怪しきモノたち


怪しきモノたち・その457 日本野鳥の會に






今回は、マレーシアへ帰省されていたCOCOさんから送られてきた怪しきオミヤゲを紹介します。(いつもありがとう、COCOさん)

これはクアラルンプールのとあるコスメショップで見つけたというモノだそうであるが、一見すると化粧パフのようにも見えるのだが少しサイズが大きい。
さらにじっくり眺めてみると、


Malian(瑪莉安)
TOKYO ARTISTS SOCITY.INC



という会社の、


新発殻:磨砂潔面、御妝、沐浴綿
(本産品専去死皮用)



という商品らしい。。。なんとなく洗顔用のパフだということは理解できるが「死皮用」と書かれていると、本当に生身の人間が使っても大丈夫なのか?と少々疑問がわく。
そしてパッケージの横には小さく、


女性専用顔。使タタイプ用。角質除去しま
す。后しぅつ清潔。そルた女の必需品ぃフ
ヌメソキ。肌の血 行促進



やはり顔に使うようだが「ぃフヌメソキ」って何?
。。。と思うのも束の間、さらに、


 

顔工りでたテ
コンパクト
天然100%



おいおい、どうみても「天然100%」ぢゃないだろ!
。。。いや待てよ、石油も元々は天然資源だ(苦悩)。

気になること満載だが。
まぁ、このパフの使い方はなんとか理解はできた。。。でも、これだけでは理解できない表示が!
それは裏面に、


 

ワソダー、ワーカーの商品の発上金の
一部は財団法人(財)「日本野鳥の會」を
通じて自然保護運動に役立ててちわます



ちょっと待て、本当に「日本野鳥の會」に寄付してんの?
しかも「財団法人(財)」とは何だ?
「発上金」とはいったいどんな金?
それに「役立ててちわます」って、どう「ちわます」?

理解できない、非常に理解できない。。。ということでネットで調べてみると、この会社の公式ページが、

http://www.m-lian.com

だが、いくら探してもページ内には化粧品関連商品の紹介ページばかりで、どこにも「日本野鳥の會」の文字すら見つけ出すことはできなかった。
また、この会社は広東省汕頭市にあるそうで。。。てことは、


中華人民
共和国



ですかぁ!

さすが「怪しき超大国」を自負するだけある。

石油化学製品を石油自体天然資源だから「天然100%」と謳い顔の角質を「死皮」と綺麗に除去し、さらに「発上金」の一部はNHK紅白歌合戦でもおなじみの「日本野鳥の會」に寄付しているという。。。なんともエコにも日本にも優しい中国企業ではないか。

さすがに毒野菜に毒ウナギに毒ギョーザとくれば、いくら反日機運高まるといえども日本に対して良いイメージをアピールせざるは得ないのだろう。。。それをまず周辺国家にさりげなく宣伝しているところは、ロビー活動の上手い中国ならではの戦法である。

「怪しき超大国・中国」、ただ単に怪しいなぁ・・・、と侮ってはなりませぬぞ。

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