっているので見つけにくいかも。入れば番台の横で気さくな主人が座っていていろいろ話しかけてくれる。それでかいつも脱衣場内は客や主人の話し声や笑い声が絶えずすごくいい雰囲気に包まれている。
浴室に入ろうとすると、入口引き戸の横にプールマットが置かれているので一枚もって内に入る。このマット、別に浴槽で泳ぐためではなく、実は洗い場用の椅子の代用品になるのだ。やはり床に座り込んで体を洗う京都独特の銭湯文化のあらわれか。別にマットを使わずとも風呂椅子は浴室内に常備されているのでご心配なく。
浴室内は入口横にバスクリン湯、奥にメイン(深・浅にはジェット付)浴槽とサウナ、そして井戸水使用の水風呂がある。サウナは無料で入れ、砂時計もあるので時間を計ることが出来れるように配慮されているのがいい。ただ、どの浴槽も非常に小さいことが悔やまれる。敷地の関係からこうなってしまったのは致し方ないが残念だ。しかし、井戸水の水風呂といい、明るい雰囲気がそれを大いにカバーしているように見える。
カランは仕切壁側にホースシャワー、反対側には固定式シャワーが付いている。
久方ぶりに再訪したのだが、当時と全く変わっていない様子に懐かしさと安堵を感じた。そして持ち帰った水で沸かした茶は本当に美味しかった。

風呂上がりのドリンクは、コカコーラとスコールの瓶の他は缶が中心。
あと、懐かしいレモン石鹸(洗い用、食用ではないよ)もまだ売ってあったので必見である。
評価:★★★☆☆(の上)
コメント:少々狭いが、まとまっている。
     是非、空きのペットボトル片手に訪れて欲しい。


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