怪しきモノたち


怪しきモノたち・その506 食の安全性?






イータンさんより、ある食堂がちょっと変だ、ということで早速、食堂「宮本むなし」へ突撃してきました。(いつもありがとう、イータンさん)

「宮本むなし」は、関西在住の方であれば一度は目にしたであろうと思いますが「ご飯食べ放題」を売りに最近急速に店舗を増殖中の食堂チェーンである。

このネーミングも意味がよくわからず怪しげなのでばっちり記憶に残るのが変なのか?と店にやってきたのではあるが、店頭に陳列しているメニューの中に、


 

宮本むなし
人形



なるモノが鎮座しているではないか!

しかも、しっかりと二刀流なんですが。。。宮本武蔵をイメージしたいのであろうが怪しい。

いや、それだけではないのだろう、と店内へ。
店内はいたってふつうの感じで、最近流行のフランチャイズ食堂そのもの、ちょうど朝なので目玉焼定食(380円)の食券を買い、店員に渡す。


 


そしてしばらく待って運ばれてきた定食は、目玉焼にハムとサラダを添え、海苔に味噌汁も付いてしかもご飯はおかわりし放題。。。これは安い。

でもサラダにかかっているドレッシングがちょっと少なく、そうだ、ここは系列のカレーの名店「ブルーノ」のドレッシングを置いていたよなぁ。。。と調味料置きに目を遣ると、ソースとしょうゆの他に何も無く、添え書きに、


 


漬物・ドレッシング
につきまして


食の安全性を考え、
卓上から漬物とドレッシングを
なくす事となりました。
サラダにはドレッシングを
かけた状態で提供致します。
予めご了承下さいませ。



ちょっと待て!

「食の安全性を考え」て漬物とドレッシングを卓上から無くしたというが、この文面から推測できるのは、今までキケン極まりない漬物とドレッシングをこの「宮本むなし」さんは客に提供していたと理解してしまうのですが。。。もし客がここの漬物とドレッシングを食べて何か病気を患ったら責任を取ってくれるってことなんですね。

ワシ、ブルーノのドレッシング大好きだったのに、そんなにキケンな食品だったとは。。。かなり食欲減退させる添え書きだ。

怪しい、という以上に変だ。

もうちょっと考えられないか?>この文章


しかし最近「エコを目指して」とか「食の安全性から」とか、こんな「ご理解とご協力」的な、謝っているようでいて実は利用者に不便を強いている。。。そんなん多くないですか?

この「宮本むなし」の添え書きも「食の安全性を考え」て卓上から漬物とドレッシングを一掃、というがこれって「食の安全」という錦の御旗を掲げた、体のいいコスト削減なんですよね。

ご飯食べ放題の食堂では、漬物だけでご飯を何杯も食べてしまうよろしくない客も多く、サラダにもドレッシングをかけて出した方が量的に少なくて済む。。。そりゃ経営者側の論理からは確かに一理あるが、その理由を「食の安全性」などというよくわからんことで客に押しつけないでほしいものだ。

そして朝の定食は安いが、一般メニューはボリュームはあるが、最近大幅に値上げしたのでだいたい700円前後はする。。。いくらご飯がおかわり自由とはいえ、ここはご飯の質も良くはないので美味くないので、以前ほど安いとは思えなくなっている。

正直に「なくしました」とだけにしとけよ。

こんな無精なワシでもエコや安全性のことは一応気には掛けており、一定の理解は出来るのではあるが、サービス低下の理由にそれを前面に押し出し体面だけなんとか取り繕うなんて考えは、いつか確実に客からのキツイしっぺ返しを喰らうことになろう。

まずは宮本むなしさん、この店のトイレにある自社の取り組みを掲げている看板の、


 


まずは「目」が抜けているのを直し、心を引き締め直してもらいたい。

そろばんも重要だが、ご飯を食べて喜ぶお客さんの顔を見守り続けれるような「目」を持って。。。そんなお店を「目」指してほしい、と心から願う。

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