怪しきモノたち


怪しきモノたち・その369 生茶帆布






先日、近所の量販店に買い物にいったところ、飲料水のコーナーにキリンの生茶・醍醐味の2リットルペットが売られていた。。。でも、お茶という気分ではなかったので通り過ぎようとしたのだが、ふとオマケに付いているモノが気になったので、手にとってみたところ、


 

生茶オリジナル
生茶帆布
帆布グッズコレクション
全12種



別にただの帆布小物なら何も驚かなかったのだが、


一澤帆布 監修


の文字と、あの一澤のタグを模したイラストに思わず生茶を2本、買ってしまった。。。お、重い(涙)。

「一澤帆布」。。。実はワシはここの帆布製のカバンが昔から好きではあるが、なかなか買いに行くチャンスが無いままにあの『泥沼の兄弟騒動』が勃発、さらに人気が爆発して買いに行くのも面倒くさくなるほど。。。で。

★参考記事「一澤帆布をめぐる骨肉の争い

★信三郎帆布(弟)・公式ページ
http://www.ichizawashinzaburohanpu.co.jp

★一澤帆布(兄)・公式ページ
http://www.ichizawa-hanpu.co.jp

ここのカバンは少々値段は張るものの、帆布という軽く丈夫な布地を使ってしっかりと縫製されているので、ハードカバーで分厚い大学のテキストを入れるのにちょうど良く、京都の粋な女子学生さんなんかは昔からよく愛用していた。

でも、ワシはR命館の学生だったので、ここのカバンを持つことは即ち『D志社に魂を売ったな!』と硬派な学友たちに激しく糾弾されてしまう恐れ(D志社のキャンパスバッグが一澤帆布製だった)があり、指をくわえつつ目の前を通り過ぎていく『一澤帆布製』のタグを眺めていたモノである。

だが現在は、旧・一澤に所属していた職人やスタッフはすべて弟側について『信三郎帆布』を立ち上げ、一方、兄は『一澤帆布』の名を引き継ぎ、新たに材料から職人を一新して再スタートさせ、その相乗効果で毎日行列ができるほどに人気を博しているという。


 


そして、兄の一澤帆布は、こうして「生茶」と手を組み、新たなる事業展開を図っている。。。最初はかなりボロカスに叩かれていた新・一澤も、それなりの品質はキープして商品を提供してきてはいるなぁ、と売られている実物を見てそう思っていたし、こういう進歩的発想はすごくいいことではある。


 


でも、私が知る限り『一澤帆布』の良さは、こういった販促グッズごときでわかるものなのだろうか。。。実際、これはあくまで『一澤帆布監修』で中国製の値段もつかないようなくらいの低コストで謎の人民工員たちによって生産されたモノで、私がゲットした小物入れも帆布ストラップも質の点で言えば哀しいくらいに悪すぎる。

お兄さんよ、これが一澤帆布の進む道か?

良きモノとネームは両立してこそのブランド。。。と思うのだが、これ以上は経営哲学論になるので話す気はない。

でも、さらにコラボ企画として『生茶パンダトートバッグ』限定500個をネット販売していたのだ。

これは『一澤帆布製』とあるので、しっかりと日本は京都の職人さんの手によって作られているはずだが。。。気にはなったものの、発売当日は平日の昼12時販売というのに、あっという間に転売ヤー共に買い占められてしまった。
なんともはや、である。

一澤も信三郎も、どちらも一過性なブームで終わらせることなく、お互い精進して良き商品を提供し続けて欲しい、と一ファンとして心から願うばかりである。。

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