銭 湯 解 析

  マツモト温泉 (調査:H15.08.03)
 

足:高松琴平電鉄「片原町」駅下車、改札を出て左折し片原町商店街のアーケードと電車線との踏切を越えてすぐ。




いきなり大きな看板があるのでわかりやすい。
営業時間:13時〜27時、毎月10・25日休
入場料:300円、貸タオル20円
住所:香川県高松市片原町4−9−1F
TEL:087−823−7267

関西の銭湯に負けじと奮闘する四国・高松の銭湯の一つ。
高松駅を降り、高松築港駅からコトデン電車に揺られることひと駅、片原町駅前にその立派な姿を現してくれる。ホームからも
「マツモト温泉」と緑字で掲げられているのがわかる。
ここは1階が銭湯で2階以上はマンションという構造、入ってフロントでお金を払うとロッカーの鍵を渡される。これは個人的に防犯や鍵の紛失の予防となり良いアイデアだと思う。
脱衣場は真ん中に座台があり周囲をロッカーというシンプルな構造。フロントで渡された鍵に記された番号のを使うことになるが、番号が41番と42番のは広い目なので荷物が多いときなどはフロントで番号指定してみるといいだろう。
浴室は真ん中にメイン浴槽(深・浅)を囲むように打たせ湯・ジェット風呂(バスクリン風呂)・水風呂・サウナ・ミストサウナが奥を取り囲むように配置されている。サウナは以前は有料(70円)だったようだが現在は無料開放されている。ジェット風呂は2種類あり一つは一般的なタイプでもう一つは上部のパイプから勢い良くシャワーの様に湯が吹き出しているのは初めて見た。またミストサウナは個室式になっているが床部分も浅く湯を張ってあるタイプで、足湯と蒸風呂を一度に愉しむことができる。これは時折大きなサウナ施設でもよく似たのを見かけるが銭湯では珍しいといえよう。けど、もう少しミストサウナの出力を上げてほしかったのが残念である。
全体的にバブル前の建て方の無機質さを感じるが、雰囲気の良いタイルで壁面を覆い、狭いながらも天井を高くとってゆったり感を醸し出そうとしているのはなかなかの工夫を感じ取ることができる。
湯はとてもキレイ、大阪とは水の質があきらかに違うと感じた。またこちらでは「四国で唯一のミネラル温泉」ということである。
カランにはすべてホースシャワーが付いているのもありがたい。
メイン浴槽に入って存分に湯を愉しんでいると、浴槽の縁から鉄柱が生えているので、ふと見上げれば電灯柱であった。なぁんだ、と柱にかかっている注意書きに目をやると、
「手をふれないでください」の文字が。。。うっかり泡っていようもんならビリビリッ!と感電していたかも知れなかったとは、くわばらくわばらである。
しかしながら、営業時間に浴室やフロントの姿勢など本場関西も勉強すべき点がいくつかあった。まさに『恐るべきさぬき銭湯』といえよう。

風呂上がりのドリンクは、フロントに毎日牛乳の自販機があり、毎日いちご、毎日ドリプシ、毎日フルーツなど毎日マニアにはたまらないであろう。
評価:★★★★(の上)
コメント:関西の銭湯でも勉強すべきいい点が多い。
     高松恐るべし。


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