銭 湯 解 析

大名古屋温泉  (調査:H12.12.10)







入口には、大きな岩といらんくらいに多くの看板が出迎えてくれる。



列車に乗っていると、この怪しい外観が突然現れるのでビックリしますよ。



念願の近鉄電車の車窓からの撮影に成功しました。(平成16年8月)



すいません、技術がなくて。(陳謝)
ちなみに平成16年現在、近鉄・JR八田駅は高架工事中で出入り口に若干の位置変更があるので要注意である。
営業時間:9時〜22時、月曜休
入場料:大人850円(16時以降550円)
(宿泊は素泊4500円、2食付9000円より)
住所:名古屋市中川区横井2−75
電話:052−411−2161・1577
URL:
http://www.seasoning.co.jp/d-nagoya/

足:近鉄名古屋線・JR関西本線『八田』駅下車、西へ徒歩約30分。
地下鉄『高畑』駅より市バス中村11系統横井町行き、または『名古屋』駅や近鉄『烏森』駅より市バス名駅23系統横井町行きにて『中村住宅』バス停下車、看板の案内に従って南西へ歩くこと約8分。(バスはどちらも1時間に約2本)



名古屋の方々は名古屋を愛するあまり、少々オーバーな表現をすることが多々ある。その最たるモノが『大名古屋食堂』に『大名古屋ビルヂング』などの『大名古屋』という表現だ。
そして、やっぱり
『大名古屋温泉』というモノまで登場していたのである。

学生時代、名古屋へ遊びに行こうと近鉄電車に乗っていたとき、桑名を過ぎてしばらくすると、ここのバカでかい建物が車窓にいきなり登場し、腰を抜かしてしまった。

「ここは絶対に行かねば……」

という思いに駆られながら数年経ち、はじめて訪れたのが約2年前、この怪しすぎる外観を近くで見ることが出来ただけでも幸せだったのに、それ以上に内部がとってもワンダフルすぎたのに大感激した記憶がある。
横幅30mはあろうかという超巨大な浴槽がドカーン! とあるだけのシンプルな構造。そして天然温泉だが少々濁った怪しい湯、そしてそんな怪しさにも拘わらずひっきりなしに訪れる多くの客。
ただただ、素晴らしい! としか言えなかった。

 そして今年に入って名古屋に遊びに行く機会があり久々に訪れたところ、少し雰囲気が変わっていた。
それというのも一年前、新たに南側に新館が出来、今までの浴場は取り壊されて大食堂に改装されてしまったのである。
これはとても残念であった。

だが、改装自体は上手にされており、サウナ、水風呂、電気風呂、気泡風呂、打たせ風呂に露天風呂まで登場。そしてすこし小さくはなったがバカでかい浴槽は健在で、いろんな客層にも対応できるように配慮している。湯も循環機能が向上したのかかなりキレイになった。
また、食堂や休憩所(マッサージ場あり)にカラオケルーム、そして宿泊設備も併設されているのでほかの楽しみ方もいろいろあるのが嬉しい。
泉質は『良質/緩和低張性温泉(硫黄性無色)』で効能は書きすぎ、しまいには

『その他万病に効果あり』

で締めくくってあるのは、さすが名古屋! と拍手ものである。

そして、なんといっても忘れてはならないのは、ここの特製タオル(200円)だ。
タオルに赤文字で『大名古屋温泉』と印刷されているのがもう怪しすぎて素晴らしい。実はこのタオルを気に入ってしまい、他の銭湯に行く際にも常備している。なので各地の銭湯でこの『大名古屋温泉タオル』を持っている男を見かけたら、たぶん私(笑)。

本当に残念なのは、あの強烈なアクを取り払って普通のクアハウスになってしまったことであるが、これも時代の流れに取り残されまいとする経営者側の努力なので致し方ないのかもしれない。だがあえて贅沢を付け加えるならば、アカスリなども併設するとさらに良くなると思う。
しかし、名前だけでも話題になるところなので、名古屋にお越しの際には一度は訪れていただきたい温泉銭湯である。

蛇足ではあるが、あの『大名古屋温泉タオル』が切れたので平成16年の夏に再訪した帰り、最寄りの中村住宅バス停に行きますと、

 

あの、ベンチが
『大名占屋温泉』になってますが。。。(苦笑)
評価:★★★☆☆
コメント:昔の怪しくも素晴らしい雰囲気は失ってしまい、普通のクアハウス
     になってしまったのは残念ではあるが、家族連れや友人達と話題
     作りに行ってみるには最適である。


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